Xavier

ファイター、北からの挑戦者のXavierのレビュー・感想・評価

3.7
私の闘いはまだ終わらない…
ソウルの小さなアパートに住むことになった脱北者のリ・ジナ。残してきた父を呼び寄せる為に、多くのお金を稼ぎたい彼女は、食堂と清掃の仕事を掛け持ちする中で、ボクシングジムの館長とトレーナーのテスと出会う。悲惨な過去と怒りを抱えるジナは、彼らに対して壁を作るが、館長とテスはそんな彼女の中に、静かに燃えるファイティングスピリットを感じとる。ボクシンググローブを手渡されたジナは、次第にボクシングの世界へとのめり込んでいく…
ザックリ言うとストーリーはこんな感じ
タイトルとあらすじから、北朝鮮から逃げてきた女性がボクシングを始め、最後はハッピーエンドで終わる映画なのかなぁって思ってました。

でも描かれていた事は、全然違った。
先の見えない苦しみ、自分を捨てた母親との確執など、ジナの抱える悩みは大きい…
そんな中、出会ったボクシングジムの館長とトレーナーのテス。
彼女にとっては、彼らとの出会いが1番大きかったんじゃないかな。
彼女が側にいて欲しい時にいてくれたのが、この2人だった。
テスは彼女に好意を寄せ、その事で彼女を笑顔にしたし、館長は口数は少ないものの温かく見守ってくれたしね。

そのお陰で彼女は、前を向いて生きていけたんじゃないかな。
Xavier

Xavier