みかぽんさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

みかぽん

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オフィシャル・シークレット(2018年製作の映画)

3.8

ブッシュがイラク介入に向けての根回しを始めていた当時、それを阻止するためにアメリカでは「記者たち」の主人公たちが、イギリスではGCHQに所属する本作の主人公がコトの真実を世に告発していたんだな、と感心>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.1

アタマで考えるな、感じろ!
…って物語の途中で誰かがブルース・リーみたいな説明をしていたが、まさに初回鑑賞はそんな風。
鑑賞者が満足して作品を終えることに全く親切じゃないというか、、観終わってもはっき
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(1954年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます


僅かな金で買われたジェルソミーナは、世の中的には一見風変わりだが、本当は感受性が強くて優しい娘(と私は思う)。
一方、彼女を見下して〝所有〟する粗野で自分勝手な旅芸人のザンパノは、自分の欲望のために
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東京裁判(1983年製作の映画)

3.9

相互フォローの猫さんに教えて頂いて鑑賞(有難うございます!観ました😃)。
第二次世界大戦の総括とも言える〝東京裁判〟は、凄ーく長〜〜いドキュメンタリーだが、今回を逃すと一気集中の鑑賞はこの先ない…と思
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誰がハマーショルドを殺したか(2019年製作の映画)

3.8

週末の仕事帰りに鑑賞…したせいか😨
前半は睡魔との戦い💦イエ決してつまらない訳では無いんですが、疲労の蓄積が前半の展開を上まわりました(お詫び)。
しかし、予測可能な当初展開と異なる後半のトンデモ驚愕
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グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

3.7

ジョニデはこのところほぼスキャンダルまみれだったので、ようやくまとも(?)なお姿が垣間見れたと言うか。なので、色んな意味でとても良かった🙂。

大学教授のリチャードはある日、医者から「あなたはステージ
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記者たち~衝撃と畏怖の真実~(2017年製作の映画)

3.9

9.11以降、テロリストを送り出したアフガニスタンへのビンラディン捜索と報復だけでは足らず、この期に絡めて中東コントロールを目論みイラク進攻を仕掛けたブッシュ政権。
もうね、先ずはアタマに介入ありき。
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なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

4.2

例によって前知識なく、近くの映画館が2日限定で上映すると言うので、ドキュメンタリー好きも相まって出かけてみたのがコトの発端。

結論として、日本にこれほど清貧で、清々しくも高い志を持った政治家がいただ
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愛と哀しみの果て(1985年製作の映画)

3.7

半ば利害の一致婚。移住したアフリカでの共同経営は(着いてみれば)えーっ話しが違うじゃーん😰!に端を発し…💦
もー最初から最後まで自分のやりたい放題で、彼女を裏切りまくってくれるこの旦那。なだけでなく、
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オール・イズ・ロスト 最後の手紙(2013年製作の映画)

3.8

オール・イズ・ロストは、まさに題名通りの映画。ジワる追い詰められ感で、マジ背中に変な汗がジトりまくる😓(って平時なら爽やかな海上物語のはずなんでしょうが…)

ことの発端は、何処かの船から落下したらし
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アンチグラビティ(2019年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

面白くないわけじゃないけど…。
要するに教祖は拉致した彼らを深く眠らせ、人工心肺装着で生物学的に生かした状態にしたまま、彼の創った世界の中で才能を生かし生存して貰うって話しじゃないですか。
しかし元々
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.9

パキスタン人の移民の子としてレイシストに嫌がらせを受けたり、頑固オヤジに価値観を押し付けられ、進むべき道が視界不良の嵐の中にあっても、まるで灯台のような救いとなり、自分を照らし、向かうべき方向を示して>>続きを読む

15年後のラブソング(2018年製作の映画)

3.7

パラノイア気質がうんざりの、もはや腐れ縁な相方。が浮気。
最後の糸は切れるけど、別な糸で繋がったのがこの元カレの最強憧れ人で、最近まで自分にとっては目の上のたんこぶだった、元カレとも自分とも全くタイプ
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ラッシュ/プライドと友情(2013年製作の映画)

3.9

男と男のぉ〜 友情がマジかっちょえぇーっ!です🤣🤣っっ

こんな事言うと同性から叱られそうですが、もし女同士ならライバルに対し先ずは相手の長所がとにかく羨ましく(で、その次にすることと言えば)何処か彼
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.8

言うまでもなく(?)私は昭和に生まれ、青春時代のほぼ大半をこの時代で過ごし。
なので、当時のドラマなどを観ると、今では不適切と言われて仕方ない男性目線な扱いも、当時は「嫌だなぁ」という漠然とした不満の
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ANNA/アナ(2019年製作の映画)

3.6

途中までは「ニキータ」の流れで、また同じようなハナシをわざわざ作る?だったけど、途中から追加の一捻りはあり。

にしても、あんなにバンバン殺しまくってアシがつかないのが不思議😳「掃除屋」は派遣されない
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ルース・エドガー(2019年製作の映画)

3.9

周囲の誰もが、優秀で、黒人青年たちへの手本としての彼を認め、絵に描いたようなアメリカン・ドリームを期待している。
その体現者となるべく青年は、ルース(=光の意)・エドガーであると。
しかし、そんな彼
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つぐない(2007年製作の映画)

4.4

(すみません、鑑賞記録で保存していた本作をレビューにして改めます)

「つぐない」は、13歳のブライオニー(?昔の広末涼子に似てません?)の嘘で始まる悲恋。
著名な作家となったこの主人公を演じるのは、
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シンプル・プラン(1998年製作の映画)

