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ミス・メンド
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『ミス・メンド』に投稿された感想・評価

3.9
さすがに四時間もの悪党と正義の主人公たちによる追っかけっこは百年後の洗練された娯楽映画を見慣れてしまった人間としてはやや単調に思えたものの、それでもサスペンスと笑いを交互に交えた巧みな緩急の演出や暗闇での銃撃戦やラストのエレベーターでの悪党の最期、エモーショナルな馬の疾走を追う撮影など随所でセンスのある表現が登場するので最後まで楽しむことが出来た。

新聞記者で悪人を追いかける三人組と彼らが慕うヒロインの関係性だったりコメディの表現だったりとハリウッドの影響が感じられるが、一方で悪の組織のボスの不気味な存在感だったり終盤の大規模な計画などどことなくドイツ映画を思わせる表現もありバルネットが世界の映画をよく勉強していたことが伝わる。それでいて中盤でのペスト発生からのパニック演出はしっかりとソ連スタイル。

様々な人物たちの行動が一つの点に結び付いて大団円を迎えるラストの巧妙な語り口にも唸らされる、そこからの爽やかで粋な終わらせ方も最高。

海へ飛び込んだり階段から落ちたりをカットで誤魔化すことなくワンカットでやったり、雪上で上半身裸で格闘をやったりと体を張ったアクション演出も見所。あとヒロインも『太陽を盗んだ男』に先駆けて海へ落とされたりします。
Rin
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ボリス・バルネット長編第1作。新聞記者のボリス(ボリス・バルネット自身が演じる)、写真家のウラジーミル、新聞社事務員のイーゴリが、タイピストのミス・メンドとともにボリシェヴィキ壊滅を目論む悪の組織の陰謀を防ごうとする。新聞記者や悪役のキャラクターにルイ・フイヤード『レ・ヴァンピール -吸血ギャング団-』(1915)やフリッツ・ラング『ドクトル・マブゼ』(1922)からの影響が見て取れる。新聞記者のフィリップが「ちょっと目を離した隙に逃げられる」を多発させる若干行き当たりばったりな『レ・ヴァンピール~』と比較してプロットが洗練されており、後半は4人が離れ離れでトラブルに巻き込まれる展開になるが、物語の推進力を落とさずにクライマックスに向かう構成が見事。3部構成4時間超のランタイムでも飽きさせない。超巨編のサイレント映画冒険活劇はいくつか観てきたけど、いちばん好きかも。ボリス・バルネットは『青い青い海』(1935)がずっと気になっていて、幸いなことにDVD Boxが出ているのでいつか買って観ようと思っている。
途中でぼーっとしたり他のことを考えたり寝たりしてしまったから、ぱっと起きてもまた同じような場面だったりどのくらい寝てたのかも政治的な話もありそうだったけど話もよくわからなくなってきて、断片的な映像の羅列をただ観てるだけになってしまった。あんまり威張って言えないことですが、映画を観てるとき実はそういうこともけっこう多く、そういうときおいてかれた。いま映画を観てるなあと思うことさえあります。
アクションシーンがかなり変わってて、面白かったです。列車と車がぶつかるところはほんとにやってるから、ほんとに偶然事故を目撃するときに近かった。人が水にボンボン落ちる。水面が写ってブクブクってなるところはちょっと変わってた。

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