ボブおじさんさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ボブおじさん

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ツユクサ(2022年製作の映画)

3.5

サブスクでサクっと見るのにもってこいの〝大人のおとぎ話〟。人生ままならぬ事もあるけれど、頑張って生きていけばきっといい事もある。

日常の小さな奇跡を描いたヒューマンストーリー。〝嫌な人間が1人も出て
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.2

13年の刑期を終えて出所し、堅気として人生の再出発を期す、どこまでも一本気で不器用な元殺人犯の三上。

だが、人生のレールを大きく踏み外してしまった男にとって、この世はヤクザ社会や刑務所の中よりも厳し
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見知らぬ乗客(1951年製作の映画)

4.2

原作 パトリシア・ハイスミス
監督 アルフレッド・ヒッチコック
脚本 レイモンド・チャンドラー
あらためて文字に起こしてみると、途轍もない組み合わせであることを実感する。

〝天才女流ミステリー作家〟
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

4.0

公開時にアメリカで絶賛されて日本でも大ヒットした映画。当時2度見に行ったのだが、世間が絶賛するほどには感動することは出来なかった。

アラバマ州の小さな田舎町に生まれたとびきりピュアで善良な白人の男、
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恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

4.0

監督はハロルド・ライミス、主演がビル・マーレイ、あの「ゴーストバスターズ」のメンバーによるタイムループ映画の原型とも言える傑作ラブコメ。

自己中心的な性格の天気予報官フィル(ビル・マーレイ)は、地方
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空白(2021年製作の映画)

4.3

ブライアン・デ・パルマの「キャリー」を思い起こさせる、冒頭の美しいスローモーションが、その後の彼女の不幸を予感させる。

女子中学生がスーパーで万引しようとしたところを店長に見つかり、追いかけられた末
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破戒(2022年製作の映画)

3.9

「破戒」とは戒めを破ることである。

被差別部落出身の小学校教師・瀬川丑松は、父の強い戒めを守り自らの出自について蓋をして、息をひそめるように生きていた。被差別部落出身と分かれば、仕事・結婚・住居など
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8 Mile(2002年製作の映画)

3.7

映画の舞台となるデトロイトは、かつては自動車産業で栄えたが、70年代の石油危機で日本車との競争に負け、自動車産業が破綻した。

中心地を丸く囲む環状道路「8マイル」の内側はゴーストタウンと化し、南側に
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悪の法則(2013年製作の映画)

4.2

ハリウッド映画でメキシコ国境近くが舞台となると、ほぼ100%の確率で主人公は何らかの犯罪に巻き込まれる😅

監督がリドリー・スコットで、脚本はあの「ノーカントリー」の原作者コーマック・マッカーシー、更
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ボルサリーノ(1970年製作の映画)

4.0

北野武監督の「ソナチネ」は、元々のタイトルを〝沖縄ピエロ〟としていた。もちろんジャン=ポール・ベルモンドの代表作「気狂いピエロ」へのオマージュである。

もはやベルモンドを知らない人もいるだろうが、ス
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1秒先の彼女(2020年製作の映画)

3.6

今年の夏、日本でもリメイク作品が公開されて話題になった映画のオリジナルとなる台湾発のファンタジーロマンス。

楽しみにしていたデートは、目覚めるとなぜかバレンタインの翌日に!消えてしまったバレンタイン
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バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー(2021年製作の映画)

3.7

全米が泣いたに対抗して、全仏が笑った😆かどうかはわからないけど私は面白かった。

ハリウッド映画を良くも悪くも茶化してる。誰もが知ってる、あのヒーローやこのヒーローが、徹底的にイジり倒されて😅

劇中
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.0

かつて探偵は、タフでなければ生きられず、優しくなければ、生きていく資格がなかった。

現代の名探偵に必要なのは、腕っ節の強さでも、タフな心でも、灰色の脳細胞でも、ましてや葉巻や咥えタバコでもない。マー
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青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

4.0

村上春樹原作の「ノルウェイの森」の監督としても有名なベトナム生まれ、フランス育ちのトラン・アン・ユン監督の長編デビュー作。1993年・第46回カンヌ国際映画祭でカメラドール(新人監督賞)を受賞した。>>続きを読む

地下鉄のザジ(1960年製作の映画)

3.6

ルイ・マル監督作品と聞いて「死刑台のエレベーター」を思い浮かべて見ると肩透かしを喰らう。

10歳の少女ザジがパリを離れるまでの36時間の冒険を当時としては斬新なカメラアングルや実験的な映像で描いたコ
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(2023年製作の映画)

4.6

6年間待ちに待った北野映画😭😭😭
信長・光秀・秀吉・官兵衛そして家康。大河ドラマの主役をズラリと並べた、まさに群雄割拠の戦国オールスター。

冒頭10秒のファーストショットからいきなり映画とテレビドラ
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TAKESHIS’(2005年製作の映画)

3.7

困惑・逆撫で・不快感を間違いなく狙って創っているたけしだけの世界観。簡単にわかったなどと言わせないぞと言う意図さえ感じさせる。

〝北野〟と〝ビート〟2人のたけしが夢と現実の間を行き来し、どこからが現
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クッキー・フォーチュン(1999年製作の映画)

3.6

世界三大映画祭のすべてで、最高賞を受賞した群像劇の名手ロバート・アルトマン監督が描く皮肉まみれのコメディ映画。

復活祭目前の週末。夫に先立たれ一人寂しく暮らす老女クッキーは、家族同様に長年一緒に過ご
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座頭市(2003年製作の映画)

