Jayaさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

Jaya

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ぼんち(1960年製作の映画)

2.7

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船場のボンボン喜久治の女性遍歴を回想するお話。ぼんぼんのしっかりしたのをぼんちというらしい。

ひたすら原作の出来事の羅列で、抑揚もなく一本調子で退屈でした。時折挿入される画面いっぱいの平面的な構図は
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妖刀物語 花の吉原百人斬り(1960年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

顔の痣の為に女日照りの絹織物屋の佐野屋が吉原で岡場上がりの花魁に入れあげ毟りに毟られた挙げ句に刃傷沙汰に走るお話。この痣で化け物呼ばわりなのか?

歌舞伎の「籠釣瓶花街酔醒」の翻案とのこと。そのせいか
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未知への飛行(1964年製作の映画)

3.9

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米軍の核搭載爆撃機が出撃中にソ連からの電波妨害を受けている間に誤作動から核攻撃指令を受けモスクワとニューヨークに水爆が投下されるお話。シカゴ学派の権化のような教授に憤りの矛先の全てが向けられているよう>>続きを読む

北風アウトサイダー(2022年製作の映画)

1.4

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生野の在日朝鮮人家族の4兄妹がオモニの死を機にまた一つになるお話。朝鮮大学校て学費高いんや、というのは勉強になりました。でも生野感少なめ。

演技上手い人が殆どいなかった印象…。舞台的な台詞読みが多く
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月は上りぬ(1955年製作の映画)

2.6

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奈良の三姉妹がそれぞれ恋するお話。ハゲデブへの当たりキツくない…?夜店のステッキという表現は人口に膾炙していたんですね。

万葉集が一応の鍵になりますが、なるほど貴族趣味炸裂したような浮世離れした人々
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女ばかりの夜(1961年製作の映画)

3.3

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元「洋パン」の邦子が「更生」する過程で色んな目に遭うお話。邦子に立ち塞がるのが常に女という構成が面白い。

邦子の猛烈な名演が素晴らしい。鼻っ柱の強さや人間らしさの表現が凄い。そして亀寿こと浪花千栄子
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鬼軍曹ザック(1950年製作の映画)

3.5

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敗残兵の軍曹ザックが韓国人孤児に助けられて霧に迷った小隊とともに空き寺を観測拠点としてるうちに赤軍と戦うことになるお話。何でこんな邦題に…。

少年と兵士の西部劇的展開と思いきや、ショートはあっさり殺
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にあんちゃん(1959年製作の映画)

3.6

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炭鉱部落で両親亡くした在日朝鮮人の四人兄妹が生きていくお話。マイルドな佐賀弁が違和感なくて心地よかったです。

高一がえらく良い演技でした。かなり大人びたキャラですが、わざとらしさが全くなかったです。
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オールド・ボーイ 4K(2003年製作の映画)

3.3

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姉と寝てたことをバラされ姉に死なれた弟ウジンがデスを15年間監禁した上でえげつない復讐を果たすお話。狩撫麻礼原作といわれるとよく分かる箇所だらけ。ウジンが一番いい演技だったなあ。

前半は画面的な遊び
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愛と希望の街(1959年製作の映画)

2.2

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貧乏中学生の正夫が一家のために鳩を売るもそのせいで就職できなかったお話。鶴見川ということで鶴見らしい。

いくらなんでも酷い台詞回し。文芸的ですらなく、ただただ時代がかった半端な口語。演技も演出も酷か
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The Hand of God(2021年製作の映画)

3.6

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マラドーナがやってきた当時のナポリを舞台にした自伝的青春のお話。フリーキック練習するマラドーナがえらくヒョロヒョロ。他に居なったのかなあ。

パキパキな美しいナポリの風景。ただキレイなだけでなく、地元
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たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

3.4

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シャルルが殺してもらうまでを振り返る倒叙的なお話。不自然にデカい足音のSEが耳についてしょうがなかったです。

