垂直落下式サミングさんの映画レビュー・感想・評価 - 30ページ目

垂直落下式サミング

垂直落下式サミング

映画(1664)
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アニメ(10)

アナベル 死霊館の人形(2014年製作の映画)

3.4

良く言えば古典的なストーリー、悪く言えばモダンホラーの焼き直しな感じ。ワケありの中古品がオバケ憑きでしたっていうありがちなはなしだ。
私の実家には土雛があって、先日帰ったときにしまってきたのですけど、
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デッドロック4〜絶対王者ボイカ〜(2016年製作の映画)

4.1

『エクスペンダブルズ2』でヴァンダム軍のNo.2を演じてから、当代随一のキッカーとしての地位を確立しつつあるスコット・アドキンス主演の格闘アクション。
地下格闘技の王者ユーリ・ボイカは、公式戦出場のか
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ジェニファーズ・ボディ(2009年製作の映画)

3.5

ミーガン・フオックスの姉御がただそこにいるだけで言い知れぬ色香をはなっているティーンズホラー作品。
親友である女子高生ふたりの関係を軸とした青春ドラマと、悪魔憑き系のホラーを融合させる試みだったようだ
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リメインズ 美しき勇者たち(1990年製作の映画)

2.8

千葉真一監督。女だけを襲う人食い熊「アカマダラ」とそれを追うマタギの死闘を描く。サニーが真田広之等JAC門下生を率いて(性懲りもなく)張り切った映画である。
人を襲った獣は、人の肉の味を覚えてまた人を
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PLANET OF THE SHARKS 鮫の惑星(2016年製作の映画)

2.4

温暖化によって地球に陸地がなくなった未来を描く『ウォーターワールド』のようなディストピア世界で、巨大な人食い鮫軍団を率いる新種の鮫が人類に襲いかかるというSFアニマルパニック。
最新バカサメ映画の『シ
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昼下りの決斗(1962年製作の映画)

3.5

金の運搬を引き受けた元保安官。街で再会したかつての相棒に協力を依頼するが、彼が裏切り横取りを画策していたというはなし。
現代の基準から考えるに、登場人物たちは生に対する終着があまりにも無さすぎる。当た
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ドクター・エクソシスト(2016年製作の映画)

3.0

悪魔祓い師と悪霊の戦いを描く。『コンスタンティン』のストーリーを小規模にしたみたいな感じの映画だ。
アーロン・エッカートが演じる主人公は、人の潜在意識に入り込み、その人の心の闇に巣くう悪鬼を取り除く治
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デッドマン・ウォーキング(1995年製作の映画)

4.6

ティム・ロビンス監督の法廷劇。
死刑制度の賛否を押し付けるのではなく、その是非を中立の視点で描いているように見えて、実のところ双方の思想をやんわりと否定するかのようなクールな内容の作品となっている。本
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暗闇にベルが鳴る(1974年製作の映画)

3.9

大学の女子寮に幾度となく不気味な電話がかかってくる嫌がらせが続き、クリスマスの日に不可解な事件がおこるというサイコホラー。
稲川淳二の十八番のひとつ「嫌がらせ電話に悩んでいた女性が警察に頼んで逆探知し
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アントマン(2015年製作の映画)

4.5

宇宙最強の戦士ファルコンが無職の泥棒とのタイマンの末に敗北してしまうマーベル作品。
アントマンは、コミックでアベンジャーズの創立メンバーのひとりとして重要な役割を担っているとのことだが、この映画版はコ
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ベン(1972年製作の映画)

5.0

前編で飼い主ウイラードに裏切られたネズミのベンが、住み処だったお屋敷の地下室を追われ、ネズミ軍団を率いて高級住宅地の下水道に逃げ込み、仲間に危害を加える人間に復讐していくというおはなし。
ウイラードを
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ウイラード(1971年製作の映画)

