「人物たちが話している映像は、映画の芸術性と関係がない。映像で物語を伝え、会話は雰囲気の一部にする。」
面白かった。特に、ヒッチコックの幼少期の家庭環境や、プライベートについては知らないことばかりだった。ヒッチコック作品コンプリートの道はまだまだ遠い(23/53) 。
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・『サイコ』の予告編は、ヒッチコック監督が7分間セット内を紹介して歩き回るだけ。
・人生の伴侶であり、仕事のパートナーでもあるアルマの存在。
・"ヒッチコック・ブロンド"。『三十九夜』のマデリーン・キャロルが初。
・"コントロールを失う怖さ"というテーマ。幼少期、父親に5分間留置場に入れられた経験が元に。
・『疑惑の影』幸せな家族という米国の理想を打ち砕く。
・実の母親。支配的で、体罰も課した。大好きだったが、恐れてもいた。
・『ロープ』の裏テーマは、同性愛。
・ジョーン・ハリソン(ヒッチコックブロンドのモデル)、イングリッド・バーグマン、グレイス・ケリー、ヴェラ・マイルズ(『めまい』の撮影前に、戦略的妊娠)、ティッピー・ヘドレン。ヒッチコックの支配的な態度も影響し、気に入った女性、気に入った女優が次々に、彼の元を離れていく。
・『めまい』ジェームズ・スチュワートに投影させたヒッチコックの執着。
・50年代テレビの普及に乗じて、1話完結のサスペンス・ミステリー番組"ヒッチコック劇場"をスタート。ヒッチコック本人が登場するユーモアに富んだオープニングが人気を博す。
・『サイコ』。"ヒッチコック劇場"と同じセット、同じスタッフで、テレビ番組と並行して撮影。モノクロを利用して、血はチョコソース。45秒間に様々な視点のショットを組み合わせ、人格を錯乱。スラッシャー映画や女性を甚振る映画の原点ともなった。
・『鳥』新ヒッチコックブロンドにティッピー・ヘドレンを起用。同意なしに、本物の鳥のいる部屋に閉じ込める。「女をいたぶれ。ドラマチックになる」
・『マーニー』。女性への暴力が過激化。激怒したティッピー・ヘドレンが決別。
・ヒッチコックが恐れるもの。子供、警官、高い所、新作が前作に劣ること。
・70年代、ヒッチコック映画が、映画学校の教材に。
「役柄について議論を求められたら、"脚本にある"と言う。やる気が出る方法を聞かれたら、"君のギャラだよ"と。」
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