4.6

映画としての評価に比して、興行的には振るわないことの多い北野映画の中で、最もヒットしたのが本作だ。

最初から大衆受けを狙ってか、いつもの北野映画に見られる〝省略の美学〟を封印して分かりやすいエンタメ
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Shohei Ohtani - Beyond the Dream(2023年製作の映画)

3.8

大谷翔平のMLB史上初となる2度目の満票MVPとタイミングを合わせたかのようなドキュメンタリー。

大谷の情報は、日々MLB中継やニュースなどで仕入れているので、目新しい情報や驚きはなかったが、彼が同
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オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)

3.6

〝映画の中で映画を撮る映画〟というのは、この映画以外にも沢山ある。だが、それらの映画は、映画の中の映画と映画の外の映画が明確に区分されている。

しかしこの映画は、映画の中の台詞と映画の外の台詞が渾然
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HANA-BI(1997年製作の映画)

4.8

北野武監督最新作「首」を鑑賞する前に、北野映画の中で1番好きなこの作品を。

1人の男が自分の責任をまっとうする話。そのやり方は、過剰にロマンチックでセンチメンタル。そして、突拍子もなく身勝手で過激だ
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MEMORY メモリー(2022年製作の映画)

3.4

〝殺しのライセンス〟にも免許返納は必要か?

「96時間」で高齢アクションスターの仲間入りをしてから15年、一時代を築き上げてきたリーアム・ニーソンも気がつけば撮影時には70歳を迎えていた😅

アルツ
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そして人生はつづく(1992年製作の映画)

3.9

色鮮やかで爽やかなジャケット写真とは裏腹に、終始重苦しい気持ちにさせられる映画だ。

1990年に4万人以上の犠牲者を出したイラン北部を襲った大地震。前作「友だちのうちはどこ?」の撮影現場はこの地震の
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.1

素人の少年を主役にしてイランの人々の生活をありのまま映し出し、監督の名を一躍世界に知らしめた作品。日本でも公開時にちょっとした話題になった。

その日、帰宅した少年がカバンを開けたところ、間違って隣の
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.8

100パーセントの成功率を誇ってきたプロの殺し屋が、あるとき初めてターゲットを取り逃がす。失敗の代償は大きく、愛する者を傷つけられてしまった彼は、組織に逆らい、報復に乗り出す。

「セブン」「ファイト
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パトリシア・ハイスミスに恋して(2022年製作の映画)

3.8

「太陽がいっぱい」「キャロル」などを生んだアメリカの女流作家パトリシア・ハイスミスの知られざる素顔に迫るドキュメンタリー映画。

ただドキュメンタリーと言っても彼女の生涯を追うと言うよりは、死後に公開
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オーメン(1976年製作の映画)

3.6

「バッファロー’66」の次は「666」のこの映画。そして気がつけばこれが666本目のレビュー😱

更にフォロワーさんに指摘されて気づいたのだが、今日は11月11日😱😱

果たしてこれは奇跡か、呪いか、
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バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.1

1990年代後半のミニシアター系ブームの中でもとりわけ話題となり、監督・脚本・主演そして音楽まで手掛けたヴィンセント・ギャロの名を日本で一躍有名にした作品。

今でもカルト的人気を誇る本作を、このたび
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ザ・ファーム/法律事務所(1993年製作の映画)

3.6

「ペリカン文書」「依頼人」「評決のとき」などの法律ミステリーの大ヒットメーカーだったジョン・グリシャム原作の法曹界を舞台に繰り広げられるサスペンス映画。

ハーバード大のロースクールを卒業した青年弁護
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私がやりました(2023年製作の映画)

4.2

マーベラス!マーベラス‼︎
これは自分の感性にピッタリの大当たり映画だった😊

パリの大豪邸で有名な映画プロデューサーが殺された。濡れ衣を着せられたのは、金に困っている売れない若手女優。だが彼女はルー
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ゴジラ(1954年製作の映画)

4.2

山崎貴監督の最新作「ゴジラ-1.0」を観て感じた、〝初代ゴジラへのリスペクト〟を確認する為、再視聴。改めて山崎監督が目指したのはこの〝ゴジラの恐ろしさ〟だったのだと確信した。

初代ゴジラからゴジラ映
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.3

これは怪獣パニック映画の皮を被った反戦映画だ‼︎

問題 : 本作に出演しているキャストのうち、世界で最も有名なのは?

答え : もちろんゴジラです😅

本作出演者に限らず、ゴジラは渡辺謙や真田広之
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

3.7

舞台は、ミステリアスで美しい水上の迷宮都市ベネチア。冒頭から事件の始まりを予感させる不穏な雰囲気を見事に映し出す。

前2作は、原作や映画で内容を知っていたが、本作は、原作も読んでいなかったので、ケネ
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Now and Then:ザ・ラスト・ビートルズ・ソング(2023年製作の映画)

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ザ・ビートルズの最後の新曲「NOW AND THEN」のMVが、11月3日22時に公開された。

まさかこの時代にビートルズの新曲が聴けるとは。自分にとってビートルズは、中学時代の3年間レコードを買い
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.5

「シックス・センス」の満塁ホームランで鮮烈なデビューを放ち。久々の大型新人と期待されながら、その後、凡打と単打を繰り返し、気がつけばメンバー表の下位打線に名を連ねている崖っぷちの元天才ルーキー。

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