3.9


当初は誰も傷つけるはずのない〝シンプル・プラン〟だった。

お金が人を変えるのか。
あるいは、隠れていたその人の本質が炙り出されるだけのことなのか。。

愚人と悪人を混同してはいけません。
人を見か
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キャンディ(2006年製作の映画)

3.8

映画を見終わった後、オープニングのシーンを思い出した。
ぐるぐる回り続ける二人。遠心力で身体が壁面に貼り付く、あのクラッシックなアトラクション。
まるで洗濯槽の脱水みたく大勢で一斉に回るんだけど、は
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

-

評判良いんですね、びっくりです😨😨。
菅田将暉も榎本佑も頑張ってるしで、途中まではまぁまぁ面白かった。
けどオチが漫画みたいで…。
そして、ここで本作は評価の是非が決まるんでしょうが、、、私は完全に後
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イースタン・プロミス(2007年製作の映画)

3.9

作品の中で、ニコライ(ヴィゴ)が「ウクライナの寒村は子供が育つには酷な環境だ。特に女の子にとっては。彼女たちはワイン1本で売り買いされる」という台詞がありましたよ😞

二昔前まで先進国への出稼ぎは、ポ
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ぜんぶ、フィデルのせい(2006年製作の映画)

3.7

パリに住む9歳のアンナの世界は完璧だったのに、ある日両親が共産党のシンパとなり、住まいは広いお屋敷から狭いアパートへ。しかも家には髭もじゃの怪しげな人々が出入りし始め、大好きだった宗教の時間は両親の意>>続きを読む

ラスト、コーション(2007年製作の映画)

4.0

監督は『ブロークバック・マウンテン』のアン・リー。舞台は各国の諜報員が凌ぎを削っていた魔都、上海。(もしタイムワープが出来るなら、私はこの時代の上海を垣間見たいと願っている)

ん~、この映画の感想
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her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.8

かなり昔に、とある友人が面白半分にやってみた「理想の彼氏」なるアプリにハマり、ようやく「理想の彼氏」を作り上げたものの、何故かその後に個人情報が抜かれたり、ナゾの迷惑メールがビシバシ届く等の怪しい現象>>続きを読む

ギャング・オブ・ニューヨーク(2001年製作の映画)

3.8


NYで生まれ育ったスコセッシは、やはりこうした作品が作りたくなるんだろうなぁと、しみじみ鑑賞。

確かに長いんだけど😅 南北戦争当時のNYがどういった状況で、実際に民衆の反乱があったなんてのは知らな
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バスキア(1996年製作の映画)

3.6

ここ何年も現代アート市場は完全にバブっていて、去年(でしたっけ?)も元ZOZO社長の前澤氏がバスキア作品を123億円で購入したため、世間も俄かに「何?バスキア?誰よそれ⁇」とザワついた記憶が新しい。>>続きを読む

未来を乗り換えた男(2018年製作の映画)

3.1

特に退屈はしないけど、何だか良く分かんないお話…😮。

フランスを占領しにかかるドイツ。
けど軍隊じゃなく、警察が出動って感じなのよね。
それは何となく「ハンドメイズテイル(侍女の物語)」っぽい全体主
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.1

討論=戦いのゴングが鳴る前の異様なエネルギーがスクリーン全体に漲り、〝私は安心している人間が嫌いだ〟で始まる三島の演説に早くも釘付けだ。

三島は発言者の言葉を遮ったり、揚げ足を取ったりをしない。静か
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ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

3.7

何だかちょっとマイケル・ジャクソンの最晩年にも重ねてしまい、素晴らしい功績を持ちながらどうしてそうなっちゃうのかなぁと神妙な気持ちになり。と思いつつも、無防備な子供時代のうちから権力を持つ大人にあんな>>続きを読む

ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.7

昔々、ある大好きな作家さんとある関心事が一致していて、以前から自身で調べていた内容に添えた暑苦しいファンレター?を講演先に持参し、手渡すという酔狂をやらかしたことがある。
興奮が冷めた後に襲うやってし
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名もなき生涯(2019年製作の映画)

3.9

①人殺しはしない。
②邪悪な人間(ヒトラー)に忠誠を誓わない。

それを神に誓った結果、地域からは激しい同調圧力の次にあからさまな敵意、嫌がらせ、果ては家族にまでもの村八分。
国からの仕打ちは更に酷く
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スキャンダル(2019年製作の映画)

3.7

大統領予備選挙のこの時期にかような作品をぶっ込んで来るんだから、ハリウッドは本気でトランプに喧嘩売ってんだな、と楽しく(?)拝見した。

物語は事実に沿った顛末なのだが、折しも日本でも桜を見る会の問題
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.3

その出発は気味が悪いほど静かだった。
しかし地面の土塊れからは骸となった味方兵士の手、顔の一部が露出している。泥の水溜りにも不自然な形でのめり込む遺体が横たわり、その上を無数の羽虫が飛び、傍らを丸々と
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黒い司法 0%からの奇跡(2019年製作の映画)

3.8

ワーナーの試写会で鑑賞。
本件は1987年の実在事件と知り、昨年公開の〝ブラック・クランズマン〟を思い出しながら鑑賞を始めた。
こちらは1979年、白人のふりをしてKKKと渡り合う、北西部コロラドで初
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彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

4.0

〝第一次世界大戦のドキュメンタリー〟と言うこと以外は何も情報なく鑑賞開始。

まぁ恐らく古いフィルムを繋いでひとつに纏めた映画なんだよね、と思いながら鑑賞を始めたが、何か様子が違う。
100年以上昔の
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