minorufuku

哀愁しんでれらのminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

児童相談所で働く女性がヒロイン。
ある日彼女の祖父が自宅で倒れ、車で病院に運ぶ途中で事故を起こし、飲酒運転だった父は逮捕されてしまう。さらに自宅は留守の間に火事で全焼し、追い打ちをかけるようにヒロイン彼氏の浮気が発覚してしまう。どん底の中、ヒロインは子持ちの開業医と出会いそのまま結婚する。幸せの絶頂をむかえるヒロインだったが、夫や娘の行動に少しずつ違和感を覚えはじめて......とう話。土屋太鳳と田中圭主演。渡部亮平監督作品。監督の「かしこい狗は、吠えずに笑う」が好きだったので鑑賞。

序盤のすさまじい不幸の連鎖から開業医と出会って結婚するまですごいサクサク話が進む。ひとときの幸せな生活の描写をはさんで、夫と娘の本性が少しずつあらわになっていく展開がゾクゾクする作品だった。ヒロインが母に捨てられたという設定が終盤に活きてくるのも上手かった。
狂気あふれる娘のキャラクターは良かったが手口にもっと狡猾さがあれば更に衝撃的だったかも。ラストは驚かされたものの、娘の異常さが判明してから結末に至るまでの流れがごちゃごちゃしていて間延びしているように思えた。お医者さんごっこ風なシーンなど濡れ場が多かった。

劇中て「馬は好き?」というセリフをJRAのCMに出ている土屋太鳳に言うのはおもしろかった。
minorufuku

minorufuku