五体投地。マルカム県ブラ村から聖地ラサまで1200キロ。そこからさらにカイラス山まで1200キロ。単に歩くのだけでも凄まじいと想像出来るが、そこを這いつくばるように五体投地で祈りながら進む。舗装路や水>>続きを読む
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2000年代初頭に地方都市である甲府に暮らすヤンキーのカップル。日々くだらない痴話喧嘩をしながらも仲睦まじい。パチンコや倒産した店舗のゴルフバッグを横流ししたりのその日暮らし。甲府>>続きを読む
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俳優に憧れ大きく常識に欠けるヒモ男。その男を支えるブティックで働く女。
ちょっとした仕事のストレスを女にぶちまけ、八つ当たりするもプライドが勝ち、その理由を話せない。そして自分の役者としての才能に見>>続きを読む
まさにパンデミックを概観した作品。発生から蔓延、蔓延からワクチン開発、終息に到る流れがよくわかる。そして同時にパンデミックの際の人間の恐怖心や不安、政治の混乱が描写されている。
現状、今回のコロナ禍>>続きを読む
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子供の小さな嘘から、周りの大人たちがこぞって大きな冤罪を作り上げる。彼らは正義感に満ち溢れ、自分の見方を微塵も疑わない。悪は必ず成敗しなければならない。
こうした恐怖や不安からの単純な見方は日本の社>>続きを読む
大瀧詠一をこよなく愛するものにしてみれば、傑作であると言いたい。
のんが大好きなわたしにしてみればサイコーと叫びたい。
しかし原作が綿矢りさであるので、こじれっぷりが激しすぎてどうにも違和感が・・。>>続きを読む
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ウニ役のコの演技が凄すぎて、そして可愛くてむしろ世界にどっぷりとは入っていけなかった。笑
(間違いなく彼女は素晴らしい女優になるだろう)
彼女を取り巻く彼氏や友人役の素人臭さやブサイ>>続きを読む
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ビルディングスロマンなのだろうか。旅の途中で見つけたフイルムの欠片の中に見えた一本の木に遂に出会う。ラストは先に進むことを怖がる姉を幼い弟が励ますまでに成長している。
ギリシャの12>>続きを読む
民族を越えての純愛。レバノン人とイラン人のイスラム教徒の話だけれど、そこには複雑な戒律が絡む。オーストラリアの地での実話。
民族や宗教など関係なく、愛情というのは変わらないなと感じた。そこに国家や民>>続きを読む
仲間っていーな。たいてい若さはバカさだけど、バカさの中にしかコミット出来ないなにかが確かにある。
アメリカの90年代を背景にしているけれど、スラムの中の貧富や人種、年齢を超えた素晴らしい関係。自由な>>続きを読む
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画家である瀬島匠を追ったドキュメンタリー。後半に掛けて、饒舌な語り口は変わらないが絵に対する赤裸々な告白が熱を帯びて語られる。そして彼の絵に対する謎解きもちょっとしたミステリ>>続きを読む
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無声映画。ほとんどが顔のアップとバストショット。音楽はパイプオルガンのみ。
シンプルな要素だけで審問官とジャンヌの闘いと、その裁判の中での彼女の葛藤をドラマチックに描く。最初は単調さ>>続きを読む
差別される側にいないと本当の意味で理解できないことがたくさんある。
特に女性差別は理解が難しい気がする。肉体的生理的に男女ではシステムが異なるし、世代によっても個人間にも温度差がある。女性差別が男と>>続きを読む
こんな短い時間に青春の喧騒とやるせなさ、物悲しい終わりを大胆に描いた作品は初めてみた。
怒涛のように押し寄せた波が砕け散った。しかも見事に。
正直、本作を観て無性に胸くそ悪くなった。しばらくマックは食いたくない。(実際に美味しいと思った事はないので、他にカフェが見つからない時に年に数回程度しか食わないけれど)
結局は乗っ取りやであり、利己>>続きを読む
号泣。
シンプルなプロット。むしろあざといほどだ。短い台詞で簡潔に物語を前に突き出し、絶妙なカメラワークで濃淡や強弱を付け飽きさせない。そしてここぞというシーンはよりいっそう静かにゆったりと描く。>>続きを読む
娯楽モノとして楽しめた。それ以上でも以下でもなかったかな。エピローグは良かったけれど、全体としては人物造形もプロットもアクションも自分にはハマらなかった。
日本映画専門チャンネル
