このレビューはネタバレを含みます
ディゾルブと暗転によって時間を進めていく様は映画というより2時間のドラマという感じ。脚本が織りなす物語は感動的。マジックアワーを切り取った一瞬が冒頭の訓練から天国に行きつく様、「お約束」でもあった攻>>続きを読む
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低所を幼児性、高所を成熟として一緒に通学路を上っていき(ペットを連れた老人とすれ違う)、ノラ(グレタ・リー)はヘソン(ユ・テオ)より先に階段を進む。12年後、フェイスブックを介して画面越しに会う前の>>続きを読む
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「矛盾している、それでもなおうまく機能する」という台詞通りの出来。しかし隣の部屋(別のシアター)では別の事態が進んでいたりするのである。時系列を断絶させること、カットを割りまくることとそれを一つの連続>>続きを読む
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16mmのスタンダードサイズの画面の固定カメラの中で真横、ナナメに位置しながら交流し、奥に進んで一つになっては手前に来て離れていく。森に群生する様々な生物の差異とプレパラート越しの焦点、同じ雨に打たれ>>続きを読む
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動かない部位を自立的に動かさせようとする若い手と足が、過疎化する社会の暗喩でもあり、季節の流転に合わせる我々の生活の暗示にもなる。わざわざ施設を撮る時に小川の流れを入れた所も骨董品の振り子時計の動きも>>続きを読む
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@IMAX
事前に前作を見返した。1作目が細部まで行き届いた画ながら動作毎にカットを割りまくるor一つの動きを反対にカメラを置いて切り返して録るというつなぎ方に「???」となっていたのであまり期待し>>続きを読む
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「幼児教育60年代作品集」にて『ケンちゃんたちの音楽修行』と併映。
幼い子供に対してカメラを意識させることなく予想できない動作を一つ一つ収めていく。画面構成も素晴らしい。声を口の動きに合わせることな>>続きを読む
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「俺の教えを広めてほしいんだ」という言葉を誰よりも実践したのが本作であること。高所からの啓示としての教会の光とスポットライト。その光そのものになってしまった人とも言えるだろう。神に身を捧げ、同時に後継>>続きを読む
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脚本がとにかく素晴らしい。当事者性を欠いた本がベストセラーになり、そしてそこに関わった家族や身内が幸せになるという余りにも自己言及的なプロットは、市場原理に求められる嘘とコミュニティの繋がりが表裏一体>>続きを読む
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英米圏でのonce upon~というタイトルによるあり得たかもしれない過去を描くというスタイルとはまた別に、冒頭の遺体探しから遅々として進まないプロットと解決しない事件。30分ほど過ぎたあたりで初めて>>続きを読む
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演出、カメラの動き等々全てがピンと来なかったし、間違いなく150分を超える必要も無かったと思う。「Fall」という言葉から何かしらの上下運動を期待し、家の階段の構造を見てキター!となったものの寧ろ動き>>続きを読む
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2020年代で一本選ぶならこの作品という感じ。
ここで何か記すより、もう一度この170分に浸りたい。瞳を閉じるとはそういうことでもあると思う。記憶すること、老いること。
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アリ・アスター版『夢』(黒澤明)、『TAKESHIS'』として非常に楽しんで見ることが出来た。冒頭のPOVの靄がかったショット、頭を打ち付けることへの恐怖、体への衝撃で息を吹き返すを繰り返しながら、>>続きを読む
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雨で立ち止まる藤沢美紗と光の明滅の中で蹲る山添孝俊。自転車が通り過ぎるたびに二人の関係性に変化が生じる。蛍光灯の明滅で薬を発見し、雫を拭うことによって相手を慮る。気付けば彼らの行先は反転し(栗田和夫/>>続きを読む
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@IMAX
画質、音質ともに遥かに向上した。特に興味深かったのはステージ上で、そこは家であり庭であり街であり国でもありThis Must Be A Placeでもあることが良く分かった。エンドロール>>続きを読む
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サイコパスが血統主義と拝金主義を蹴散らすエンターテイメント。「見る」ことが愛憎入り混じるものであること。そもそもArcade Fireの屈指の名曲「No Cars Go」が薄っすらかかるバーで出会いM>>続きを読む
内面と外面がアンバランスのベラ・バクスターを魚眼レンズとズームイン/アウトの歪みによって捉え直すこと。ヨルゴス・ランティモス監督作特有のあおり気味のカメラによる高低差はそのまま死と生を暗示する。そのた>>続きを読む
