鳴り響くラッパの音

おもちゃの汽車たちが奏でる競走曲

味あるなぁ

木製、ブリキ、鉛、それは汽車だけではなく、いろんなおもちゃが一堂に会したキングスクロス。

おもちゃが動き出す。手の込んだクラシックな汽車が走り出すんです。ブリキのおもちゃたちに命が吹き込まれるのです。

楽しい

まるで夢の国のようだ。

カメラワークが独特。独特過ぎて「おもちゃの車窓から」が始まるわけです。おもちゃの汽車の内側を、車両から車両へと映し出す映像なんて初めて観た。

楽しい

楽しいんだけど…

夢の国すぎて舟漕いでました。汽車なのに。

夢の世界に誘われ、気づけばここは夢うつつ。嗚呼、なんだろうこれ…果たして私はいったいどこを彷徨っているのだろうか。

こうして私は、夢見心地のまま、次の短編へと突入したのであります…

zzz

トッカータ。16 世紀頃より始まった器楽形式の一つで、語源はイタリア語の「toccare ＝（鍵盤に）触れる」。オルガンやチェンバロのためにきわめて自由な形式で書かれ、はなやかな演奏技巧を誇示できる即興的な作品が多い。
そう、つまり今作は、「おもちゃの汽車」と「トッカータ」のW主演。最初に英語ナレが少し入るだけで、あとはひたすら音楽が、BGMも汽笛も走行音も会話も掛け声も鳴き声もすべて担う。
演奏と映像がこれほどまでに強固なマリアージュを見せてくれるとは。驚異であり感嘆。
人種も時代も、そして素材も次元も違う人形たちも愛らしい。おもちゃたちの年季を感じさせる傷みもそのままなのが、さらに愛しさを増幅させる。

38（1748）

デザイナー集団による本気のおもちゃ遊び。(多分)
たまにおもちゃに見えない。

横並び、縦サイケデリック。
音楽もほのぼののびやかなので、キッズにもおすすめ。

字幕なしで。

• #短
• #カラー