ナイス邦題👍。

偉大な議員が亡くなる。
彼は一人の老女の元に身を寄せていた。


献身的な妻の話ではない。
腐れ縁、、、これも違う。
二人の関係性は誰にも容易には語られない。
そんな特別なもの。

外で活躍する男は、意外に家では何もできなかったりするもの😊。
前半のあるシーンだけで二人の関係性はがわかり、間抜けさもありながら、何故かニンマリする。そして互いを思っていることも伝わる。
🐄🐖🐓💃。


具体的な話はあえて踏み込んでおらず、ポイントとなるヒロインの心情を上手く繋げている印象。90分なのが惜しいくらい。
テンポが良いので、振り返ると良いところあったっけか？という議員の人柄も観ている最中は気にならなかった。


あと印象深いのはヒロインに惹かれながら影で見守り続けるブライアンドンレヴィ。

人の裏には必ず人がいる。
無償の愛。人間臭い奴。

生きていることは日々感謝なのだな🥺。

女性映画としても西部劇としてもウェルマン屈指の傑作。
夫婦仲が壊れると顔が見えないレベルで影を落とす撮影が素晴らしい。
ウィリアム・C・メラーにとっても最良の仕事ではないか。

人形使ってるとはいえバーバラ・スタンウィックの乗る馬車が高波に呑まれるシーンはかなりギョッとする。ジョエル・マクリーがブライアン・ドンレヴィと酒場で対峙したときの緊張感と両者の感情の複雑さの表現もとんでもない。

バーバラ･スタンウィックのジョエル･マクリーに対する献身の純潔さだけにとどまらず、ブライアン･ドンレヴィのバーバラ･スタンウィックに対する後ろ楯がこれまた絶妙に涙腺を刺激。
ジョエル･マクリーの好感度は決して良くはないが、不純物ゼロな二人から自然発生的に湧いてくる推進力を前にしたらそんなもんどうでもよくなってくる。

「離婚した。愛しているから」
真に偉大なのは彼女の方である