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太陽がほしい 劇場版
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目次

太陽がほしい 劇場版の作品紹介

太陽がほしい 劇場版のあらすじ

1992年、東京で開催された「日本の戦後補償に関する国際公聴会」での、中国人女性・万愛花さんの証言により、中国人「性暴力被害者」の存在が明らかになった。 当時、留学生として日本で学んでいた班忠義監督はその証言に衝撃を受け、万愛花さんの元を訪ねる。以降、現在まで中国人被害女性の支援活動を続けている。被害女性たちの多くは強烈な身体的、精神的暴力により、体調や精神に異常をきたしていたが、一切の補償を受けられず、戦後半世紀を過ぎても癒えることのない苦しみのただ中にあった。 本作では中国人被害女性だけでなく、元日本兵とその手下だったという中国人男性たちも証言をしている。かつて元兵士たちは公の場で自ら、中国人女性を拉致、監禁し、性暴力に及んだと語り、その内容は被害女性の証言と一致していた。しかし、戦争世代が少なくなるにつれ、日本国内では歴史修正主義が台頭。「慰安婦問題」は韓国女性を対象とした強制性の有無が議論の中心となっていく———。

太陽がほしい 劇場版の監督

班忠義

原題
製作年
2018年
製作国
中国日本
上映時間
108分
ジャンル
ドキュメンタリー

『太陽がほしい 劇場版』に投稿された感想・評価

dita
3.5
@シネ・ヌーヴォX   

※点数は「ドキュメンタリー映画」としてであって内容は点数をつけるようなものではないです、というか点数って何なんだ…と悩んだりしつつ。

**********
映画の作りとしては、荒い画像、一辺倒なナレーションが目立っていたと思うし、『主戦場』のような所謂エンタメとしての面白さというものは無い。でも、今作も間違いなく今必要な映画だと思った。

『主戦場』が「情報」の映画なら、今作は「声」の映画だった。日本軍に拉致され性奴隷として扱われた村の女性たちの声、意味もなく(本当に何の意味もなく)殺された現地の人たちを見ているしかなかった人たちの声、実際に人を殺した日本軍の方の声、多くのインタビューを聞いたわたしはただ唇を噛みしめるしかなかった。悲しいとか悔しいとか遣る瀬無いとか、そんな感情を持つことすら許されないのではないかと思った。

被害者のお一人が「何も出来ないままこんな姿になってしまった」とおっしゃっていた。彼らはずっと苦しんでいる。身体も心もボロボロにされたまま、ずっと戦争の真っ只中にいる。戦後なんて都合のいいことばはやめてしまえばいいのにと思う。何が終わり、何の後なのか。

映画の中にあった、戦争に関わっていない一般(次世代)の方が「日本人の代表として謝る」行為については何とも言えないのが正直なところで(政治家の場合は別として)、もちろん被害を受けたご本人がそれで救われるなら、とは思う。ただ、これは他のドキュメンタリーを観た時に思ったことでもあるけれど、実際に関わっていないからこそ動かせることがあって、むしろ当事者や、歴史修正主義者と呼ばれる人たちに訴えるより、当時を知らない人、客観的に見ることの出来る人こそ、「声」を聞くことによって真実を正しく見極め、解決への一歩を進めることが出来るのではないかと思っている。

だからこそ「声」が消えてしまう前に、誰でもないわたしたちが耳を傾けなければ歴史は繰り返される。このままでは申し訳が立たない。彼女たちがあまりにも報われない。
3.5
戦争への恐れ、戦場は人の良心がなくなる場所だと叩き付けられた。軽々しく触れることができないと思いました。その苦しみや痛みは体験した者でないとわからない。強く強く思ったことは絶対に戦争に巻き込まれたくない、そう思いました。

他の方も書いてらっしゃるとおりスコアは?として。それとも繋がりますが、どう伝わるのか、ということに対しても思いが巡りました。この凄まじい絶望をどう他人に伝えるのか。
Miver2
4.5
数々の証言はあまりにも強烈で、時に身も心も固まってしまう位に凄まじい物があった。
そしてその話を聞いてると、「人権」や「強制」と言う物を改めて思わず考えずにはいられなかったし、それはある種現在に繋がる所もあるように感じた。

その土地で行われて来た事の数々を知れば知るほど言葉を失うしかなかった。
そしてその話を聞いていると、相手国それぞれに対して共通する行いがあったんだなと思った。

相手の国に踏み込んで行なったその惨さを語られる時には、もう言葉を失うしかなかった。
そして兵士として出世する事、それを目指す事、それがどう言う事なのか?を語られた時には、思わず身を捩りながら只々凍り付くしかなかった。

物語を観ていて、人間の業がここまで最悪な形で語られる事が怖くて仕方なかった。
その出来事がその後の人生に影響を与え、それが未だに現在進行形のままで生きて行かなくてはならない悲しみと遣る瀬無さを抱えるこの重さは、あまりにも残酷で遣る瀬無かったなと。

そして証拠がないとか捏造だとか言ってる人達の姿を見て、その文書を隠蔽したり廃棄している現実を無視して、一体どの口が言うのかな?と思った。
場当たり的に当人達は良いかもしれないけど、記録も証拠も残さずに歴史からしらばっくれた愚かな人達がいる現実を改めて感じた。

あと場当たり的に当人達は良いかもしれないけど、記録も証拠も残さずに歴史からしらばっくれようとする愚かな人達=今の政権なのだと思った所でもあった。

映し出されて行くその物事は様々な所に波及していた事が分かったし、それが一つに繋がっている事も実感する事が出来るドキュメンタリー作品で観て良かった。
なかった事には出来ない、いつの時代でもその物事はきちんと直視しなくてはならないと強く思う素晴らしい作品でした。

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