真っ黒こげ太郎

ゲーム・オブ・デスの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

ゲーム・オブ・デス(2017年製作の映画)
3.8
久々に、

   ゴ   ア   る   か    !    w



もう死に役感ムンムンな若者達が集まってヤクや酒やエロを楽しんでいると、「Game of Death」なる電子ボードゲームが見つかる。
そのゲームは決められた人数の24人を制限時間内に殺さなければならず、殺されなかった場合はプレイヤーが死ぬという。
彼らは見つけたままのノリで始めるが、指先から血が出た以外には何も起きなかったのでゲームをほっぽり出すが、若者の一人が苦しんだ挙句頭がパーン☆する。

最初はスナイパーに襲われたと思っていた若者達だったが、あのボードゲームの内容は本物で、規定人数を殺さなければ次々頭が爆発する死のゲームだったのだ!!!
全員が大混乱し、仲間の一人が「24人殺せばいい!!!」という思考に切り替えたりして、とんでもない大惨劇が巻き起こるのだった…。




若者達が規定人数殺さなければ死んでしまうボードゲームを起動してしまった事で、血濡れの大惨劇が巻き起こる、スプラッター・ホラー。
因みにブルース・リーさんもウェズリー・スナイプスさんもゲイリー・ダニエルズさんも出ません。w
同名の映画とは無関係です。(有名なキャスト出てないしね。)

久しぶりに血みどろ系のホラーを纏めてレンタル。
最初は尺も短くて気楽に楽しめそうな本作を。



最初からアホな若者達のワチャワチャを10分近く見せられて頭を抱えてしまったが、その後はすぐにゲームが始まり大惨事が巻き起こり一安心。

他の人を殺せばそれでいいし、主人公達もすぐ外に出るので、このまま生き残る為に殺しまくればすぐ終わりそうなモノですが、若者達は無駄に「殺しはしたくない!!」等のキレイ事を吐き捨ててしまい、中々殺してくれなくてヤキモキ。
他のアクション映画のマッチョ主人公なら24人のキルスコア位、すぐに達成できそうな物ですが。w

しかし、そんな中で殺すか殺さないかで若者達が分裂し、「たとえ死ぬとしても、殺しはよくない、アイツらは間違ってる!」という事で若者達の間で激しい殺し合いが繰り広げられます。
他人を殺すのか、人を救うために殺すのか、その是非を問う様なシリアスな内容で、考えさせられました。

ゴア表現もかなり激しめで、頭爆発を始め、あちこちでズタボロ血まみれの大惨事が起こる。
今となっては目新しさはそこまで無いけれど、登場人物が行く先々で血の海が出来るので、グロゴア的には満足できたかな。



ただ、正直ココまで血まみれのグロゴアにできるのなら、殺すか殺さないかの悩みでジメッと仕上げて欲しくなかったのが正直な所。
そりゃ殺しはよくないし、俺も死んでほしいほど恨んでいる奴は居るけど実際そいつらに会ったらぶん殴るだけで済ませそうだ。(おいおいw)

でもさ、やっぱりこういう血みどろスプラッター物は、バカ連中がバリエーション豊かに死んでいく様や特殊メイクによる凝った残酷描写を見るのが楽しいワケで。
こんなに「殺したくな~い!」なんてメソメソする若者たちなんぞ見たくないというか。
もっと「13日の金曜日」やら「死霊のはらわた」やら「ブレインデッド」やらを始めそれらのオマージュ作、並びにトロマ映画やジャーマンゴア映画みたいに、もっと明るく楽しく、愉快に人体破壊をカラっと楽しみたいんだよなぁ。

後、ファイナルガール的に覚醒した2人が「殺しはよくない!」と言ってる癖に、結局殺しを得て全て解決しちゃってるのはどうかと。

因みに、本作の謎のマナティ推しは何だったんだろ?w
最後に至ってはマナティの映像をずっと垂れ流している。どういうことなの…?w


こうして書くと文句多めになっちゃいましたが、生きるか殺すかの生き残り展開は楽しいし、グロゴアも豊富、尺も73分と短めなので、気楽にゴア物見たい人は見ても良いと思います。

もっとカラッとした仕上がりにすればこの監督はかなり良くなりそうなので、次回があればグロは据え置きで明るいハチャメチャな内容に仕上げて欲しいです。

しかし、今回のレビューは何時にも増して不謹慎だな。
まぁ、グロの良さを語るのには慣れっこです。w