おもしろかったですよ。でも、いろいろ違ってたし、いろいろ書くことがある。

まず『陰陽師』というタイトルで中国映画。最初はそれっぽいものに『陰陽師』ってタイトルを付けたものだろうと思って見始めたら、オープニングでいきなり「原作：夢枕獏」と。へー、ちゃんと公式なんだ。

と思ったのも束の間、晴明も博雅も名前は同じでもキャラが全然違う。イケメンだらけで、あのほのぼのとした良さは微塵もない。

晴明が妖しくないし、余裕がないし、良い人だし、博雅なんてカッコ良すぎるし、確かに弓の名手という設定はあったけど、クールな武人で中国版ホークアイのよう！　さらに後半には◯◯になっちゃったり、もはや博雅じゃないw

あと、式神の概念が違う。原作では式紙というお札から生まれるのだが、本作では妖魔と契約を結んで式神とする。(一から作る妖魔もいるよう)

本作は、そんな夢枕獏の原作を自由に使って作り出した、陰陽師という名前の妖術師が繰り広げる妖怪アクションファンタジー？

式神が妖魔だから、天狗みたいだったりして、「行け！」みたいな感じで３体出したりするから、あたかもカプセル怪獣(みんなやられて時間稼ぎしかできないところも)w

敵は一応、原作では「八尾比丘尼」として登場してきたキャラなんだけど、原作では体内に巣食っていた蛇が、本作ではもうすごいことになっちゃうんで、もはや原作とは関係ないw

で、一番の問題は晴明が使う術がほとんど魔術のようで、その術がビジュアルまで含めてほぼほぼ『ドクター・ストレンジ』のパクリである件。

どうやらこの作品、中国では超大作として１月に劇場公開されたのだが、この盗作疑惑で公開10日間で上映中止となってしまったのだそう。(なのに Netflix では配信中)

本来は２部作で、２作目の『瀧夜曲』(「瀧夜叉姫」か？)も完成しているのに公開が危ぶまれている。

確かに『ドクター・ストレンジ』と同じ術は使うけど、おもしろかったから続きも見たいな〜。

あと、音楽が一部不完全ながら沖縄五音階が使われていたり(音楽担当は日本人)、晴明がいる空間の背後に大きな鳥居が見えたり、どうやら舞台は日本のよう。

夢枕獏の『陰陽師』のファンが見たら「全然違う！」って怒るかもしれないけど、いろんなシャーロック・ホームズがいるように、こんな戦隊ヒーローみたいな安倍晴明もまたおもしろいかも。

夢枕獏が書いた陰陽師を原作としているが
内容は中国の物語。
晴明は出てくるが安倍晴明というより、中国人の晴明。
シンプルに華麗な陰陽師の話として観ると面白い。

人の欲を食うと言う巨大蛇の復活を阻止する話。

陰陽師の中国映画版。
後で調べたら本国でパクり疑惑があったようだけど、2時間楽しめた。
日本版よりアクションよりで好き。
中国作品のメイクとか衣装が好きなのだけど、そういう点も良い。

ストーリーも思ったよりちゃんとしてたし、うーんなかなか切ない。
そして何より後半胸熱展開すぎる・・・！
みんな上裸になり出すのも面白かった。

お前の式神にしてくれ。とか言われたいぃぃぃ！そして、目瞑って戦いもしたいから
ひとまず明日から、ストロー加えて呪文唱えることにします。