タケオ

死にゆく者への祈りのタケオのレビュー・感想・評価

死にゆく者への祈り(1987年製作の映画)
3.5
『鷲は舞い降りた』(75年)で知られるベストセラー作家ジャック•ヒギンズによる同名小説が原作のため、一応ハードボイルドな世界観を堪能することはできる。だが、キレの悪い演出とミッキー•ロークの現実離れした色男っぷりが、作品全体に妙な違和感を生んでしまっている。大体、「もう人殺しはしたくない」と言ってる奴が'護身用'として扱うのがソードオフショットガンって、殺す気満々じゃねぇかよ馬鹿野郎‼︎なんて具合に色々と言いたいことはあるが、素直にカッコいいと思ったシーンもいくつかある。特に、かつて仲間だったドチェッティ(リーアム•ニーソン)との決別シーンは普通に感動した。ハードボイルドの皮を被ったガッタガタ作品だが、そこがなんだかクセになるため嫌いではない。
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