アタフさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

アタフ

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クリーン、シェーブン(1993年製作の映画)

3.9

統合失調症の男の苦しみを描く映画。
頭の中に響く自分を命令する声、刺すような他人の視線、追われているという妄想、統合失調症に陥った男の精神を映像化し観客に追体験させる。

強迫観念ににより、鏡には新聞
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チェンジリング(1979年製作の映画)

3.7

ゴシックホラー映画の古典として名作と呼べる部類の作品なのではないのでしょうか。
お屋敷物のゴシックホラーとしては、回転(1961)より後、シャイニング(1980)より前の作品となります。(シャイニング
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.5

ものすごい映像的情報量と、物語的情報量で脳内がパンクしそうだったよ…

恐らくそれぞれの物語にも背景があるのだろうが、知識とリテラシー不足により半分程度しか理解できなかった。
映像だけでもウェス・アン
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最後にして最初の人類(2020年製作の映画)

3.9

モノクロの映像とナレーションにて話が進む感じは『ラ・ジュテ』

音楽は『コヤニスカッティ』

話は、、う~ん『インターステラー』的ではあるかな。

ヨハンヨハンソンの重厚な音楽とヒューマントラストシネ
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.9

怪獣映画を見るにあたり我々は何を目的に見に行くのだろうか?それは無論怪獣同士の殴り合いである。
私としてはその怪獣同士の殴り合いがデカいスクリーンで見ることが出来たならそれで大満足だし、ストーリーが多
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ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

4.3

個人的に楽しみにしていたジャスティス・リーグ:ザックスナイダーカット!!
なんと4時間!!内容に変更があるとは言え大筋は同じであることより、4時間集中力が持つのか不安だったが、そんな不安が吹っ飛ぶぐら
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

4.1

おひとり様という行為については私自身よく考えることがある。
というのも、私自身1人映画は当然のことながら、1人焼肉も1人旅行も1人カラオケも行くことがあるのだけれど、1人〇〇をする度に「俺がイケメンだ
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21ブリッジ(2019年製作の映画)

3.8

チャドウィック・ボーズマンの遺作である本作、硬派なポリティカルサスペンスとして抜群の出来。

製作にルッソ兄弟が携わっていることもあってか、アクションの切れがよく、銃撃戦の緊張感も素晴らしい。
いち刑
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真っ赤な星(2017年製作の映画)

3.9

真っ赤な星、この映画での真っ赤な星は赤いパラグライダーのこと、主人公の14歳の女の子"陽"はそのパラグライダーを眺めている。この映画は色彩豊かで画がとにかく美しい、澄み切った青い空、青白い月の光、光り>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.6

ノマドとは定住地を持たず移動しながら暮らす人

この映画ではノマドの暮らしが描かれるが、ノマドとして暮らす人々の貧困について問題提起をしていたり、または物質主義に対してアンチテーゼを掲げる映画ではない
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.9

これってカタルシス感じていいんだよな???

なかなか評判の映画、U-nextで配信がスタートしたので早速鑑賞したんですが、何ですかいこれは!?一見普通のブラジルの田舎村の人々、少し先の未来ということ
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不滅の女(1963年製作の映画)

4.0

アラン・ロブ=グリエ監督による不条理劇、そしてアート映画である。

舞台はトルコのイスタンブール。旅行にやってきた中年の男がフランソワーズ・ブリオン演じる美女と出会い、逢瀬を重ね夏のイスタンブールを満
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

3.8

29分間の短編SF映画

製作には数十万円しかかかっていないらしく、かなりの低予算SF映画となっている。
ここまで低予算で作成できたのも当然で、この映画は基本的に映像ではなく、写真の連なりとナレーショ
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あの頃。(2021年製作の映画)

4.4

『ハロプロは弱った心にふっと入ってくる』誰の言葉だったかは忘れたが、この映画での劔樹人にとってのハロプロがそうであると同時に、私にとっても同じだった。
遡ること11年前、私が高校三年生の夏のことである
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ファブリック(2018年製作の映画)

4.3

着たら呪われる、呪いのドレス系映画(そんなジャンルがあるのかは知りませんが)

この映画ずっと前から見たかったんですよね~~
予告編を見たときから惹かれていたんですが、どうにも日本公開はされておらず、
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ニュー・ミュータント(2020年製作の映画)

4.0

ホラーテイストな新生X-MEN

ホラー映画好きとしては、この組み合わせにはワクワクせずにはいられない!!しかも精神病院ものって!俺の好みの設定やないかい!!
ホラー×他のジャンル映画って『ジュラシッ
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.9

私がこの施設に収容されるときに1つ持っていくアイテム、そう、それはサムライ・プラス

それは、明らかだ

ズーム/見えない参加者(2020年製作の映画)

2.4

「交霊会でふざけると大変なことになるよ」ということを俺たちに教えてくれる教訓映画だ。

全編PC上のZOOM画面だけで展開される、『アンフレンデッド』とか『search/サーチ』のような映画。個人的に
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.6

