良かったとこ1 資料性が高い
香港映画の黄金期を支えたスタントマンたちがまだ存命なうちにインタビューしたのが貴重。有名なスタントシーンについて本人の解説つきで彼らがどの代役をやっているかも指摘してくれ>>続きを読む
良かったとこ1 被写界深度が極端に浅い
主人公のアンヌの周囲1メートル程度しかピントが合わないうえに、アンヌが意識したものにだけピントが合うような撮り方になってるのが良かった。周囲がボケて見えるので、>>続きを読む
ダメだったとこ1 ライブ感がない
歌が全部アフレコでリップシンクも微妙に合ってないので、全編がPVのように見える。実力ある俳優を使ってるんだからライブ録音した方が臨場感が生まれたと思うのにもったいない>>続きを読む
良かったとこ1 エンドクレジット
LCDサウンドシステムのダサカッコいい歌に合わせて踊るエンドクレジットが、この映画全体のまとめとしてうまくハマっていた。アヴァン・ポップな雰囲気もあるコメディなので、>>続きを読む
良かったとこ 水中映像の美しさ
ほぼすべてがCGで作られているとは信じられないほど、水中にいるような臨場感がとても高かった。中盤の潜り方特訓シーンは、ライド系アトラクションとして楽しめる。ここに映って>>続きを読む
良かったとこ1 編集と音響と映像修復が絶妙
アーカイブ映画の技術が相当洗練されていた。さまざまな素材から持ってこられたはずのVTRは同じような画質に修復され、編集によって全く自然に繋げられるので、白黒>>続きを読む
良かったとこ1 ローリー・キニア祭
まさに祭としか言えないほどにローリー・キニアがいっぱい。シェイクスピア劇で大成功して、40代では最も実力がある舞台俳優の一人なのに、その能力を活かしてあらゆる気持ち>>続きを読む
良かったとこ1 デルトロらしいひねりのある設定
いわゆるピノキオのストーリーに、マッドサイエンティスト的なゼペット爺さんと寿命を持たないピノキオという設定が加わって、ピノキオ+フランケンシュタインのよ>>続きを読む
イニャリトゥ本人とイニャリトゥのファンに向けたノベルティグッズみたいな作品で、それ以外の人が楽しむのはかなり難しかった。
ビジュアルは「バードマン」や「レヴェナント」で確立した見せ方を結構踏襲するので>>続きを読む
良かったとこ レストランの雰囲気を保つプロダクションデザイン
フロアと同じくらい広い厨房や、厨房の左右対称のデザインなど、偏執した狂人が牛耳るレストランという不穏さをよく表していた。
隣のテーブルの客>>続きを読む
良かったとこ1 フローレンス・ピューとクリス・パインのやりとり
後半に出てくるこの2人の会話でドラマの雰囲気が明らかに変わるのが良かった。疑念が確信に変わるアリスと、最後のところで尻尾は掴ませないフラ>>続きを読む
良かったとこ 葬儀のシーン
この映画全編がチャドウィック・ポーズマンの追悼になっているけれど、冒頭の葬儀から特注のマーベルロゴが出てくるまでのところが1番厳かさを感じた。葬儀の列とそれを迎えるダンスの>>続きを読む
良かったとこ1
ペネロペ・クルスがキャリアウーマン、恋人、シングルマザー、子ども取り違えの被害者、百合展開、歴史の継承者と、同じ映画とは思えない様々な面をすべて引き受けて一人のキャラクターにまとめ上げ>>続きを読む
良かったとこ1 ナートゥダンス
パーティで踊る高速のダンスが前半のハイライト。跳ねが強いトライバルリズムに合わせて一本足で踊る2人の脚力もすごいけど、それをさらにコマ落とし気味に編集して高速に仕上げて>>続きを読む
良かったとこ 大衆の空気を見せることに成功している
The Princessという原題が的確。ダイアナ妃という個人の生涯はほとんど描かず、国民の熱狂を一身に受けた妃の周りで大衆の空気がコロコロ変わり、>>続きを読む
良かったとこ 店の雰囲気の切り取り方
まず出だしの店の紹介で、やたら熱量のある手書きPOPとともに、この店がどんな店なのかが紹介される。同時代に渋谷にも大量にあった、「目利きの店員がいるレコード屋」の>>続きを読む
良かったとこ 手慣れたストーリーテリング
ゲットアウトやUsのような、テーマが前面に出てくるストーリーとは違い、単純なストーリーの中にテーマを入念に織り込んでいるのは洗練されていた。
一番大きいテーマ>>続きを読む
良かったとこ1 素材が貴重
クロード・ランズマンの「ショア」の逆バージョンという、ありそうでなかった企画が良かった。
2008年にインタビューしていたそうなので、ナチス関係者がまだ元気に喋れている映像>>続きを読む
