へたれさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

へたれ

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Mank/マンク(2020年製作の映画)

3.5

良かったとこ 存在しない白黒ハリウッド映画の雰囲気
白黒で音もモノラルで、デジタル撮影のはずなのにわざわざフィルムのチェンジマークまで付けていて、30〜40年代の白黒ハリウッド映画の雰囲気を再現。
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ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-(2020年製作の映画)

2.6

良かったとこ1 エイミー・アダムスとグレン・グロース
アカデミー賞をなぜか取れない2大巨頭が演じる母と祖母。今回もアカデミー賞にノミネートはされるんじゃないかと思えるような熱演が良かった。エンドロール
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パピチャ 未来へのランウェイ(2019年製作の映画)

2.5

良かったとこ 描かれているテーマ
イスラム原理主義による女性差別の実態や、女性自らが差別に加担する構造とか、描いているテーマは重いしちゃんと語られるべき話。
臭化カリウム入りミルクのエピソードとかも衝
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.7

良かったとこ1 昭和の映画的な佇まい
蒼井優が、往年の女優のような古風な言い回しと、語尾まではっきり聞こえる発音で、昭和前期の女優が憑依したかのよう。
シーンの作り方では、身体を向き合わせずに会話する
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博士と狂人(2018年製作の映画)

2.2

良かったとこ メル・ギブソンの抑制演技
「ブルータル・ジャスティス」でも老齢の演技が良かったけれど、今回も良い感じに枯れた演技が良かった。

ダメだったとこ1 ツボを外しまくるストーリー
まず、辞書編
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

3.7

良かったとこ1 豪華なキャスティング
まずマーク・ライランス。アーロン・ソーキンお得意のまくし立てるセリフを、完璧に自分のものにして話せるのは単純に凄かった。サシャ・バロン・コーエンは、美味しい役柄で
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ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(2019年製作の映画)

3.2

良かったとこ1 オープニングの詩情的な表現
スケボーを滑りながらその家に2人で行くまでのシーンに、この映画のあらゆるものが濃縮されていて良かった。
主人公のジミーと友人モントの仲の良さ、彼らが住んでい
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オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

3.5

良かったとこ1 ビル・マーレイの社交性全開プレー
ビル・マーレイが演じる、社交性の塊のような遊び好き爺さんが、この映画の魅力の大半。胡散臭いウンチクと、年齢を顧みないプレイボーイぶりは、演じるのも難し
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フェアウェル(2019年製作の映画)

3.7

良かったとこ1 かつての邦画を見るような親しみやすさ
A24製作なのは分かった上で、どことなく一昔前の邦画を観るような親しみやすさがあった。
主人公のオークワフィナは、顔といい演技の引き出しといい、安
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れいわ一揆(2019年製作の映画)

3.1

良かったとこ 題材へのアプローチの仕方
安冨歩氏の出馬を撮影するという企画が発端ではあるけれど、最終的には「選挙を通じて人はどんな言葉を発するのか」というような作り方になっているのが面白かった。主役は
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.4

良かったとこ1 007風味のB級SF映画のノリ
アバンタイトルのスピード感ある撃ち合いからタイトルが出るまでの掴みが、全編中でも一番良かった。ここでカッコいいメインテーマが流れたらそのまま007になる
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メイキング・オブ・モータウン(2019年製作の映画)

4.0

良かったとこ1 分かりやすさ
モータウンについてそれほど誇張せずに分かりやすく説明しているので、入門編に最適。工場の流れ作業に見立てた楽曲製作というのは有名な話だけど、この映画では楽曲だけでなく、モー
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.2

良かったとこ1 題材が奇跡的
スケボー仲間たちの10年以上に渡る友情関係を背景に、ロックフォードという衰退してDVが横行する街と、DVに苦しめられた監督自身や友人と、DVに走ってしまう友人の人生を丁寧
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.1

良かったとこ1 車道をスケボーで走るシーン
劇中2回出てくる、裁判所前の広場に向かって車道の中央をスケボーで走るシーンの絵がきれいだった。主人公の心情に合わせるように時間帯も使い分けていて、印象に残っ
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ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

3.0

良かったとこ1 メル・ギブソンの枯れ損なった演技
俳優としてのメル・ギブソンを久しぶりに見たら、老いと悪どさのミックスが心地良いクソジジイになっていて、こんな感じで悪党路線をもっと貫いて欲しいと思うぐ
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きっと、またあえる(2019年製作の映画)

3.5

良かったとこ1 コメディリリーフたち
全編にわたって出てくると微笑ましくなるセクサ、マミーの試合、モヤシの重量挙げと、コメディ要素を担う脇役たちの魅力が凄かった。こいつらにまた会いたくなる系の楽しさ。
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.0

良かったとこ1 キャラの立て方
まず、主演のビーニー・フェルドスタインと、ケイトリン・デヴァーのバディ感が素晴らしく良かった。お互いのファッションを褒め合う挨拶が、野郎どものハンドシェイク並みにルーテ
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赤い闇 スターリンの冷たい大地で(2019年製作の映画)

2.9

良かったとこ 題材
ホロドモールとか、キーワードしか知らなかったような題材が、これだけ正面から扱われた映画って初めてじゃなかろうか。難しい題材ではあるので、映画化しようとしたこと自体の価値は大きいと思
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死霊魂(2018年製作の映画)