微分係数じゃなくて導関数では…。シャルルの全能感を示すチャチすぎる設問。とにかく世の中に
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男たちの挽歌 4Kリマスター版(1986年製作の映画)

3.2

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偽札マフィアのホーが弟の警察官キットに嫌われる香港ノワール。ホーの兄弟分マークことチョウ・ユンファが小早川毅彦に似てた。劇伴がない時間帯がほぼないというてんこ盛り加減。

序盤はかなりのハイテンポで、
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大地(1930年製作の映画)

4.0

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旧ソ連下、ウクライナの農場に集団化の象徴たるトラクターがやってくると、それに尽力したヴァシルが富農の手で暗殺されてしまうお話。書割かと思うような雲に覆われた空が美しいです。

プロレタリア美術極まるよ
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偽牧師(1923年製作の映画)

4.5

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脱獄囚チャップリンが逃避行の途上で新任牧師と間違われるお話。いきなり脱獄後で、服を盗むシーンもあっさり。

本気で殴ってくるガキ。チャップリンもスリのハワードを派手に蹴りつけたり、ケツに火を付け合った
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担え銃/チャップリンの兵隊さん(1918年製作の映画)

3.1

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チャップリンが米兵として西部戦線に参戦するお話。リンドバーガーチーズってのは激臭らしい…。

前半は爆煙立ち込める塹壕戦、後半はフランス娘を助ける展開。水没ベッドで平然としてるさまはシュール。木に化け
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夫婦善哉(1955年製作の映画)

3.6

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船場のボンボンの柳吉とキタの芸者蝶子が何だかんだ離れられないというお話。昭和初期の商店やら法善寺の様子が分かって楽しいです。

柳吉こと森繁久彌、蝶子こと淡路千景の演技が度外れに素晴らしかったです。柳
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情事(1960年製作の映画)

4.1

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脳みそがポコチンにあるような男サンドロが、恋人のアンナが失踪してその友達クラウディアを落とすお話。地理がよく分からずに混乱してしまった箇所も。

このサンドロ、マストロヤンニみたいな色男だったらすんな
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野菊の如き君なりき(1955年製作の映画)

1.3

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15歳政夫と17歳民の実らぬ恋のお涙青春メロドラマ。大半は回想風の丸い画角でしたが、そんな必要あったのか…。

前半は脅威の棒読みで延々と見せられる政夫と民の乳繰り合い。猛烈な退屈さにこれまた退屈な劇
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死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)

2.6

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やることなすこと度し難い程マヌケなジュリアンが人を殺してとっ捕まるお話。何でフックが勝手に落ちて来るんだよ。

サスペンスとして撮っているなら正気を疑いたくなる展開の数々。忘れ物しちゃいました。エレベ
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ポゼッサー(2020年製作の映画)

1.3

このレビューはネタバレを含みます

脳みそ乗っ取る殺し屋ののヴォスが乗っ取ったテイトに乗っ取り返されそうになるグログロポンコツスリラー。画面が無駄に暗すぎてストレス。カメラワークも全然合ってない。前置きが長い…。

ツッコミどころなんて
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インタビュアー(1978年製作の映画)

3.1

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新聞記者ソフィコが浮気されるお話。あざとい叔母二人、一見してオッサンがカツラ被ってんのかと思いました。ソフィコの眼力すんごい。

仕事も家事も育児もこなしてただ一人報われないソフィコ…という余りに形式
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ウジュムリ(1934年製作の映画)

2.4

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ジョージア低地サメグレロにやってきた青年同盟員カフタルが現地のツィルと結婚し呪われた沼地ウジュムリに入って殺されかかるお話。木々もマラリアに冒されると思われていたらしい。

牛を沼に突っ込ませたりして
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幸福(2009年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

イタリアに出稼ぎ中のタムリアが死んだ夫ヴァリコの葬式に電話で参加するショートコメディ。グラサンかけた遺体が面白すぎました。

劇伴も相まって緩い雰囲気。花束の位置取りが面白かったです。平面的な構図も凄
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ブバ(1930年製作の映画)