★2020年個人的ベスト映画を最後に掲載しました★


私が映画を見るときに期待するもの、それは、今まで見たことのない"何か"を見させてくれるかどうか。私にとって、それを叶えてくれる人がクリストファー
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渋谷怪談2(2003年製作の映画)

2.7

若かりし堀北真希と松山ケンイチが出演している。
堀北真希の可愛さが限界突破していて、他の女子高生の子たちがモブにしか見えず、可哀そうになる程だった。

ちなみに、内容は酷い。マジで酷い。

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

4.4

この映画が賛否両論あるのはよくわかりますが、私としてはとても感情移入をして楽しめました。

賛否の"否"の部分については、まず浜辺美波のキャラクターの現実感のなさが挙げられるのではないでしょうか。まず
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.3

あらら…これはちょっと…

84年を舞台にしたワンダーウーマンの新作。出てくるファッション、車、流行、それらはその時代のアメリカを知っていれば非常に懐かしく感じるものなのでしょうね。多分日本で言うと時
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ザ・プロム(2020年製作の映画)

3.9

ヒューマントラストシネマ渋谷で鑑賞。
この劇場のシアター1はカスタムスピーカー『odessa』をいうものが新設されたみたいで、どうやら音質が良いらしい。体験してみると、確かに重低音がビンビン伝わってき
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.4

久しぶりにこんな上質で叙情的な映画を見ました。映画好きであれば必ず見ておくべき作品だと感じます。

18世紀末フランスの人里離れた島での女同士の恋愛映画である、多くは語らず、表情、仕草、また映像でその
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

4.0

この『レイニー・デイ・イン・ニューヨーク』、言ってしまえばいつものウディ・アレン映画だ。毎度おなじみと言ってもよい。理屈っぽい男主人公が、グチグチと恋愛に対してぼやき、自分の好きな映画やら作家やらのう>>続きを読む

ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

3.6

前作『クライマックス』が地獄の打ち上げパーティーであるならば、今作は地獄の撮影現場である。

やはりギャスパー・ノエという監督は、鬼才というか奇才というか、とにかく唯一無二の監督なんであることは分かり
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.2

韓国では男性優位社会が女性を苦しめている、このような社会問題を等身大の一人の女性の目を通して描いた作品。
これは他国の問題ではなく世界中、日本でも同じような問題があちらこちらに潜んでいるのだと思う。女
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クロユリ団地(2013年製作の映画)

3.7

この映画、タイトルの通り団地が舞台のホラー映画なんですが、冒頭でこの舞台となる団地が登場した時点で何か違和感が… ああ、この団地あれだ、自分の家の徒歩5分の所にある団地だわ… 白い給水塔が映った時点で>>続きを読む

ランボー/怒りの脱出(1985年製作の映画)

3.6

子供の時にこの映画を見た記憶があるんだけど、ランボーが豚の糞尿の中に吊るされてヒルがまとわりついている画が凄く印象に残っていたんですよね、というかトラウマになっていた気もします。そのあとにある拷問のシ>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.3

恥ずかしながら、ルイーザ・メイ・オルコットによる原作を読んだことが無かったです。。。
一般的な女性はこうであるべきという価値観に対する反抗を描く主人公のジョーとそれぞれの価値観を持つ4姉妹が描かれる。
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別離(2011年製作の映画)

4.3

ファルハディ監督の『別離』

アカデミー外国語映画賞他様々な賞を受賞している当作品。なるほどこれは数々の賞に輝くのも納得です。途中からは胸が苦しくなり、見ているのがしんどくなるほどでしたが、丁寧な人物
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パターソン(2016年製作の映画)

3.7

この映画の予告編が劇場でかかっていたときは「いくら何でも地味すぎだろ…」と鑑賞する気が全く起きなかったのですが、今となって、ようやく見る気になりました。アダム・ドライバー主演ならばいいに違いないという>>続きを読む

ワイルドバンチ(1969年製作の映画)

3.8

有名な4人並んで200人の敵へ向かうシーンは激熱。男臭さ前回の西部劇で、アクションシーンの激しさは必見。スローモーションでの銃撃戦がこの映画の、というよりサム・ペキンパー監督の特徴らしいが、確かにスロ>>続きを読む

アニー・ホール(1977年製作の映画)

4.2

劇中でウディ・アレンが「自分の様な人間を会員にするようなクラブには、絶対に入りたいとは思わないね。」と言っていた。
私も昔、モテないことを拗らせすぎて「自分を好きになるような頭のおかしい女性なんかとは
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私の20世紀(1989年製作の映画)

4.0

『私の20世紀』ハンガリーのルディコー・エニェディ監督による1989年の映画。この監督のことは知りませんでした、映画は2,3作品程しか撮っていない寡作な監督のようです。最近『心と体と』という作品も公開>>続きを読む

快楽の漸進的横滑り(1974年製作の映画)

4.1

これは実験映画か?アート映画なのか?

監督はアラン・ロブ=グリエというフランスの監督で、小説家でもあるらしい、結構有名みたいですが全く知らなかったです。『去年マリエンバートで』のシナリオを描いた人で
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