4.5

ネズミ軍団の恐怖を描くホラー。
本作の白眉はネズミたちの演技。ネズミが飼い主に餌をくれと立ち上がりねだるように前足をパタパタさせる様子、ネズミが人間の言葉に頷くように首を上下させる様子、ネズミが目を細
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妖婆 死棺の呪い(1967年製作の映画)

4.3

ここまでカルトとして認知されているとなると、もはやカルトなどとは言えないのではないかと思う。
死人に悪霊が乗り移らぬよう小僧が寝ずの番をさせられるというのは、日本の怪談にもありそうなはなしだ。
魔女の
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

4.0

楽しく踊り出すような雰囲気も、かと言って完全に気取ったニヒルな感じもなく、どこか気だるげで間抜けな男ふたり女ひとりの旅を追うロードムービー。
各シークエンスがカットなしの長回しで撮られており、シーンの
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スキャナーズ(1981年製作の映画)

4.0

人間の頭部が爆発四散するシーンが有名ではあるが、個人的には特殊効果のディティールや破滅的なラストなどもショッキングに思う。スキャニングしている時にニヤニヤしながら歯を食いしばってる様子や、顔の側面に血>>続きを読む

アマゾン・クルーズ(2014年製作の映画)

3.5

純度100%のアルバトロス作品。
アマゾンの奥地で発見されたガンの特効薬となるかもしれない特殊酵素を有する新種のカエルが発見された。そのサンプルを取りに調査隊がジャングルへと足を踏み入れるのだが、彼等
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スピード・レーサー(2008年製作の映画)

4.0

日本産アニメ『マッハゴーゴーゴー』のハリウッド実写化作品。
ストーリーはありきたりだが、物語の本筋は「既にある支配体制を打ち破り、そこから自由になる」というのであって、ウォシャウスキー兄弟(現姉妹)が
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ドクターZERO 精神分析医・財前零子(2017年製作の映画)

2.5

モグリの精神分析医である財前零子は次期衆院選挙に立候補するという元アイドル古井理絵の治療を行うことになる。彼女を苛ませるトラウマの正体を解明するため、零子は催眠療法を駆使して真実に迫るが…というやつ。>>続きを読む

映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~(2018年製作の映画)

4.0

今回カスカベ防衛隊は、中華飯店が軒を連ねるチャイナタウンで武術の習い事を始める。懐かしい香港アクション映画のお約束である師弟関係の要素を取り入れ、悪のブラックパンダラーメンとの死闘を演じるしんのすけた>>続きを読む

私はあなたのニグロではない(2016年製作の映画)

3.5

黒人差別の歴史を踏まえてミクロな視点からマクロへと問題提起し、そして現代に生きる個々人の意識への問い掛けに帰結するという教科書的な構成のドキュメンタリー。
まさに、エエ声映画であった。本作でスポットを
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ブレイド2(2002年製作の映画)

4.2

ヴァンパイアと人の混血として生まれた半人半妖の黒人青年ブレイドが吸血鬼ハンターとなり、夜の闇に潜むヴァンパイアと人知れず戦う活躍を描くシリーズの第二作目。監督は最近話題の男、ギレルモ・デル・トロ。
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刑事物語2 りんごの詩(1983年製作の映画)

4.5

世の中には、「最高の2」というものが存在する。
興行的に当たった映画の続編は、ある程度の集客が見込めるため、ジャンル映画にはシリーズ化するものが多い。ヒット作の続編や大長編三部作の真ん中は、前作でキャ
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海軍横須賀刑務所(1973年製作の映画)

3.8

勝新×東映。両者のいいトコどりをしたかのように、新兵ものと刑務所ものを、一本の映画で同時に堪能できる。
前半は徴兵され海兵団に入営した志村が上官からいじめをうけて問題を起こし、後半は上官に乱暴をはたら
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劇場版ポケットモンスター キミにきめた!(2017年製作の映画)

4.2

サトシとピカチュウの出会いの物語の語り直しをする劇場版。ポケモンに関しては直撃世代なんですけど、もう毎週アニメはみてないし、ポケモンGOも田舎すぎて水ポケモンしか出なかったからすぐ飽きちゃったので、こ>>続きを読む

