ローズマリー

ザ・マミーのローズマリーのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・マミー(2017年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

604本目。(ゴストエク挟んだため)
2022 409 アベマ第3弾!
ガッツリのホラー系かと思ってたんだけど全然違った。凄くファンタジーでもあり歴史も絡めてきて自分が普段見ない苦手系なジャンルだったのもあり最後まで観るのしんどかった。虎がよく出てきた意味がわかったのはよき。


メキシコにて2006年に勃発した麻薬戦争以来16万人が死亡し5万3000人が行方不明になっている。一部の地域ではゴーストタウン化してしまった都市もあり死者や行方不明者が残した子供達の数も明らかになっていなかった。抗争のせいで小学校が封鎖されてしまい学校から戻ったエストレヤ。彼女は母親と二人暮らしだったがその日母親は帰宅せず忽然と姿を消してしまう。ところが失踪して2日目から自分を呼ぶ母の声が聞こえ始める。少女は部屋で母親の帰宅を待ち続けていたがそこへ孤児のジャイネが泥棒に入る。少年は数人の孤児達と暮らしておりエストレヤの母親が組織に攫われたと言って去った。そこでエストレヤはジャイネの後を尾行し彼らの住処を突き止める。けれどもジャイネは女は不幸を呼ぶと言って仲間に入れてくれなかった。彼らの住処から少し離れた場所で寝泊まりを始めたエストレヤ。ジャイネの仲間の少年が気を遣って毛布をくれた。深夜食べ物がないか漁っていたエストレヤだったが粗大ごみの影から女の手が現れ彼女を捕まえた。母親のような気もしたが違う。少女は怖くなって悲鳴を上げるとジャイネが心配して駆け付けてくれた。
翌日ジャイネ達の住処に麻薬犯罪組織フアスカスの一員であるカコが現れる。噂では女は捕まると殺され子供はどこかへ連れ去られると言う。子供達は一斉に建物の屋根を伝って逃走。エストレヤも後を追ったが建物と建物の間を飛び越えることができず怖気づいてしまう。ジャイネを呼ぶと彼が戻って来て銃を発砲し彼女を助けてくれるのだった。安全な場所へ逃れた子供達。エストレヤは仲間に入りたいあまりカコを殺してやると息巻いた。するとジャイネは彼女へと銃を手渡しアジトに案内するから殺して来いと言う。子供達はアジトの場所までやって来るもエストレヤは寸前でまたも怖気づいてしまう。だがやらなければやられる。エストレヤは決意を固めアジトへと侵入した。カーテンが閉め切られた室内は薄暗くテレビだけが煌々とついている。エストレヤはソファーに腰かけるカコの背後に立ち引き金を引こうと思ったがカコはすでに頭部を撃ち抜かれて死亡していた。だが蛇のような生き物が少女の銃に纏わりつき引き金を引いてしまう。エストレヤは慌てて逃げ出そうとしたが籠に入れられた仲間を3人発見し彼らを助けた。このことによりジャイネのグループに入ることを認められたエストレヤ。その日の夜寝ている彼女を起こす存在がいる。少女が起き上がると手元にあった紙コップから女性の声がフアスカスが捜索を開始したこと、カコを殺した者がエストレヤを捜し当てると教えてくれるのだった。翌朝エストレヤはジャイネに理由を話し住処を引き払って引っ越すことに。ジャイネは年上の少年達の元へ向かいカコを殺したことを報告。その日はそこで過ごし翌日にちょうどよい住処を見つけた。ところが彼女を追って霊的なものも追いかけて来る。相手はしきりに自分のところに来いと言うがエストレヤはその手から逃れた。ジャイネの母親はカコに攫われたらしい。その時に撮ったものなのかカコのスマホにジャイネの母親の画像が1枚だけ残されていた。故に彼はカコから盗んだスマホを手放すことができなかった。
ジャイネとエストレヤは共に過ごすことで次第に心を開き合うようになる。エストレヤが母親の写真を1枚も持っていないと言うのでジャイネは彼女の家へ向かって写真を入手することにした。ところがその帰りにカコの手下に捕まってしまう。エストレヤはジャイネを捜しに住処を出たがそこでカコの手下を発見。彼女はすぐさま踵を返し開いている部屋へ入った。だがそこで闇からチノを連れて来いと女が言う。エストレヤは恐怖を覚え部屋から逃げたがそこで手下に捕まってしまう。彼女の窮地にジャイネが駆け付けてくれたが他の仲間達もやって来る。しかも激情した手下に一番幼い少年が銃で撃たれてしまうのだった。手下の足にナイフを突き刺し隙を突いて逃げ出した子供達。幼い少年は程なくして息を引き取る。相談した結果チノに直接連絡を入れることにした。するとチノはカコのスマホを返せと言う。エストレヤがフアスカスを潰したら返すと言うとチノは翌日の朝7時に指定の場所へ来いと言った。更に彼はカコを殺したのは自分だとも言いエストレヤではないことを明かすのである。このことでジャイネが激怒。お前のせいで幼い少年が死ぬ羽目になったのだと言って仲間と共に去って行くのだった。
その日の夜エストレヤの元へチノによって殺された女の亡霊達が全員やって来る。それは凄まじい数で建物に溢れかえっていた。亡霊達は少女にチノを連れて来いと言い募る。そして彼女を脅しつけるのだ。同じ頃ジャイネ達はカコのスマホに保存されていたチノの決定的な殺人動画を警察に届けようとしていた。しかし警官は関わりたくないと言わんばかりに動画を見て逃げ出してしまう。そこで動画を見直したジャイネ。捕縛され吊るされていた人物がエストレヤの母親である証拠を見つけてしまう。そこで彼らはエストレヤを捜し協力することにした。少女には亡くなった幼い少年の姿が見えている。彼はどこにも行けずずっとエストレヤについて来た。ジャイネと仲直りした少女はチノと対峙する決意を固め亡霊達と共に約束の場所へ向かった。
翌早朝チノと対峙したジャイネとエストレヤ。スマホを渡したが奴は早々に2人の手下を始末してしまう。彼は証拠さえ手に入ればいいようでジャイネ達を見逃してくれる。帰る途中エストレヤが母親のことをしきりに知りたいと訴えるとジャイネは本物のスマホを彼女に手渡し動画を再生。実はチノには別のスマホを渡していたのだった。中を確かめようとした矢先別のスマホだと気付いたチノが銃を発砲しながら追いかけて来る。そのせいでジャイネは右頬を撃たれ命を落としてしまうのだった。慌てて逃げ出したエストレヤ。亡霊が導くままに歩を進め子供にしか入れない天井の隙間を四つん這いで進んだ。すると彼女の前にトラのぬいぐるみが現れる。トラは少女にジッポライターを渡しダストシュートへと導いた。底に辿り着きジッポをつけたエストレヤだったがそこには無数の女達の亡骸が積み重なっている。中には少女の母親もいた。エストレヤはようやく母親と再会し別れを惜しんでからチノをその場所へ誘導した。奴を閉じ込めたエストレヤはその後ジャイネと出会う。彼にジッポを返し別れを告げた。ジャイネはジッポを点しながら閉じ込められたチノの元へ。無数の遺体と共にチノもまた炎に巻かれ息絶える。更にエストレヤは建物から出る際トラと遭遇。トラはメキシコでは勇者であり戦士と称えられる生物だ。彼女はトラに微笑みを残しその場から去った。
ローズマリー

ローズマリー