昭和20年5月24日、東京大空襲の夜に数寄屋橋の上で互いの命を助け合った若い男と女。ふたりは名も明かさず、「もしも生き延びていたのなら、半年後の11月24日の夜、この橋の上で再会を・・・」…
>>続きを読むある朝、和江は勤め先の楽器店の前で危うくオートバイにはねられそうになり、持っていたレコードを割ってしまった。オートバイに乗っていた青年・幸雄は、弁償を断わる和江に無理矢理お金を置いていった…
>>続きを読む太平洋戦争末期、敵戦力の物量と充実によって敗退を続ける日本軍。本土上陸の危機を目の前にして、ついに特攻兵器の使用に踏み切った。人間魚雷・回天による特攻隊の戦果を聞くなか、三好少尉の機体が目…
>>続きを読む米軍の実弾射撃演習を見詰める男たちがいた。彼らは空薬莢や不発弾を売って生きる者たちだった。その中でも不発の善ちゃんと呼ばれる高岡善三郎は、弾拾いの名手として名を馳せていた。そんな彼がひょん…
>>続きを読む天正十五年。豊臣秀吉の茶頭千利休(二代目中村鴈治郎)の娘、吟(有馬稲子)は、六年間一筋に慕い続けてきたキリシタン大名高山右近(仲代達矢)をむかえて喜びにもえた。しかし、妻のある右近はキリシ…
>>続きを読む戦争未亡人の小夜子は、ふと夫・真一と過ごした日々を回想する。自分たちほど愛しあった者はいないと。学生時代に出会った小夜子と真一は、父に反発されながらも愛を深めていた。真一が召集されてもそれ…
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