リリーさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

リリー

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キル・ボクスン(2023年製作の映画)

3.5

韓国映画特有のグロさはガツンと来ますが、さすがのアクションは見惚れるほどのキレがあります。キル•ボクスンのクールさと強さは無敵でカッコいいです。でも、彼女は母でもあるのでそのために弱みを抱えているよう>>続きを読む

少女は自転車にのって(2012年製作の映画)

4.0

配信では見つからなかったのでDVDをレンタルしてやっと観られた念願の映画です。
私にとっては未知の国であるサウジアラビアの女性は抑圧されながらも強く明るく生きていることがわかります。しかし、サウジは他
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ほんとうのピノッキオ(2019年製作の映画)

4.0

「ほんとうの」の意味がわかった気がします。はるか昔に観たディズニーアニメ版のファンタジー(私の記憶)と違い、実写版では人間や生き物の貪欲でずるい面がより強く浮き彫りになっているし、生き物も、コオロギや>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.8

あらすじも読まずに前知識なしに観たので驚きを楽しむことが出来ました。まさか、アレが原因とは。全体的にコミカルな演出なのに恐怖の余韻が残っています。一番怖いのは、硬貨とか鍵などが高速で落ちてきて様々な物>>続きを読む

マーゴット・ウェディング(2007年製作の映画)

3.0

「感じがいい人」は1人も登場しません。皆、身勝手でわがままな変人たちです。でも、子供は母親のことがやはり好きなんですね。
気位が高くて難しい気質の姉役をニコール・キッドマンが見事に演じていました。

アンテベラム(2020年製作の映画)

4.0

「私のような人間はどこにでもいる」
この差別主義白人女による挑発的な発言は真実であり、「白人」とアフリカ系アメリカ人との分断は、南北戦争当時と現在と、時代が変わっても決して埋まらないのだと実感しました
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.8

次々と常軌を逸した事態を発生させる当人が人の心を持っているように見えず、当事者同士の話し合いも和解も不可能であることが恐ろしかったです。でも後に、当人は心が無いのとは真逆で、強い意志があったことがわか>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリーのように描かれていて、訴訟までの道のりがよくわかります。足を棒にして、地道で根気の要る取材を続けたジャーナリストたちと、勇気を持って被害を公表した女性たちに頭が下がります。もちろん、被>>続きを読む

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

3.5

旅行中の空き時間に観たので通常は選ばないジャンルですし、前作を観ていないので前知識なしだったのですがそれなりに楽しめました。初回からのファンだったらさぞ熱くなったのだろうと思ったので少し残念。
一番好
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イロイロ ぬくもりの記憶(2013年製作の映画)

3.7

個人的なことなのでどうでも良いことなのですがシンガポールはとても思い入れのある国なので感慨深く鑑賞しました。あの、ゴミ一つ落ちていない、治安のレベルも最高で、国全体が観光地のように完成されて美しい国を>>続きを読む

ツーリスト・ガイド・トゥ・ラブ 恋のツアーガイド(2023年製作の映画)

3.5

ベトナム各地のガイドツアーに観客を連れて行ってくれる映画です。アメリカ人にとってベトナムが人気だとは(劇中ではそういうことになっている)思いもよりませんでした。戦争の苦い歴史がある地なのですが、過去は>>続きを読む

私は大丈夫(2018年製作の映画)

3.4

主人公は全然「大丈夫」ではないのですが、控えめで我慢強い女性が陥りがちな負のサイクルを上手くドキュメンタリー風に描いていると思います。
感情を初めて露わにした時の姿には怒りだけでなく悲しみも表れていま
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アンハサウェイ/裸の天使(2005年製作の映画)

3.5

アン•ハサウェイ演じる女子高生アリソンが遊びまくる単純な話かと思いきや、人種差別、格差などがテーマとなる意外にも深い話でした。富裕層の「白人」と、麻薬取引で生計を立てるメキシコ移民たちとの隔たりは大き>>続きを読む

マーダー・ミステリー(2018年製作の映画)

3.5

楽しかったです。キチンとどんでん返しもアクションもある明るいミステリーと言えます。
改めてジェニファー•アニストンのコメディエンヌとしての実力を実感しました。機関銃のようなセリフ回しもうるさくなくチャ
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人生はノー・リターン ~僕とオカン、涙の3000マイル~(2012年製作の映画)

3.7

好きなタイプの、心が暖かくなる映画です。こういう、息子に過干渉なオカンってアメリカにもいるとわかり、なんだかホッとしました。古今東西、幾つになっても息子のことが心配な気持ち、わかります。バーブラ•スト>>続きを読む

ウェザリング(2023年製作の映画)

3.5

ホラーか、クライムサスペンスか、初めは鑑賞者を惑わします、たった20分で、アフリカ系アメリカ人である主人公の悲しみと恐怖と、そして最後に決意と希望が目まぐるしく移り変わる映像で描かれていて見事です。最>>続きを読む

スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

3.8

悪党集団なのに皆、根っからの悪党には思えないところに共感できます。特にハーレイ•クィンのキュートさ、カッコよさは最高で、大ファンになりました!彼女に比べると、他のキャラクターが霞んで見えてしまいます。>>続きを読む

スリーパーズ(1996年製作の映画)

3.7

少年たちが少年院で看守から受ける酷い虐待は正視できないほど辛いです。少年院は否定しているようですが実際に今も起こっているのかもしれません。
彼らの人生を狂わせた看守たちに復讐したい気持ちは理解できるよ
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ノートルダム 炎の大聖堂(2022年製作の映画)

