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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイのyamadakabaのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

シャアの氾濫から12年後の宇宙暦105年。ハサウェイはアムロからガンダムを、
シャアからは地球人による地球の解放の思想を受け継ぎ、反連邦組織「マフティー」として活動していた。
地球連邦の大佐ケネスと謎の少女ギギとの出会い、
地球連邦に対するテロ行為が描かれている。

村瀬監督曰く、ハサウェイは「自分ではまともだと思っているけれど、実際には壊れている」人物。自らの感情と思想に引き裂かれているキャラクターだそう。
冒頭、マフティーを名乗るテロがハイジャックした飛行機に乗り合わせたのも、危険を冒してでも地球連邦の官僚の顔を見たかったという感情からの行動だと、
自身でわかっているし、それが危険を冒した行為が原因で仲間を危険に巻き込んでしまうことも自覚している。そしてそんなことをするのが自分であることも。
ホテルが襲撃を受け、逃げ出す最中、仲間と合流するよりギギと逃げる選択をするあたりも、二面性の中での揺れを感じる設定になっている。

物語としては、3部柵ということで、全体としてセットアップになっているような感じ。
ハサウェイや、ガンダムの世界観設定を通じて考えられる、本作の中で課題が解決するわけではない。
誰しも抱えるであろうこうありたいという気持ちと、その時感じている想いの間で
揺れ動いたり、一貫していなかったり、そんな人間らしさと向き合う気持ちにさせられる。そんな映画だった。
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