紅梅シュプレヒコールさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

4.0

ガリレオシリーズは、放送当時何となく観ていた程度で愛着が特段あるわけでは無かったので今作は観ていなかったのだが、なにかと好評価を目にする機会が多かったので鑑賞してみた

それなりに公開されてから年月が
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.8

「ホット・ファズ」「ベイビー・ドライバー」で知られるエドガー・ライト監督が描き出すロンドンを舞台にしたホラー・サスペンス

エドガー・ライトの作品はどれもが好きなので期待感を抱きながらの鑑賞

やはり
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雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)

3.6

「ペンギン・ハイウェイ」「泣きたい私は猫をかぶる」につづくスタジオコロリド制作長編アニメーション第3作目

上記した2作は観ており、コロリドのアニメ制作の能力の高さは知っていたので少なからず期待はして
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.5

マーベルコミックスの大人気ヴィランを主人公にした「ヴェノム」シリーズ第2作目

前作で親交を深めたかに思えたエディとヴェノムだが、些細なことで仲違いをし絶交状態に、そんな中で殺人鬼クレタスはシンビオー
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凱里ブルース(2015年製作の映画)

3.8

「釈迦は須菩提に告げた
これらの世界にある限りの生き物たちの種々様々な心の流れを私は知っている
なぜなら
心の流れは流れではないと如来は説かれているからだ
だからこそ心の流れと言われるのだ
それはなぜ
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.8

タイカ・ワイティティが前作に引き続き監督を担当した「マイティ・ソー」シリーズ第4作目

「エンド・ゲーム」ではデブキャラに変貌したことで落胆してしまったファンも多かっただろうが、今作では以前の筋肉質な
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セレニティー:平穏の海(2019年製作の映画)

3.2

主演はマシュー・マコノヒー、脇を固めるのはアン・ハサウェイやシャイアン・モンスーという豪華な顔ぶれを揃えた2019年配信のNetflixオリジナル映画

Netflixをサーフィン中に何となく目に留ま
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ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(2003年製作の映画)

4.0

指輪を葬るための長い旅も遂に今作で終着を迎える

3作の総作品時間は約9時間30分にも及び、なかなか気力的に堪える面もあったが鑑賞後の爽快感は素晴らしく、観て良かったと思えるシリーズだった

完結作と
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ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(2002年製作の映画)

4.0

前作に引き続き第2作目「二つの塔」を鑑賞

アラゴルン一行と道を分け、フロドとサムは2人でモンドールへと向かう事を決意した前作からの続きとなっており、シリーズ中の大きな山場となるヘルム峡谷攻防戦が見所
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ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

4.0

J・R・Rトールキン原作の「指輪物語」をピーター・ジャクソンが監督し、大ヒットを記録した傑作ファンタジーシリーズの1作目を鑑賞

今シリーズは1作が約3時間にも及ぶ長尺である上に前日譚を描いた「ホビッ
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モンスターハンター(2019年製作の映画)

2.0

CAPCOMの同名ゲームを「バイオハザード」シリーズの実写化も手掛けたポール・W・S・アンダーソンが映像化したアクション大作

私は数作はプレイしたことはあるものの「モンスター・ハンター」に対して強い
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バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

3.5

ピクサーを代表する名作「トイ・ストーリー」シリーズのキャラクター、バズ・ライトイヤーを主人公にしたSFアクション

今作はバズが玩具化される元となった作品という位置付けであり、今作を観てアンディはバズ
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3時10分、決断のとき(2007年製作の映画)

4.2

「ローガン」「フォードvsフェラーリ」のジェームズ・マンゴールド監督による1957年公開「決断の3時10分」リメイク作品

今作は悪名高き無法者ベン・ウェイドを3:10分発の汽車に乗せるため護送する寄
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.8

『SAW』『死霊館』『インシディアス』といった名シリーズを手掛け、00年代以降の洋ホラーを支えている鬼才ジェームズ・ワン監督の最新作

今作はワンの集大成的作品となっており満足度が非常に高い大傑作と評
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デイ・シフト(2022年製作の映画)

4.2

ジェイミー・フォックス演じる吸血鬼ハンターが金を稼ぐ為ひたすらにロサンジェルスに巣食う吸血鬼達を狩っていくだけの物語だが、「フライト・ナイト」「フロム・ダスク・ティル・ドーン」等の吸血鬼狩を題材にした>>続きを読む

東京リベンジャーズ(2021年製作の映画)

3.6

大人向けに描かれた「新宿スワン」から一転、アニメ化も効果し人気に火が付いた和久井健原作の同名少年漫画を実写化

昭和から平成初期に人気だったサブジャンルの不良達を主人公にした青春活劇を現代の若者向けに
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ラック 幸運をさがす旅(2022年製作の映画)

3.7

2017年に新しく設立されたスカイダンス・アニメーション制作のApple TV+で配信が開始された今作は、不祥事でピクサーを退職したジョン・ラセターが手がけた最新作だ

物語はシンプルで、不幸な少女サ
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プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

4.2

1719年のアメリカを舞台に、ネイティブ・アメリカンの少女ナルが地球に来訪してきた最強の狩人と対決することとなるプレデターシリーズ最新作

ディズニー+(本国ではHulu)での配信だけに止めるにはあま
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.5