4.0

ノートルダム大聖堂の火災消化活動がドキュメンタリー風にリアルに描かれているので、緊迫感を持って観られました。ヒーロー映画のように特定の人物の活躍に焦点が当たることないので、大聖堂を愛し仕事に誇りを持つ>>続きを読む

笛を吹く男(2015年製作の映画)

3.7

復讐ドラマといえば韓国ですね。対象が老若男女で、赤ん坊さえも例外ではないところが恨みの強さを物語っていて恐ろしく、よくぞここまでやったものだと感じました。ハンセン病患者も登場するので、社会問題も扱って>>続きを読む

映画 ネメシス 黄金螺旋の謎(2023年製作の映画)

3.0

最近、映画館で睡魔に襲われて困ります。この映画も、眠くなるはずがないほど目まぐるしく場面が展開するにも関わらず例外ではありませんでした。理由は、私の睡眠不足や前知識の不足だけでなく、多分、理解できない>>続きを読む

ノエルの日記(2022年製作の映画)

3.0

穏やかな物語と共にアメリカの美しい雪景色を堪能出来ました。驚くような展開はなく、定番のラブストーリーという印象です。
ケチをつけるとすれば、レイチェルがあざとい。「私は婚約しているの。結婚するのよ!」
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藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)

3.7

原作者が日本人だと知らずに観たからか、韓国映画らしい作品だと感じました。原作を読んでいないのでどこまで物語を韓国社会に適合させているのか不明ですが、社会や家庭での女性の地位、姑による嫁の扱い、貧富の差>>続きを読む

マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

3.4

落ち目の俳優役を演じていますが、終盤の展開を観るとやはりニコラス•ケイジはアクションやヒーロー役が似合うと思いました。そのギャップ萌えを狙ったのでは?
家族や親子の絆がテーマとなっていて、不甲斐ない父
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ハイ・クライムズ(2002年製作の映画)

3.5

アシュレイ•ジャッドは安定の、聡明で美しいキャリアウーマン役で、モーガン•フリーマンも安定の、社会の本流から少し外れているけれど頼りになる弁護士役、を演じているので安心して観られました。2人とも数々の>>続きを読む

女は冷たい嘘をつく(2016年製作の映画)

3.6

韓国の出生率が1.0を切ったそうですが、この映画を見るとその要因がわかる気がします。女性が子育てをすることへの障害が多すぎて、喜びよりも苦行になってしまうケースもあるのですね。孤独で、夫や職場からのサ>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

WBCをもう一度観たような気持ちになりました。野球とは違う世界でのヒーローたちの活躍とチームワークに心を打たれました。WBCではまるで映画のようなことが現実で起こるのだと感じたので、この作品の中で起き>>続きを読む

グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

3.4

余命宣告されたら余命は自分に正直に生きたい気持ちはわかる気はします。大学の授業で、単位のためだけでない、本当に文学に興味がある学生だけ履修してほしい、という気持ちもわかる気がします。
破天荒な教授でも
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フレンチ・イグジット さよならは言わずに(2020年製作の映画)

3.5

おしゃれでコミカルな作品でした。ニューヨークとパリの美しい風景と、破産寸前でもセレブの暮らし方を変えない母と息子の姿とがよく合っていました。何がなんでも現金を使い切ろうとする母親の行動が面白くて、特に>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

3.4

勿体無いことに睡眠不足で観たので1/3は寝落ちしてしまったからというのは言い訳ですが、登場人物の心情が全部は理解出来ませんでした。なぜ、ヘジュンとソレは互いに惹かれ合ったのか、刑事は簡単に容疑者に惚れ>>続きを読む

ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.6

エログロでしたが面白かったのです。「神とキリスト教への冒涜」などと言われ、キリスト教信者からは反発を受けているようですが、シスターも神父も聖人などではない、欲にまみれた人間であるとの真実を描いているだ>>続きを読む

デンデラ(2011年製作の映画)

3.4

2/3ほどは面白かったのですが、老婆たちの当初の目的である、村を襲う、ということから彼女たちの行動がかけ離れてしまい、物足りない最後になってしまったのが残念です。村人たちの運命、カユのその後などを予見>>続きを読む

ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.6

怖ーくて面白いホラー兼クライムサスペンスでした。主人公が誘拐されて監禁されるパターンでは、こちらもその立場になって恐怖を味わうことが出来るのですね。通常、幽霊は悪さをする、という設定なのでしょうが、こ>>続きを読む

「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ(2023年製作の映画)

3.9

4月からのテレビ放映を待ちきれなかったです。テレビでも十分満喫しましたが、大スクリーンで観ると迫力が100倍です。テレビ放映バージョンが編集なしでそのままなのは少し意外でしたが。
「遊郭編」の最後の2
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.3

確かに面白いです。が、酷評と絶賛の両極端の評価に分かれるようですが、私は中間よりやや前者寄りです。不思議と、画像も音響も派手なのに何度も睡魔に襲われました。理由は、主人公が結論に達するまでに、こうも壮>>続きを読む

アトランティスのこころ(2001年製作の映画)

3.5

不思議な回想ドラマでした。皆様が指摘なさっているように「スタンドバイミー」を思い起こさせます。エンディングでちょっと寂しい気持ちにさせるところも似ています。幻想的で、テッドは実在せず、ボビーの願望が生>>続きを読む