[] 30点
Vasilis Katsoupis長編二作目。美術品強盗のウィレム・デフォーが強盗に失敗してNYのペントハウスに閉じ込められる話。警報機が作動するが警備会社はやって来ず、なぜかガスも水>>続きを読む
祝2000本目!
[ハンガリー、自分らしく生きるための孤独な戦い] 90点
大傑作。メーサーロシュ・マールタ長編六作目、初カラー作品。メーサーロシュ・マールタ特集上映配給のライトフィルム様よりご厚>>続きを読む
[] 60点
アレクサンドル・ソクーロフ長編七作目。『セカンド・サークル』『ストーン / クリミアの亡霊』から続く三部作の三作目。壁に張り付いた階段が地面まで届かずに途中で終わってる近代的な工業ビル>>続きを読む
[ハンガリー、混乱の1919年を垣間見る] 60点
ヤンチョー・ミクローシュ長編十作目。河沿いの人気のない農村で、遠くから機銃の音がしている。時は1919年、第一次世界大戦終戦後の混乱期に、短期間に>>続きを読む
[ルーマニア、生活に潜む犯罪の影] 80点
傑作。2001年に発表されたルーマニア・ニューウェーブの開祖的作品。クリスティ・プイウ初長編作品。1990年代後半に製作された本作品は、所謂"親世代"が監>>続きを読む
[『空襲と文学』と無差別爆撃について] 90点
大傑作。セルゲイ・ロズニツァ通算30作目。W.G.ゼーバルト『空襲と文学』から着想を得たということで、同じくゼーバルト作品に着想を得た『アウステルリッ>>続きを読む
[イラン、家父長制の呪いとサフディ的犯罪ドラマ] 80点
2022年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品。サイード・ルスタイ長編三作目。レイラは40歳になったが、未だに両親と4人の兄弟の世話をしている。氏>>続きを読む
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エドワード・ヤンによるワンシチュエーション舞台劇。VHSで録画されたものが『牯嶺街少年殺人事件』のCriterion盤に入っていた。360度の舞台だが、3ヵ所から撮影されていてカットも割られて>>続きを読む
[拒絶と忘却の歴史と現在] 90点
傑作。ジョージア・オークリー初長編作品。1988年、イギリスでは保守党党首マーガレット・サッチャーによってセクション28、悪名高き同性愛嫌悪の法案が制定された。体>>続きを読む
[クロアチア、水のない死の大地にて] 90点
大傑作。クロアチアを代表する映画監督クレシミル"クレショ"ゴリクの監督二作目。太陽が照りつける絶望的な傾斜の禿山を、重い水樽を背負って歩む黒ずくめの集団>>続きを読む
[ルーマニア、日曜六時に会いましょう] 100点
人生ベスト。ルチアン・ピンティリエによる初長編作品。ニューウェーブを感じさせるような鮮やかかつ不気味な冒頭で、じゃれ合う若者たちを窓越しに眺める女は>>続きを読む
[この世界に救う価値はあるのか] 70点
紀里谷和明監督最新作。新海誠の実写版観てんのかというくらいのセカイ系物語だが、あまりにも直球に絶望的で号泣してしまった。夢と現実、過去と現在が混ざりあって、>>続きを読む
[and Hell followed with him] 70点
シャマラン最新作。山小屋で"世界"と対峙する家族の話。極めて嘘臭い監禁物語が、二つの側面で事実が混ざり合うという、実に『10クローバ>>続きを読む
[ある"巨大クジラ"の物語] 40点
2022年ヴェネツィア映画祭コンペ部門選出作品。ダーレン・アロノフスキー長編八作目。メルヴィル『白鯨』に登場する巨大鯨を巨漢になぞらえた映画というとこは題名から>>続きを読む
[エストニア、陽光の煌めきと妖しの森] 100点
人生ベスト。レイダ・ライウス(Leida Laius)監督三作目。アウグスト・キッツベルグの同名戯曲の映画化作品。暗闇の中で月光を反射する水面。墨の>>続きを読む
[サウナで精神を浄化するエストニアの『デカメロン』] 80点
傑作。アナ・ヒンツ(Anna Hints)単独初長編作品。2014年、南エストニアのVõromaa地方のスモークサウナがユネスコ無形文化>>続きを読む
[] 80点
とにかく世界観の作り込みが良い。村からフォージの街までの間に灰色の火山地帯とかあるわけないだろとか、そんなことを全く思わせない。この作り込み具合とそれを煩くない程度に表に出す塩梅の上手>>続きを読む
[] 90点
ルイーズ・ブルックス映画祭。若い浮浪者のジムがある家に押し入ると、玄関に背を向けて座っていた男が実は死んでいて…という開始5秒でフルスロットルな一作。ジムが階段の上に目をやると、そこに>>続きを読む