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太陽を起点とし、水中のプランクトンの死骸が地層にたまり、それが石油になる。微生物をはじめとする水中の生き物の弱肉強食に人間の生活が如何に関わっているか。星空の様な瞬きは沈んでいき、波の様な煙は太陽に向>>続きを読む
雪国の春夏秋冬の生活を収めたドキュメンタリーながら、日常の動きを再現し再構成してあるので作劇とも近く、カメラの位置があまりにも素晴らしい。冒頭の画面向かって左から右に、手前から奧に歩いていくショットか>>続きを読む
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反政府組織への関与を疑われた夫を妻が探しあてるも…というプロットがシンプルな物語でありながら、作劇とドキュメンタリーが高度の次元で混じりあう。自分が見ているのがどっちなのかわからなくなる。演出からはみ>>続きを読む
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最高。
冒頭のベルトコンベアによって詰め込まれる肉に象徴される運動(力、暴力)が、ラジオから労働から溢れ、廃棄されていく食べ物、人間、犬という世界のなかで、視線を交わし手を差しのべることに着地させる。>>続きを読む
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さりげなく格差社会、資本主義と競争、移民、持たざるものの不条理を滲ませながら、優しさと友情の不可能性を描くプロット。冒頭と同じように「何かを見いだす」事によって物語は駆動し、それとシンクロする様に、暗>>続きを読む
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平山が自分の家に一度も鍵をかけることなく外出するのがあまりにも違和感があり過ぎて、映画に対しての気分が落ちてしまい、彼の生活描写や脚本、登場人物の造形や町の空気等々一切気乗りしなくなってしまった。その>>続きを読む
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冒頭の長回しは中々面白かったけど、いざ作劇が始まると人物の配置も結構適当だし、顔のアップの繋ぎばかりでうーんという感じ。話の展開もなんとなく読めてしまったし、落ちはほぼ『ナイトメア・アリー』でなるほど>>続きを読む
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面白かった。これもまた上がっては下がっていくという高さが強調された映画で、冒頭のカットから一目瞭然。その高低差は権力や地位の描写を意味し、ウォンカは一度奈落の底に突き落とされる。そこから「夢をみること>>続きを読む
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冒頭の1人かと思ったら実は違ったというカットからして、メディア人と私生活は地続きになる。その後の「Any Questions?」という言葉の反覆もそのまま。オケを愛するように大勢の人を分け隔てなく愛し>>続きを読む
ジョゼス・フォン・スタンバーグの『紐育の波止場』をモチーフにしたトーキー作品である本作。船がやって来ては帰るまでの(リンクレイターの様な)特定の時間を映し出したメロドラマ。画面構成は最高ながら、まだ無>>続きを読む
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内幕ものながら、舞台上と外を繋ぐ横移動と長回し。花道と海を低い位置で撮すことで繋ぐ。結局回帰するプロットは、1人の女性の死を浮き彫りにする。しかし階段を登った高い位置に置かれることによって、もっとも素>>続きを読む
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いままでの時代劇では明らかにならなかった、グロや同性愛を含めた新しい語り口の…という文言はフリ。冒頭の筆跡が紙となって落ちる冒頭から分かるように全編暗喩で戦国時代に準えた芸能界の縮図が描かれる。端的>>続きを読む
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4K修復版
徹底的に計算された照明は、ステンドグラスのように光り罪の意識を写し出し、過去へと幾度も呼び覚ます。普通でいることを誓った(花売りの歌の様に過去を塗り替えること)男は、結果的に生まれ変わる>>続きを読む
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母親になりたい娘、という視点から何故か『秘密の森の、その向こう』を思い出してしまった。冒頭からシンメトリーに配置された親子の時点で予感はあった。劇伴が目下監督であるシャルロットの最新作である2017年>>続きを読む
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ひたすら降りることなく(それは撮らず)、上っていくことになる本作。自宅、実家、病室の微細な変化と、それに伴うカメラの位置によって写し出されるコミュニティの変化、時間、世代。緩やかな変化は『ジャンヌ・デ>>続きを読む
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基本はシンプルで、人の横移動の流れや連なりを縦の運動で破壊され、放射熱戦により横も支配される。しかし下に沈める作戦と敷島の行動により縦と横を取り戻すというだけ。最後の実は…の展開もそれなりに納得できる>>続きを読む
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@IMAX
幾度も沈みながら上に昇っていくだけ。そして最後は1人降りてくるだけという回帰的なプロットがとにかく染みた。「自由になるため」の旅としてのこの物語は、殺戮兵器が落ちてくるノマドの拠点、更に>>続きを読む