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マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙のクレセントのレビュー・感想・評価

3.9
英国領のフォークランド諸島がアルゼンチン政府の占領下におかれた。その海兵隊は首都を占拠した。事態は急を告げている。フォークランドを絶対守らなければならない。時の首相M.サッチャーの信念は固かった。米国の国務長官がきた。首相、フォークランドのために戦争を?2万キロも遠方で、しかも英国民は少数。政治的経済的にも重要ではない。何故です? 国務長官、ハワイと同じですわ。違います? 1941年のことですわ。日本は真珠湾を攻撃したわ。あの時アメリカは紳士らしく東条に和平を申し出たかしら。ハワイの同胞を見捨てたの?アメリカの本土から何千キロも離れた島だから?いいえ、そうはしなかったわ。今、信条を貫くかを問われているのです。絶対に見逃すことはできませんわ。このことで、後々世界のマスコミから鉄の女と呼ばれるようになった。彼女は妥協をことさら憎んだ。彼女の哲学は純真で陰りがなかった。しかしそのために多くの国民が犠牲になったことも確かである。今英国はBREXITで揺れている。彼女ならどうしただろうか。

考えが言葉になる。その言葉が行動になる。その行動がやがて習慣となる。そして習慣はその人の人格となり、その人格がその人の運命となる。考えが人間を創る。これは彼女の父親が残した言葉として生涯大切にされた。
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