ゆみモンさんの映画レビュー・感想・評価 - 43ページ目

ゆみモン

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キネマの神様(2021年製作の映画)

4.3

やっと公開日を迎え、やっと観ることができた。
もともと原田マハの原作小説が好きだったが、そのままでは映像化には向かないストーリーだと思っていた。それを、原田マハも承諾の上で、山田洋次監督が、新しい物語
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

3時間近い長編だが、飽きるところなく観られた。ただ、岡田将生の長台詞のところは、一瞬寝てしまいそうになった。
なんと言っても西島秀俊がいい。イケメン過ぎず、大物過ぎず(ファンの方ゴメンナサイ)、でも演
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ニュー・シネマ・パラダイス/3時間完全オリジナル版(1989年製作の映画)

5.0

初公開版ももちろん素晴らしかったが、その時に少し気になっていたのが、トトがシチリアを出てから、アルフレードの葬儀のために戻ってくるまでの30年間の空白のことだ。省略されていても、それはそれで良かったが>>続きを読む

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

4.0

この作品が、日本ではなく、アメリカとイギリスによって制作されたということが残念な気もするが…。日本が作っていたら、ここまでチッソを責められなかっただろう。
水俣市での先行上映会に際して、熊本県は後援を
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

原作を読んで大変衝撃を受けた。中山七里さすがの「どんでん返し」の結末にも驚いたし、込められているメッセージの重さも辛かった。
ただ、映画化するには難しいだろうなと思っていた。全体的に暗い画が多くなるだ
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0.5ミリ(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

3時間超の作品だが、飽きることなく最後まで観ることができた。それぞれの老人との生活シーンが面白く、またベテラン俳優陣の確かな演技が良かったからだろう。

ヘルパーの職を失ったサワが、見知らぬ土地土地で
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太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男(2011年製作の映画)

3.9

大場栄大尉は実在の人物だそうだ。映画向けに多少脚色はされているだろうが、誇り高さ、冷静沈着さ、的確な判断力、優しさ…を兼ね備えた、敵からも味方からも尊敬された指揮官だった。
竹野内豊は適役だと思う。
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地獄門(1953年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

盛遠の袈裟に対する想いは、一途と言えば一途だが、あまりにも自分勝手で大人気ない。
夫の身代わりとなって自分を盛遠に殺させた袈裟の貞淑さは見事だ。現代の価値観からしたら、他に方法はあったと思えるだろうが
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帝銀事件 死刑囚(1964年製作の映画)

3.8

本当に謎の多い事件だ。
何故、平沢は自白したのか?
何故、平沢はあんな矛盾だらけの証言で起訴されたのか?
何故、平沢は判決後に無実を訴え続けたのか?

1948年公開のこの作品。まだまだ謎だらけの状況
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星になった少年 Shining Boy & Little Randy(2005年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

実話の重みを感じる作品。
テツの短い生涯が、なんとも切ない。
まさか、タイのゾウ使いの学校での仲間の言葉「ゾウと仲良くすると早死にする」が本当になってしまうなんて…。

動物たちの演技?は本当に凄い。
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大阪物語(1999年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

14歳の長女役の池脇千鶴の存在感が光っていて素晴らしい。(実際は18歳だったそうだが、中学生にしか見えない。)
沢田研二と田中裕子はさすが息の合った演技で(当然か)、リアリティー溢れる夫婦漫才師を演じ
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リボルバー(1988年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

中年ジュリーは、敢えてフェイスラインや体型のゆるみを隠さず、カッコ良くない役に取り組んでいる。監督もそれを望んでいるし、ジュリーも楽しんでいるようだ。

やさぐれ警官は、拳銃を盗まれて退職し水商売の女
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(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

決して派手さはないが、深く考えさせられるテーマを扱っている。

三浦貴大は、悩みながら成長していく理学療法士を自然に演じていた。この人は、品の良さや育ちの良さが隠しきれない感じがする。今は無理をして役
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星めぐりの町(2017年製作の映画)

4.3

温かく優しい気持ちになれる映画だった。
小林稔侍さんは、『はね駒』のおりんの父親役も良かったし、ドラマの窓際(窓辺)刑事?も良かった。そして『キネマの神様』でますます好きになった。
この作品が、映画初
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華岡青洲の妻(1967年製作の映画)

4.0

【2024年4月18日 国立映画アーカイブ】
高峰秀子生誕100年プロジェクトの一環にて。
やはり映画館のスクリーンで観ると違う。

高峰秀子と若尾文子はたぶん10歳ぐらいしか違わないはずだが、賢母
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ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ(2009年製作の映画)

3.6

ストーリー展開としては予想通りなのだが、最後までドラマとして飽きずに面白く観ることができた。
キャスティングや演出の妙のようなものだろうか?
松たか子はこの時代の美人、という役にぴったりだし、浅野忠信
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ホタル(2001年製作の映画)