「時をかける少女」「サマー・ウォーズ」を代表作とする細田守監督最新作はディズニー・アニメーションの名作「美女と野獣」をモチーフにしつつ、監督なりのオリジナリティを取り入れた一作

物語は母親を亡くした
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ムーンフォール(2021年製作の映画)

3.8

「インデペンデンス・デイ」「デイ・アフター・トゥモロー」等で有名なディザスター映画の巨匠ローランド・エメリッヒの最新作は月が地球に落ちてくるというドデカスケールの超大作だ

エメリッヒ節が存分に発揮さ
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クルエラ(2021年製作の映画)

4.5

ディズニー・アニメーション「101」で登場するヴィラン、クルエラ・ド・ビルのオリジンを描いた今作は間違いなくエマ・ストーンのキャリアを代表する一作になっている

「101」は一度は観たはずだが、正直観
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バッドボーイズ2バッド(2003年製作の映画)

3.8

マイアミ市警のマイクとマーカスを主人公としたマイケル・ベイ監督の大人気シリーズ第2作目

1作目は随分と前に観たものの、好みにハマらなかったために放置し続けていた続編だが、何となく観てみようという気に
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グレイマン(2022年製作の映画)

4.0

ライアン・ゴズリング✖︎クリス・エヴァンス✖︎ルッソ兄弟という最高の面子が実現したNetflixオリジナルのアクション満載超大作

暗殺部隊“シエラ”に所属する主人公シックスが、CIAの秘密を知ったこ
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CURE キュア(1997年製作の映画)

4.0

本作の恐ろしさを喧伝する声を聞くことはありながらも、ビジュアルから伝わってくる不安感に慄き、観ないでいたのだが遂に手を出した

不可解な事件、不可解な男、不可解な登場人物の背景といった様々な疑念に黒沢
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アダムス・ファミリー2(1993年製作の映画)

4.0

アダムス家に新たな家族が誕生し、記憶を取り戻したフェスターには恋の風が舞い込み、子供たちは地獄のサマーキャンプに行かされる第2作目

前作にあった魅力を継続しつつ、ちゃんと作品に新しい風を吹き込んでい
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アダムス・ファミリー(1991年製作の映画)

3.8

多くのファンがいることは知っていながらも観たことがなかったのですが、Netflixでドラマシリーズが配信予定ということを知り、そこに合わせて観てみるのも良いだろうと思い鑑賞

特にこれといった盛り上が
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呪詛(2022年製作の映画)

3.7

台湾で最恐と謳われ、大ヒットを記録したホラー映画「呪詛」をホラー苦手ながらもミーハー心が疼いたため渋々鑑賞

フェイクドキュメンタリーのスタイルで描かれるホラー作品というのは現実と虚構の境目を薄くする
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キャラクター(2021年製作の映画)

4.0

SEKAI NO OWARIのボーカルFukaseが猟奇殺人犯を演じることで話題となった完全オリジナルのサスペンス映画

素直に面白いと思える良質なサスペンス映画になっており、邦画界もやればできるじゃ
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ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

3.5

今作は寡黙(全編台詞無しという徹底振り!)で素性や背景も一切明かされない謎の男“用務員”が迫り来るロボットモンスターを返り討ちにしていく爽快な作品となっている

大人気ホラーゲーム「ファイブ・ナイト・
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マン・フロム・トロント(2022年製作の映画)

3.7

殺し屋であると同時に名前を聞いただけでチビってしまう程の拷問のプロ、通称“トロントの男”と何をやってもダメダメな男テディの凸凹コンビの活躍を描いたコメディアクション映画

過去作「ヒットマンズ・ボディ
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

基本映画で暗い気持ちになるのが苦手な人間なので是枝作品は通らずに生きてきたのですが、偶にはこういった作品も観ておかなければと思い鑑賞

平家に住む擬似家族から様々な社会問題を描きつつ、メッセージ性に囚
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ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

3.8

ネットへの書き込みで日々の鬱憤を晴らすオタクの手にボルトで二丁拳銃が固定され、殺し合いゲームに強制参加させられることになるというトンデモ設定が先ず面白い

ストーリー展開自体には新鮮味はないものの、こ
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.5

彼女が何故泥酔したフリをし、碌でもない男共に制裁を下すのかについての理由が幕が進むごとに明らかにされていき、真実が見えてくるのと同時に私たちの感情は彼女と同化していく

そして彼女の湛える執着とも言え
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ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年製作の映画)

4.0

岡田准一が最強の殺し屋ファブルを演じる南勝久原作の同名マンガ実写化第2作目を鑑賞

前作に劣らず今作も非常に見応えのあるエンターテイメント作品として出来上がっており満足感の高い一作でした

岡田准一や
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夏への扉 ―キミのいる未来へ―(2021年製作の映画)

3.5

ロバート・A・ハインラインの同名小説「夏への扉」を山崎賢人、清原果耶主演で映画化した本作を鑑賞

私は原作既読勢なので原作と比較しながら観ましたが、原作未読または比較的若年層の方々は楽しんで観られる作
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平和の木々(2021年製作の映画)

3.8

1994年ルワンダで起きたフツ族によるツチ族大虐殺を軸に、4人の女性が床下収納の食糧庫内で助けを待ち、懸命に生きる様を描いたシスターフッド作品

ルワンダ内戦を描いた作品は幾つかあり、どれもが目を背け
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