4.3

良かったとこ1 あえてシンプルな構成
平均約30分のインタビューで、(1)収容所送りになった理由、(2)収容所での生活、(3)どうやって抜け出せたか、が様々な生存者から語られる構成。同じような話も何度
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海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

3.7

良かったとこ1 圧倒的な力技の編集
ストーリーなどどうでも良くなるレベルで、同じシーンが何度も挿入され、そこに全く違うシーンがカットインし、違う文脈を与える、というのは相変わらず。そこから見えてくるの
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透明人間(2019年製作の映画)

3.6

良かったとこ1 エリザベス・モスのストレス顔
基本的には「私の話を誰も信じてくれない」系のスリラー映画なので、徐々に追い込まれる主人公のイライラが見もの。ストレスでイラついた顔を演じたらトップクラスの
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.1

良かったとこ1 映像の面白さ
テレンス・マリックみたいや逆光や夕方のショット。「ツリー・オブ・ライフ」ミーツ カニエ・ウエストみたいな、映像と作風のミスマッチは面白かった。

良かったとこ2 家族4人
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SKIN/スキン(2019年製作の映画)

3.4

良かったとこ1 ジェイミー・ベルの表情
子役の頃のビリー・エリオット以来の代表作と言っていいぐらい、久しぶりにジェイミー・ベルの演技が良かった。本人がサメをイメージしていたらしいけど、無表情で周りをジ
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.3

良かったとこ1 回想シーンに切り替わった時のシアーシャ・ローナンの顔
汽車で帰省する時の疲れた顔と、その次のシーンの若々しい顔のギャップは本当に良かった。たかが数年程度の差なので、演技分けが難しいはず
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ハリエット(2019年製作の映画)

2.5

良かったとこ シンシア・エリボの顔
何でそこまでして奴隷逃亡に手を貸すのか、ストーリーだけ追っても説明できてないところを、シンシア・エリボの頑なな表情だけで説得力を持たせていた。

ダメだったとこ1
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レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

3.6

良かったとこ 非常に手堅い演出
全体的にはドキュメンタリーを意識した撮り方。特に何度か出てくる、一瞬だけ被写体にカメラが寄ってから次のカットに移る編集や、カメラが後ろから追跡するような撮り方とか、たま
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ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

3.0

良かったとこ レネー・ゼルウィガーの歌唱力
声がジュディ・ガーランドに似ているとは思わないけれど、ちゃんとボイトレして自分の持ち歌のように堂々と歌い上げるので、ショーのシーンだけで十分観る価値があった
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名もなき生涯(2019年製作の映画)

3.6

良かったとこ1 農村の生活の美しさ
広角レンズで捉えた農村の景色と、そこに映る太陽や雲という映像が単純に美しい。草刈り一つでも、美しく撮るとこんなにずっと見ていられるものかと感心する。ぶっちゃけ序盤の
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スキャンダル(2019年製作の映画)

3.0

良かったとこ1 シャーリーズ・セロンの変化ぷり
メーガン・ケリー本人に馴染みが無いので、モノマネがどこまで似ているのか観ている間は判断つかなかったものの、シャーリーズ・セロン似の別人じゃないかと思うぐ
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.1

良かったとこ ヌルヌル動くカメラ
どうやって撮ってるのか分からないぐらい自然に動くカメラが面白い。特に序盤の塹壕から敵陣の地下壕までの辺りは、人混みや狭さをものともしない動きが驚き。

ダメだったとこ
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.5

良かったとこ1 エンターテイメントに徹したストーリー
今どき珍しいぐらいにストレートな遺産相続殺人事件もので、懐かしさを感じる。誰一人として看護婦マルタの出身を正しく言えないことに始まり、段々と見えて
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彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

4.1

良かったとこ1 現代の映画のように見えてしまう異常さ
記録映像に色を付けただけと思って見たら、ちょっと次元が違ってた。コマ落ちしているはずの100年前の記録映像がヌルヌル動き、トーキー映画以前なのに会
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テリー・ギリアムのドン・キホーテ(2018年製作の映画)

3.5

良かったとこ1 ちゃんと完成できたこと
オープニングタイトルで自ら皮肉っているとおり、このまま幻の企画で終わると思っていた作品が本当に完成したという驚きがまず大きい。しかも、おそらくこれまでの製作頓挫
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.7

良かったとこ1 キャスティングのうまさ
実家暮らしのデブな白人アメリカ人という役に完全にハマっているポール・ウォルター・ハウザー。「アイ・トーニャ」や「ブラッククランズマン」で見せたボンクラっぷりを遺
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キャッツ(2019年製作の映画)

2.5

・舞台版のCatsの歌が好きな人→普通に楽しめる所が多い

・舞台版のCatsのダンスが好きな人→楽しめないこともない

・舞台版のCats見たことない or 好きではない人→事故物件なので近寄らない
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.6

良かったとこ1 ウェス・アンダーソンみたいなルックス
カラフルな色合いと、戦時中とはいえどこかリアリティに欠けたプロダクションデザインが、ウェス・アンダーソンの作品みたい。リアルに作れる話ではないので
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