4.5

DVDを持っているけれど、BS3の放送でまた観てしまった。

高倉健と田中裕子の夫婦や愛人役(『あなたへ』『夜叉』)は、やっぱりいいなぁ~。以前は倍賞千恵子が良かったけれど、健さんの晩年は断然田中裕子
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

監禁ビジネスって実在しそう?
まさかのどんでん返しで、姉の敵討ちだった。ずっと居た女性は娘をで、恋させてバラすまでが本当の復讐だった!?
ウジンが姉弟の関係からの復讐で、オ・デスにも父娘で関係させるな
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青春を返せ(1963年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

なんとも悲し過ぎる話。
妹が、兄の冤罪を晴らすためにたった一人で七年間も奔走する。途中で、芦田伸介演じる元刑事が現れ援護射撃をしてくれるが、実際に体当たりで行動するのは妹だ。
芦川いづみ演じる妹の可憐
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旅立ち 〜足寄より〜(2008年製作の映画)

3.8

松山千春23歳の時の自伝『足寄より』……あの頃買って読んだ感動したことを懐かしく思い出しながら観た。

ストーリーも結末もわかっているのに、不覚にも、竹田さんが亡くなった直後のコンサートシーンで泣いて
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野獣刑事(デカ)(1982年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

なんとも酷くて辛くて切ない事件(話)だ。
犯人逮捕のため、大滝(緒形拳)は自分の女・恵子(いしだあゆみ)に被害者としての囮をさせる。渋々引き受けた恵子だったが、結局犯人に射殺されてしまう。
病院に向か
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網走番外地(1965年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

脱獄囚の話なのに、なんだかいい話だった。
あんな状況で絶対逃げ通せる訳はないと思うが、それでも逃げた権田。権田と手錠と鎖で繋がれていた橘(高倉健)はいい迷惑だ。捕まった時に、権田に引っ張られたと言い張
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HOKUSAI(2020年製作の映画)

3.8

葛飾北斎を描いた映画と言えば、緒形拳主演の『北斎漫画』と比べてしまう。
ややコミカルでセクシーな部分もある『北斎漫画』と比べて、こちらは暗く重く描かれていて異なる趣だ。

田中泯はダンサーなので、演技
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いしゃ先生(2015年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

僻地の無医村で自分の生涯を捧げた女医……ストーリーだけを見れば、ありがちなヒューマンドラマと思えるだろう。しかし、それが実在の(しかも戦前戦後期の)人物の話だと思うと、凄いとしか言えない。

自分の恋
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カポネ大いに泣く(1985年製作の映画)

3.5

1985年と言えば、ジュリーと田中裕子と不倫騒動の真っ最中。
監督は知らなかったと言っていたが、事務所がよくこのキャスティングを認めたなぁと思った。
制作発表会見の時、芸能レポーターたちが喜んで突っ込
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梅切らぬバカ(2021年製作の映画)

4.0

加賀まりこと塚地武雅の演技が、ナチュラルでとても良かった。
そして、この作品でもやっぱり、隣家の小学生の息子役の子役が良かった。
ラストが物足りなかったような気もしたが、ハッピーエンドにしてもバッドエ
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白痴(1999年製作の映画)

2.0

いったいいつの時代なのだろうか?という不思議な画面。
ぶっ飛び過ぎていて、私にはよくわからなかった。

いのちの停車場(2021年製作の映画)

3.5

訪問診療(在宅医療)、終末医療、安楽死…等など様々な問題について考えさせられた。
それぞれの患者のエピソードやストーリーは感動的だ。
キャストも豪華で、まほろば診療所で働く面々のキャラクターも良い。
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四十九日のレシピ(2013年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

子どもがいるとかいないとか、作るとか作らないとか、できるとかできないとか、血の繋がりとか…そういう家族や人間の関係について考えさせられる作品だ。
良平の亡き妻・乙美が矯正施設?のようなところで世話して
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母なる証明(2009年製作の映画)

3.9

母親役の女優の熱演が凄い。
殺人容疑で捕らえられた息子の疑いを晴らすために奔走する、執念の母親。
まさかの真犯人❗❓
息子が目撃したという真犯人であるはずの老人の話を聞くと、やはり殺害したのは息子だっ
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埋もれ木(2005年製作の映画)

2.8

わかるような、わからないような…幻想的な話。
3.800年前の森が現れる、埋没林?というのは本当にあるのだろうか? あるとしたら凄いことだ。
脇役(登場場面の少ない役柄)に、豪華俳優がキャスティングさ
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超高速!参勤交代(2014年製作の映画)

3.3

難しいことを考えずに、素直に楽しめた。
出来すぎの面もあるが、今度の難局をどう乗り切るのか、ご家老の知恵が楽しみだったりした。

細雪 ささめゆき(1983年製作の映画)

3.9

四季折々の風物、風景と、四姉妹の着物姿を見られればそれでいいと思って見ていたら、なかなか昼ドラマっぽい面白さもあった。
四姉妹はそれぞれ、一見良家の奥様・お嬢様然としているが、実はしたたかだったり意地
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