恐怖の振子(1961年製作の映画)

3.8

スペインの城主のところに嫁いだ姉の死を調査に来た男が、狂った城主によって捕らえられ、地下牢獄内の大仕掛けによって命をおびやかされる恐怖を描くゴシックスリラー。
監督は低予算映画プロデューサーとして有名
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ゾンビデオ(2011年製作の映画)

4.0

℃-uteメンバーの矢島舞美が、戦うヒロインを体当たりで演じたホラー・コメディ。ゾンビ発生時の対処法を説いたビデオを発見した主人公たちが、突如出現したゾンビの群れを相手に血みどろのサバイバルを繰り広げ>>続きを読む

お姉チャンバラ THE MOVIE(2008年製作の映画)

2.4

ビキニの上にマントを羽織ったカウボーイハットの女剣士、革ジャンを着こなすショットガン使いの女ガンマン、セーラー服に日本刀を携えた少女、武装したお姉ちゃんたちがゾンビの発生した世界で殺し合うアクションゲ>>続きを読む

パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

2.9

再び出現した怪獣に対抗すべく人類が立ち上がる続編。
前作では物足りなかった各機体の個性を活かした戦いはブラッシュアップされており、イェーガー部隊の多国籍感はポリコレ的にも大正解である。白人、黒人だけで
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トランスフォーマー/最後の騎士王(2017年製作の映画)

4.0

物体・認識・関係の変容による有機的な進歩の可能性というのが、本作のストーリーの意図したテーマっぽい。人は変われるのか、変わった先に何があるのか、変化のない世界など退廃と同じではないのか、だからこそ人は>>続きを読む

トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン(2011年製作の映画)

4.7

私が3D映画処女を捧げた映画。
倒壊するビルの内側にいる人の視点をとらえていて、同時多発テロ事件から10年目という慰霊の年にこんなのやっていいのか?と思ったものの、あそこは3D映像の体感性が余すところ
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名探偵コナン から紅の恋歌(2017年製作の映画)

3.6

サブストーリーは競技かるた大会ということで、恋愛の句の性質や、その競技性の高さが謎解きに絡んでいて、楽しかったんじゃないですかね。
でも袴でニケツとかやめたほうがいい。爆発する社から対岸に飛び移るとき
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スーパーの女(1996年製作の映画)

4.5

玄人主婦の宮本信子が景気の悪い食品スーパー「正直屋」を経営する津川雅彦に雇われて、その鋭い観察眼をもって店舗の売り上げを立て直そうと奮闘する経営マネジメントコメディ。
幼馴染のしょぼくれた専務、覇気の
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ある戦慄(1967年製作の映画)

4.8

或る夜、地下鉄の同じ車両に乗り合わせた人々が、労働者の風体をした粗暴なチンピラ2人の嫌がらせに遭ってしまう恐怖を描く傑作劇。
冒頭のロケ撮影で各乗客の性質を紹介するくだりや、その現実味のある会話の内容
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

4.6

あえて現代風に副題をつけるのなら「原水爆、下から見るか?横から見るか?」といったところか。
キューバ危機によって極限の緊張状態に達した冷戦の情勢を背景に核戦争が勃発し、あれよあれよと人類滅亡に至るさま
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けっこう仮面 新生-REBORN-(2012年製作の映画)

1.2

おしおきの内容が、かなり陰湿で気分が悪くなった。
そもそも全裸に覆面で戦う女ヒーローをシリアスに持っていこうというのに無理があるし、永井豪の女性ヒーロー路線は男が徹底的にバカでどうでもいいものとして描
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芸者vs忍者(2008年製作の映画)

3.5

父の敵討ちを誓う芸者が切れのいい殺陣を披露するアクション時代劇。
スタント出身の監督らしく、動ける役者さんをそろえて迫力の立ち回りシーンをみせてくれる。くのいち、破戒僧、山伏、アイヌの女狩人と、次々と
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