時として目が離せなくなるドキュメンタリー作品に出会う。本作はまさにそんな作品だった。
まず主人公が魅力的。85歳ながら二の腕は筋骨隆々。片方の視力を失いながらも眼差しは鷹のよ>>続きを読む
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ラストは痛快過ぎて震える。理不尽さに踏み躙られ続けた後のカタルシスったらない。
ここまで耐えに耐える価値はある。展開も少しずつ裏切られるので、途中で飽きる事はなかった。
1巻目を観て4巻目を観てか>>続きを読む
続編が楽しみだ。リスベットの秘密がかなり解けてきて、結末がどうなるのか。
またできるだけ、シリーズは一気に観た方が登場人物の相関や流れや謎の解き明かしの状況を忘れずに済みそう。
記憶喪失の兄とその兄を愛する妹の物語。最後には子どもを産んだのだろうか。近親相姦というか背徳感はあまり感じなかったな。
妹役がどこか岸井ゆきのに似ているような。
90年代の街並や感覚が甦る。公衆電>>続きを読む
確かに映画は映像と音で成り立っている。そして感覚的な効果は音響によってなされている。ほとんどの場合、それとは気が付かないで。
オーディオも映像も好きな者として、映画が映像表現だけではなく、いかに優れ>>続きを読む
イタイ経験はほんとうに自分を成長させてくれる。そしてそのイタサは青臭い自分には微塵も気が付かないものだ。誰かを傷つけたく無いという気持ちはほぼ自分こそ、傷つきたくないと想いと表裏一体なのだ。
若い時>>続きを読む
荒唐無稽な導入。少しファンタジーかなと思い、気楽に見始めた。しかし徐々にデフォルメされたフィクションのうちに戦争の酷たらしさや愚かさが染み込んでくるようになる。
国家の嘘や暴力の伝播、愛とはなにかな>>続きを読む
素晴らしい。抑制の効いた科白と演出。絶妙なプロット。劇中劇の妙。脇役たちの眼の演技を通したいくつかの関係性の暗示。絵作りの一切の無駄の無さにも感心。(つまりその分、画面の隅々、役者の目線の動きまで気を>>続きを読む
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紙芝居とアニメの中間のような素朴さが、福島の浪江の雰囲気と通じているようでむしろリアリティがあった。
訥弁の中に溢れる想いが生真面目に定着されていた。
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この結末はどうなったのか?理解不能。
頑固な娘をしつこく追いかけ続けた青年が遂に思いが叶い、喜び勇んで駆け回るところ?またはこっぴどく振られて、ほうほうの体で逃げ帰るところ?
少な>>続きを読む
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過去に映画を撮影した村が地震に遭い、監督が息子を連れて彼の地を訪れる。
被災後の哀しさというよりはむしろあっけらかんとした感じ。震災後、数日でワールドカップを観るために被災者たちのテ>>続きを読む
写真家ソール・ライター。NHKの日曜美術館の再放送で取り上げられていたのを観て、その作品に衝撃を受けた。彼のドキュメンタリー映画があると知り、すぐに鑑賞。
まさに哲学者だ。美の哲学者。それも権威や知>>続きを読む
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一昔前の日本のような厳格な長幼の序が観ていてもけっこうイタイ。ほとんど児童虐待かと思えたほど。しかしその国の文化や習慣なので、他国の人間が上から目線で良い悪いとは言えないのかも。
厳>>続きを読む
魂の孤独。誰しもが抱える深い暗闇。優れた文学の多くも描いてきたものだ。
本作もそんな作品。映像を通して心の空洞を優しくなぞる。カミュやボーが引用されるが、一教師の心象風景と見事に同期する。
そして>>続きを読む
安心安全。持続可能。既にこんなにも前に映画になっていた。そしてフェイクニュースや新自由主義の危うさも。
まずは正しく知り、ひと口ずつ変える。これに尽きる。
O157は実は完全に人為的に作られた大腸>>続きを読む
まるで中世の宗教画の中の静謐さをさまようような陰鬱さ。ノアール映画とはこの事か。
深い愛情や宗教心。言葉も極端に少ない。いや、ほとんどない。それがアフリカ女性によって体現されていた。
久しぶりに寝落ち。
イサドラ・ダンカン。そのダンス芸術を信奉する3人の女性を描く。というよりドキュメンタリー風なタッチ。
失礼ながら後半にいくほど年齢が上がり、ダンスを踊るには厳しい身体となる。意図>>続きを読む
同じ世代の若者(といってもアラサー)の群像劇のようでもあり、日本にも隠然と存在する階層社会の戯画化のようでもあり、生きる意味は何なのか切なく悩める物語でもあり、既得権としての資産(不動産やコネクション>>続きを読む