2.7

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ブバをはじめとした氷河を頂くコーカサス西の谷間のラチャを描いたプロパガンダドキュメンタリー。後付の劇伴が合ってなかったです。

前近代的なものとしてのラチャの人々の暮らしが、ガッツリと演出が入り映し出
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青い山/本当らしくない本当の話(1984年製作の映画)

3.3

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高度に形式主義的官僚化した出版社で、作家ソソが放ったらかしにされる風刺コメディ。四季の移ろいを示す窓からのカットが美しいです。

アネクドート的社会風刺満載ですが、憤懣をぶち撒けるエネルギーに満ちてい
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アラヴェルディの祭(1962年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

仏頂面した男がアラヴェルディのお祭りをレポートするお話。裸馬の乗馬がカッコよかったです。

祝祭の観光化やら熱狂を呼び戻すやら、哲学的な考えのしかめっ面で祭りの中に入る主人公が笑えてしまいました。どこ
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エリソー(1928年製作の映画)

3.4

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コサック兵のための移住を迫られるチェチェン人の村の娘エリソのため、恋人のヴァジアがそれを単身阻止しようとするも失敗するお話。しっかりした脚本。

さまざまな人々のキャラがしっかり立っているのがサイレン
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白いキャラバン(1964年製作の映画)

1.9

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山の牧畜民ゲラがカスピ海沿岸の宿営地でマリアと出会い恋に落ちたと思いきや町に出たいゲラは色々とほっぽり出すお話。カスピ海は塩湖なんですね。

魅力は皆無と言って良いようなゲラ。マリアへのアプローチも気
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無法松の一生(1943年製作の映画)

3.3

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小倉の磊落な荒くれ車夫の松五郎が吉岡母子と出会って死ぬまでのお話。小倉弁が中途半端でもどかしい。車夫=賤業というナチュラルな価値観…。

わざとらしくコテコテの演技の松五郎が愛らしい。最初はありきたり
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生れてはみたけれど(1932年製作の映画)

4.4

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引っ越してきた郊外で父が重役に媚び売るさまを見て傷付く兄弟のお話。「爆弾三勇士」の額縁かかってたのか…。この頃からエキスパンダーがあったとは。

場所は蒲田ということで、頻繁に通る東急。子どもたちを映
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人情紙風船(1937年製作の映画)

4.8

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貧乏長屋の浪人海野が髪結いの新三を匿うお話。長屋は二間あって極貧ではないらしい。髪結新三が元とのこと。背負い羅宇屋がどんなか見れて嬉しいです。

追従笑いが身に沁みて、心まで尾羽打ち枯らしたような浪人
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祈り(1967年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

コーカサスのキリスト教徒=ヘヴスリとイスラム教徒=キスティの相克のお話。岩から干乾びた手が何本も出てたのは敵の手だと時間が経って気が付きました。

コーカサスの景観の途方もない美しさ。雪と岩肌を背景に
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懺悔(1984年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

市長ヴァルラムの死体を何回もケテヴァンが掘り返したのは、ヴァルラムを筆頭とした政治権力に両親を粛清されたことへの復讐のためなのでしたというお話。ヴァルラムとアベルが見事な一人二役。

よく旧ソ連で撮れ
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希望の樹(1976年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ゲディアと恋に落ちるけどシエテと結婚させられ、ゲディアといちゃついたのがバレた哀れなマリタは市中引き回しの末に極刑に処されるのでしたというお話。ツィツィコレがいい顔しすぎ。

前半、村のさまざまな人々
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熱狂 ドンバス交響楽(1931年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

五カ年計画真っ只中のドンバス地方の様子を映したプロパガンダドキュメンタリー。何だこれは!?腰屈めた男たちの行列に頭カチ割られたような衝撃。

主にショスタコーヴィチの交響曲第3番「メーデー」に合わせて
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