[ハンガリー、労働者とブルジョワの越えられない壁] 80点
メーサーロシュ・マールタ長編四作目。初長編『The Girl』から本作品までの四作は、社会と個人の関係性から社会を覗き見る作品群であり、よ>>続きを読む
["人生は短くて長いんだ"] 90点
大傑作。2022年ヴェネツィア映画祭コンペ部門選出作品。レベッカ・ズロトヴスキ長編五作目。同じコンペに監督作品が並んだロシュディ・ゼム(エフィラさんの恋人)とフ>>続きを読む
[イタリアの劣化版『トロピカル・マラディ』] 40点
アレッサンドロ・コモディン長編二作目。二人の少年が森の中を走っている。なにかから逃げているようだ。その逃避行はヤン・ニェメツ『夜のダイヤモンド』>>続きを読む
[ようこそ、我が"芸術と驚異の工房"へ!] 90点
大傑作!ヤン・シュヴァンクマイエル監督最新作。2018年の『蟲』が引退作と思っていたが、ロックダウン中に本作品を撮り始めたことで遺作は更新となった>>続きを読む
[モニカの帰郷と静かな和解] 60点
アンドレア・パラオロ長編三作目。主人公モニカは美しい女性で、常に性的な目線に晒されている。彼女と男たちの関係性は、彼女が依存症的関係性に陥っているジミーへの電話>>続きを読む
[ある父と息子の物語] 50点
2022年ヴェネツィア映画祭コンペ部門選出作品。すっかりオスカーの犬となってしまったヴェネツィアコンペで、恐らくオスカーに向けたキャンペーンのスタートとしてWPとなっ>>続きを読む
[] 70点
アンダース・エンブレム長編二作目。ノルウェーはオーレスンという港町で主人公アスタはジャーナリストとして生活している。なんらかのトラウマを抱えているアスタが暫く振りに仕事に復帰したところ>>続きを読む
[] 60点
1980年ベルリン映画祭コンペ部門選出作品。マルック・レヘムスカッリオ(Markku Lehmuskallio)初長編作品。彼は後に配偶者アナスタシア・ラプスイ(Anastasia L>>続きを読む
[ベルギー、目の前で死んだ親友の不在] 80点
傑作。Bas Devos長編一作目。15歳のイェッセは親友ヨナスと帰宅中、人気のない地下街で二人組の若者に襲われる。彼らが狙ったのはヨナスだけで、何を>>続きを読む
[] 80点
カミラ・アンディニ『ユニ』のタイトルロールを演じたアラウィンダ・キラナの新作がどうやら好評らしい、と昨年末に知るも、あまりにもローカル映画というのもあってほとんど諦めていたのだが、大阪>>続きを読む
[ドイツ、嘘とパクリで構成された人生] 60点
Jöns Jönsson長編二作目。2022年ベルリン映画祭エンカウンターズ部門選出作品。主人公ユリウスは友人たちから愛される若き美術館員だ。職場の新>>続きを読む
[やはり、千輝くんはイカれてる。] 80点
畑芽育が階段を上りまくる映画。それは、千輝くんの短距離走との対比としての階段上りであり、"雲の上の人"を目指すための階段上り、つまりは片想いのための階段上>>続きを読む
[] 80点
1934年に発表後に当局から即上映禁止を食らって、長らく散逸したと思われていたが、2018年にモスクワ映画アーカイブから出土し、ジョージア文化省や国立映画センターなどの尽力によって元の>>続きを読む
["国家とアル=アズハルは対立してはならない"] 80点
傑作。2022年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品。北米上映時の題名は『Cairo Conspiracy』らしい。アル=アズハルはファーティマ朝>>続きを読む
[ジャクリーヌ・ササールに狂う男たち] 80点
傑作。1967年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品。登場人物全員がジャクリーヌ・ササールを好きすぎる映画(ちなみに、そこにロージー本人も含まれる)。濃密な>>続きを読む
[Everything Happens for a Reason] 90点
大傑作。"映画は忘れられない夢のようなもの"、それが心地よい夢でも悪夢でも等しく襲いかかる。劇場でスピルバーグを観るのは『>>続きを読む
[ハンガリー、ある自立した少女の物語] 80点
傑作。メーサーロシュ・マールタ長編一作目。ハンガリーで初めて女性監督が撮った長編作品らしい。主人公は24歳の工場労働者エルジ。彼女は養子縁組が成立しな>>続きを読む
[] 60点
サム・メンデス監督最新作。A24製作の『The Inspection』と共に、昨年のトロント映画祭でプレミア上映され、そのままオスカーレース爆走を期待されていたが鳴かず飛ばずになっちゃ>>続きを読む