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無双の鉄拳のTAMUのレビュー・感想・評価

無双の鉄拳(2018年製作の映画)
4.3
見事にハマった〜♪
個人的な押して欲しいツボを押されまくったかも〜♪

そもそもマブリーが愛する妻を助けるために暴れる程度の知識で、ろくにキャストを押さえず見に行ったことが表目に出るラッキー。

愛して止まないヲレの囲碁先生こと、『新しき世界』でドラム缶に詰め込まれたソン・ジヒョ先輩がマブリーの奥さんで登場じゃないっすか。ブチ上がる!

こっから暫くは、ストーリーどころではなく、これは囲碁先生だよな、との自分の脳裏の画像情報と照合を繰り返し。
脳裏から確定情報が出ると、ドラム缶から命からがら逃げ出した囲碁先生が同じく苦労人であったであろうマブリーと出逢って、人生のやり直しを始めた『新しき世界』スピンオフにセットアップw

俄然、興味が湧いてきたところで、マブリーの右腕と左腕のキャスティングに上がる。

1人は舎弟役のパク・ジファン。
『ベテラン』や『犯罪都市』始め、言葉の通じないサイコ野郎のイメージが強く。
そんな彼が心底優しい、何故か白髪混じりの26歳の役どころww

もう1人は探偵役キム・ミンジェ。キム・ミンジェと言えば、とにかく軽薄な刑事役が多い、頼んでもムダな人の代名詞w

ドラマからのポッと出のイケメソを使うのではなく、長らく脇役を続けてきた2人。韓国映画を追ってると、なかなか大役に恵まれない(ような気がしてた)彼らを抜擢するなんて、監督、見どころアリです!

そして、推しの売れない若手芸人が売れたかのように、こちらは嬉しくなるのですw
思えばマブリーもユ・ヘジンも、こうして階段を上がってきたよと感慨も深く。

更には、キム・ソンオの使い方!
最も卑劣なキャラクター、『アジョシ』のマンソク兄弟の弟役が強烈ですが、もう斧持ってるだけで上がるーっ!
個人的にはヒース・レジャー無き後のジョーカーはキム・ソンオに任せたいと思ってましたが、出ました、正に本作のキム・ソンオはジョーカー。

金でも権力でもなく、ただ正義に悪意を感じるキム・ソンオ。最高です!

で、最後にマブリー。やはり、銃が出ない暴力表現にハズレ無しの個人的解釈を裏付ける肉弾戦。
鉄パイプ、斧、ナイフ、素手!
そしてコン・ユ『サスペクト』リスペクト的な前進とバックのカーチェイス。疾走距離では、こちらが勝ち♪
そんで『犯罪都市』とセットで観ると、最後にそれ来たか!て上がるねー♪

監督キム・ミンホさん。派手に行かず、足場がしっかりしたキャストで固める印象。
お気に入りにさせて頂きます♪
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