90年代香港で社会現象を起こした、メガヒットシリーズの第一弾。イーキン・ツェン、チャン・シウチョン主演。僕の持ってるヴィンテージアーカイブより発掘！笑

香港の低所得者向けの団地にて、生まれ育った悪ガキ5人組。成長すると彼らは、香港の黒社会へ！シノギを削っていく...。

低予算の香港ローカルな作品なんだけど、かなり面白い。サウナでの奇襲や、橋の上での抗争など、アクションシーンてんこ盛りの青春ヤクザムービー！
ウォン・カーウァイ映画みたいに、コマ落とし多用は、逆に映像が見づらくなったけども。返還前のとにかくカオスだった、香港の風景がクール！！返還後は、街全体が割と小綺麗になり、観光しやすくなったと思う。

香港では、予算をたっぷり掛けたジャッキー映画に、匹敵するメガヒットを飛ばしました。
映画は製作費だけじゃない！

続編はおそらく6作品くらいだと思います。後年、千葉真一も今シリーズに参加しました。近年、純粋なアクション映画として、設定を一新した『ゴールデン・ジョブ』と言う続編も制作されました。

香港では一大黒社会映画ブームとなりました。類似作や模倣作は計測不能！！
イーキン・チェンは、ニコラス・ツェーらと当時香港新世代のスターになりました。

『男たちの挽歌』のチョウ・ユンファみたいに、スーパーヒーローは登場せず、等身大の若者たちを描いた作品でした。
何故かBlu-rayは出してくれないし、配信にすらならず、廃盤となったDVDは高騰する一方だけど、香港返還直前の徒花の様な作品でした。
シリーズ山の様にあるので、レビューは今作だけにします。笑

カーウァイの映画みたいに観づらいアクションシーンや、落ちこぼれの少年たちが楽しくチンピラ人生送ってますみたいな序盤のノリは合わなかったけど、悪役のジャンユーは本当にすごく魅力的だった。
たまたま気に入って聴いてたイーキン・チェンの「友情歳月」はこれの曲だったのね。

伝説のトライアド映画。香港の裏社会を生き抜くチンピラを鮮やかな映像美でスタイリッシュに描き出した群像劇。

日本未発売の人気漫画『古惑仔』の映画化で、公開されると同時に若年層の支持を受けて大ヒットし、9つの続編やスピンオフ作品が製作され、俳優・女優もそれぞれの立場で大スターとなったとのこと。

原作が漫画だけあって、本編中でも実写から漫画に切り替わるなど遊び心が溢れていた。そして香港の鮮やかな色味！ウォン・カーウァイの作品を彷彿させると思いきや、『恋する惑星』(1994)を撮影したのが監督だった。

登場人物がかなり多いが、やはり主人公ナンを演じるイーキン・チェンはクールで、女好きのチャン・シンチョンが良かった。

ヴィランが最悪の極悪人なのも魅力的で、脇役の神父や終盤あたりから出てくる軟弱な警官まで見せ場があって楽しかった。任侠の世界を痛快に軽やかに描かれて観てて気持ちの良い作品だった。