良かったとこ 淀みなく流れるスピード感
博物館でレクチャーを受けていると錯覚するぐらい、次から次へと情報が送り込まれてくる。過去映像をふんだんに使うだけでなく、調査報道的なシーンでは地図や家系図も動か>>続きを読む
良かったとこ1 カーチェイス
終盤のカーチェイスは、派手さはないけれどアイデアがあって良かった。出発時の静かな移動と、逃走が始まってからの対比も良かったし、カメラが車の中を突き抜けて後ろの車に移動して>>続きを読む
良かったとこ サブプロットから見える人物像
前半のレストラン開店前から、途中である人物がゴミ捨てに出て、車の中で会話するまでの細かいエピソードの連なりが良かった。90分という尺にしては登場人物がかなり>>続きを読む
良かったとこ1 色使いのバランス
シーンごとに基調となる色が明確なうえに、それぞれのキャラクターも特徴となる色を持っているので、画面が見やすかった。一方で、中盤の見せ場になるゼウスたちの目の前での大暴>>続きを読む
良かったとこ1 主演二人の相性
友達以上恋人未満という、今どきあり得ないぐらいコテコテの設定なのに、この主演の二人の相性が良いので全然飽きない。あらゆる可能性に開かれた多幸感あふれるこの2人を見ている>>続きを読む
良かったとこ ソン・ガンホの表情と仕草
かなり荒唐無稽な映画だけど、それを現実に着地させたのはソン・ガンホの表情が大きかった。
観覧車の中でのシーンや、実の娘と会っているシーンなど、背景説明がなくても>>続きを読む
良かったとこ 決定的瞬間に立ち会えた感
ナワリヌイ氏暗殺未遂事件の内幕については、2020年末にCNNなどが一斉に報じていたのが記憶に新しい。このドキュメンタリーの大半は、あの報道の裏側を撮ったものな>>続きを読む
良かったとこ1 アニメーションならではの表現が効果的
プライバシー保護のために実写は避けたという理由はあるにせよ、アニメで描いた効果が十分活かされているのが良かった。事実に基づく記憶はクリアな線と色で>>続きを読む
良かったとこ ジャン・デュジャルダンの抑制が効いた演技
巻き込まれ型で正義感に目覚める男といえば単純だけど、運命に耐えるという意味ではあまり印象にも残せない役。そういう静かな役周りを、ちょうど良い程度>>続きを読む
良かったとこ1 F-18機内の描写
CGを極力避けて、俳優自らF18の中で撮影をしたというだけのことがあって、機内の臨場感が素晴らしかった。前作は編集を駆使して本当に飛んでいるような映像を作ろうとして>>続きを読む
良かったとこ1 全体構成で見せる異化効果
一つ一つのエピソードにはバラツキがあるけれど、人物どうしの関係を使ってエピソードを繋ぐことで、映画全体の異化効果が強調されているのが良かった。一番分かりやすい>>続きを読む
良かったとこ 宇宙人たちのデザイン
ザラブ星人とメフィラスのデザインが、幾何学的なデザインになっていて、単純にカッコよかった。最後にお約束のように出てくるあの強敵も、エヴァの使徒っぽいけれどオリジナル>>続きを読む
良かったとこ1 マルチバースを次々と移動するシーン
中盤でマルチバースを落下するように次から次へと移動するシーンが面白い。異世界だけかと思いきや、途中でアニメ調になったり、ペンキになったり、メタ表現レ>>続きを読む
良かったとこ1 長回しの没入感
手持ちカメラを駆使した長回しで、オープニングのバスのシーンから閉塞感がある空間に放り込まれたような感じがするのが良かった。そして、その後に延々と続く1990年代の長回し>>続きを読む
良かったとこ ポリコレにならない主人公という設定
虐殺事件に巻き込まれた母というテーマにすると、現在の西側諸国の視点から善悪を決めて判断しがちになるけれど、この映画の主人公リューダはそういうヌルい見方>>続きを読む
良かったとこ1 ホアキン・フェニックスのソフトな演技
「Her」などで見せていた、ホアキン・フェニックスの戸惑いながらも現状を受け入れる演技が、この映画でも光っていた。スーパーでつい怒鳴ってしまうとこ>>続きを読む
良かったとこ カメラの構図や演出の巧みさ
まず、最初と最後で刑務所の入り口を対照的なカメラパンで捉えるとか、ラストシーンの左右の比較のような分かりやすくメッセージが伝わる巧みさ。序盤でカバンを持ち主に>>続きを読む
良かったとこ1 意味不明を極めたストーリー
破壊衝動に突っ走る前半が、シェイクスピアの十二夜のような性別入れ替わりの中盤を経て、家族の再生とキリストの誕生に繋がるようなストーリー。パーツごとには古典的>>続きを読む