立ち上がる米国の作品情報・感想・評価

「立ち上がる米国」に投稿された感想・評価

これも相当に面白い。つまらん部分は全部ダイジェストで流し、良い場面だけを繋ぐ構成。シーン主義者にはたまらん映画だ。
省略とダイジェストで3世代を駆け抜ける。硬貨のタワーの積み上がる様と崩れる様のポジネガの運動は、強盗の登場と最期の運動でなぞられる。船上の格闘で撃たれる時の間が面白かった。汽車の事故とその後の一連のシーンが白眉
アノ

アノの感想・評価

4.4
これは半端じゃない怪作にして傑作!

とにかく速い、ダイジェストにならざるを得ない筋を逆手に取って爆速シュールギャグみたいな映画にしている。
船上でのキス(枝がバシバシ顔に当たってる)→襲ってきた賊を殴り倒す→真顔の賊に撃たれて担ぎ込まれる、の流れで爆笑した。
主人公に焚き付けられた町民たちが団結して賊を追いに行ったら、2分後には賊をまとめて吊るしてるのもクソ笑える。

また要所要所の堅実な演出が速度を担保しているのも素晴らしい。
汽車に子供とガイ・キッビーが馬車ごとふっ飛ばされるシーンの怖さは尋常でない。
アン・ハーディングが息子を偲ぶシーンのライティングもたまらない。
銃声と産声、同時に鳴った音に別れて進む夫妻の動き。
 前年に同じくリチャード・ディックスを主演に製作された『シマロン』の二番煎じ、と言ってしまいたくなるが、あちらより30分以上短い。86分でたどるアメリカ近現代史……ということでせわしい話になるかというとそうでもないというか……いや実際のところはダイジェスト感が否めない作りなのだが、シーンごとは泰然と余裕のある演出で、さすがはウェルマン。特に娘の手や足で画面をつなぎながら、時間を省略するあたりは良い。それからエドナ・メイ・オリヴァーとガイ・キビーの夫婦もユーモラスで大好き。飲酒運転はやめましょう。
 恐慌描写が都合3回も繰り返されるのはさすがに若干ばかばかしいと思うのだが、特殊効果が楽しい。硬貨がつみあがる様にはロマサガ3を思い出さずにいられない。
 飛行機関係の描写は完全に監督が趣味で入れてるだろ。