何もかもが究極的さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

何もかもが究極的

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バード・ボックス(2018年製作の映画)

1.6

ハリウッド映画には、これまで名作を生み出してきた実績がある。さらに大金を掛けて映画を作っている。だから人はそのブランドを信用しているし、期待を持って鑑賞する。これまでの実績もあるし、こんなに大金を掛け>>続きを読む

ブラック・ミラー: バンダースナッチ(2018年製作の映画)

3.6

作品の感想とは特に関係はないが、この作品のレビューが、当初ドラマ版として登場した事実に運営のリテラシーの低さが現れている。
ブラックミラーは、かなり評価の高いドラマシリーズだが、この作品は尺を見ても完
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カムガール(2018年製作の映画)

3.7

そう言えばネットは無法地帯だ。
ネットの世界は生まれてからまだ日が浅い。現実世界のように警察や軍隊が整備されている訳でもなく、自分達を守られる保障もない。
だからウェスタンのように自分の身は自分で守ら
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オールド・ボーイ(2013年製作の映画)

3.7

ジョシュ・ブローリンが監禁先で20年間食い続けた餃子に、解放後レストランで巡り会う場面や、作り物感満載の偽娘番組のセットや娘役の役者に執着する場面は、ショーシャンクの空にを彷彿とさせる。
刑務所の中で
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

4.0

他人は信用できない。それがこのドラマで描かれている事だ。

レジェンド 狂気の美学(2015年製作の映画)

2.5

この映画は、特に何が起こるわけでもなくただひたすら馬鹿と色男を演じるトムハディを拝む映画だ。馬鹿地獄を事細かに説明してくれるのは結構だし、作りも丁寧だが見終わるとこれが映画にすべき題材だったのかと疑問>>続きを読む

パブリック・エネミーズ(2009年製作の映画)

3.8

ハンターの話。ただ獲物は動物ではなく、捜査官がデリンジャーを「狩る」物語だ。
生あるものを殺めるとは、殺めた側に責任がつきまとう。他の人生を完全に消してしまうとは、殺した理由が相当正当化されないとスト
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

3.2

迷子を恐怖として描いている。子供が何も知らない事を吸収力がある、好奇心を刺激するとか大人は良いように解釈しがちだが、何も知らないし無力だという事に恐怖を感じた自分の幼少期を思い出した。
大人は都合良く
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.0

波乱万丈の人生を安全運転に何の捻りもなく、
優等生のごとく作った作品。
それが別に悪いという訳でなく、
その作り方で監督が描きたい感情やドラマが
浮き彫りになり観客に伝われば問題ない。
ただ、こういっ
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来る(2018年製作の映画)

3.4

ドラマ演出自体は、既存の作品を踏襲したものだが映像表現には魅せられる。
長ゼリフや微妙な感情表現は、下手というかできない監督だが、できない事を理解し映像演出でカバーしている部分が面白い。
できない事は
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ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い(2009年製作の映画)

3.5

自己の形成が過去の記憶から作られるとしたら。
よく漫画やドラマで自己を形成するのは記憶だという前提で作られる物語がある。
もし、本当に記憶が個人と言うものを形成しているのであれば、この映画で記憶に残っ
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セブン・サイコパス(2012年製作の映画)

4.0

人にはそれぞれの世界がある。きっと人と人が触れ合うということは、お互いが世界を持ち寄り、そこに新しい世界を紡ぎ出すという事なのだ。

第9地区(2009年製作の映画)

3.7

籠の中の鳥。それは支配される癖がつくと籠の入口が開いても逃げない鳥のように、支配される方が楽だという考え方だ。本作に登場するエイリアンやアームスーツを着たシャールト・コプリーは、人を凌駕する力を持って>>続きを読む

アトランティスのこころ(2001年製作の映画)

3.7

何事も多くは語られない。アンソニー・ホプキンスの言う、アトランティスの心、そして彼の能力、彼を攫った組織。
映画は、観客に全ての意味を理解させる必要はないのだ。理解は納得や安心感を与えてくれるが契約書
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アメリカン・ギャングスター(2007年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

信用。信用とは物事に対する態度、こだわり、流儀の積み重ね、そしてそれが他人1人1人から納得と評価を得て成り立つものだ。
この作品の主人公2人は、要領の良さに違いはあれど信用の重みを知っている。曲げては
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ウーナ 13歳の欲動(2016年製作の映画)

3.9

性癖とは何なのか?それはタチの悪いババ抜きで、たまたま小児性愛者を引き当てると自分を偽るか、変態扱いされるかの業の深いバツの悪い人生が待っている。
皆が「気持ち悪い」と考えているものを、理解できない又
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ブリーダー(1999年製作の映画)

3.0

混ざりっけなしの100%本物。レフン監督の映画にはそんな宣伝文句がつきそうだ。
会話劇のぎこちない間や、恋人を妊娠させたキム・ボドゥニアの登場シーンには必ず流れる不協和音。
それらは友達との仲たがいや
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(2017年製作の映画)

1.4

石川監督ってこんなもんじゃないでしょ。
描きたい事はわかるが、取って付けたような設定で登場人物の層が薄く演技が役者任せになってしまっている。監督は設定だけしか作っていない、
つまり人間性にまで肉付け出
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マイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフン(2014年製作の映画)

3.8

ヒットした前作の重み。ハリウッドで作品をさせる事は、世界を相手にした事になり特別な意味を持つらしい。そういう意味で、レフン監督の又とない人生の面白い時期を切り撮っている。
ヒットした前作、つまり「ドラ
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皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ(2015年製作の映画)

3.0

人は余裕ができれば善行ができるという話。
特殊能力を手にする前は貧しい小悪党だった主人公は、能力を身につけた事で、心に余裕と自信が生まれて善行が行えるまでになる。
貧しさや自信のなさは、自分は人よりも
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セントラル・インテリジェンス(2016年製作の映画)

1.8

いじめる側から見たいじめの解決法って感じの
映画。いじめ解消自体が非常に難しい問題なのに、無理矢理というか強引に解を出したので違和感しか覚えない。
ドウェイン・ジョンソンは高校時代にいじめられた経験を
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カン・フューリー(2015年製作の映画)

4.1

映画、文学、伝説、民謡、アニメに敬意を払い最終的に文化を反映している。
それは単なるパクリでなくて、単に元ネタが存在しているというだけだ。
その過去を巧みにつなぎ合わせ、元ネタがわからなくても楽しめる
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キング・アーサー(2016年製作の映画)

2.8

これまでガイリッチが手掛けてきた作品よりも、数段落ちる出来栄え。金をかけて作った出来損ないのロードオブザリング擬きといった感じ。今まで時代物でやり尽くした王の凱旋物語を踏襲しつつ、その王の苦難はガイリ>>続きを読む

追いつめられて(1987年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

終始、ウィルパットンの微妙な表情の変化や狂気が増していく様に、ハラハラさせられる。ケビン・コスナーが実はソ連のスパイだったという取ってつけたような驚愕の展開は逆に興ざめさせられる。
慌てるケビンコスナ
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ハドソン河のモスコー(1984年製作の映画)

3.2

物事を楽天的に捉えて、過酷で悲惨な現実を乗り切るという話。
その楽天さが過ぎて、主人公が米国亡命後に祖国の家族がどんな境遇に追いやられたかが全く描かれない部分に行き過ぎた個人主義の恐ろしさを感じる。
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