やんげきさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

やんげき

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映画 刀剣乱舞-継承-(2019年製作の映画)

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鈴木拡樹、このキャラクターやらせて破綻しないの凄い!ゲームテイストな台詞回しに、コスプレ衣装にカラコン仕様、さらに役者は舞台のまんまというベリーハードモードでの実写映画化。

しかも作中のかなりの時間
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

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辛いと分かっていたのでなかなか観れなかった作品。やっと観た。

韓国映画のベタ演出の安心感とそこを補強する抜群の演技力は本当に凄い。

パラサイトでお馴染みのソン・ガンホの顔面ショーが今回も炸裂してい
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

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後半30分のネタバラシとラストシーンの気持ちよさが癖になるミステリー映画。

叙述トリックは頻出するから騙された感と違和感が半々位だけど、動機とラストの気持ちよさは絶対に事前には導き出せないので、どん
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イップ・マン 完結(2019年製作の映画)

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本作もアツく手に汗握る、痛々しくも流麗なバトルシーンがてんこ盛りでした。

ぶっちゃけ展開は1から繰り返しなのですが、虐げられ、侮られ、理不尽な扱いをされた人が真っ直ぐに相手に正対し、パワーで打ち倒し
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SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

単純に大根仁の演出と私のチューニングが全く合っていないだけなんだ。

すごく良いと思うシーン一杯あるけど、それと同時に何それマジ勘弁ってシーンも沢山ある。

私は他人の酷評に共感して、気分上げたりする
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許された子どもたち(2019年製作の映画)

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これは、人間同士の罪と罰を形にしたメビウスの輪だ。

13歳の少年4人組のイジメがエスカレートして、クラスメイトを殺してしまうが、無罪を主張し証拠不十分で不処分となる。その主犯格の少年のそれから起きた
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はちどり(2018年製作の映画)

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昨日、鑑賞して以降ずっと本作のことを考えている。

コミュニケーションが上滑りして、心に結びついていかないし、届かないSOS信号のように、虚しくこだましてるシーン、閉鎖しているシーンの連続で観るのが辛
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

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愛を苦しみとして描いた現代の青春映画の傑作!

LGBTQのラブストーリーでありながら形式的な要素が一つもない。それなのに紛れもなく2020年の今の作品で、問題提議もしっかりとなされつつ、観た人全員が
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SING/シング(2016年製作の映画)

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曲目が素晴らしい作品。

素直に劇中歌の良さや、コンサートシーンの素晴らしさに感動し心躍らせることができるグッドムービーだ。

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

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視覚的にも心情的にも美しい戦争映画。

【あらすじ】
第二次大戦下のドイツに暮らす10歳の少年ジョジョは、ナチスに憧れて少年兵団に入団。ヒトラーを架空の友達にして対話する癖がある。ある時、自宅に隠れて
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

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虹のように鮮やかで、はかない四人の少女時代のシーンは何度観てもきっと輝いて見えると思う。

それが本作の映画としての強度そのものだろう。とにかく美しいショットが多い!!

四人姉妹のボストンの生家で過
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

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自分の人生に挑みたくなる最高の映画!

1966年ル・マン24時間耐久レースで王者フェラーリを負かしたフォードの挑戦という実話が元になった作品。「シェルビー・アメリカン」オーナーのシェルビーとレーサー
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アイデンティティー(2003年製作の映画)

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どんでん返しを知ったらを必ず見返したくなるサスペンススリラー

大雨による冠水で行きも帰りも道を塞がれモーテルに一晩閉じ込められることになった11人の男女。

彼らは何者かに次々と殺されて行く。やがて
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バーレスク(2010年製作の映画)

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バーレスクショーに行ってみたくなる!これこそショームービーのお手本。

地方からLAに出てきたアリ(クリスティーナ・アギレラ)が、ふらりと入ったバーレスクショーに一目で心奪われ、ショーガールとして才能
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

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最新バトルアクションの見本市!

1.2からの人気を受けて製作された「パラベラム」の面白さは、斬新なバトルアイデアに尽きる。

2でハイテーブルの禁忌を犯し、全ての殺し屋に命を狙われる事になったジョン
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ヨコハマメリー(2005年製作の映画)

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「ハマのメリーさん」こと伊勢崎町の街に立ち続けた一人の娼婦にスポットを当てたドキュメンタリー。
80を過ぎても真っ白に白粉に舞台衣装のような服装で街に立っていた誇り高く上品な娼婦がメリーさんだ。

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普通じゃない(1997年製作の映画)

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荒唐無稽なラブコメといえば本作だろう。
トレインスポッティングの鬼才ダニー・ボイル監督によるお茶目サスペンスラブコメディ。

掃除男ロバート(ユアン・マクレガー)が、クビなったから社長に直訴しに行って
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

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善良な納税者がいざという時に国家に助けてもらえなかった。という世知辛い話。既視感を感じると思ったら、コロナ禍における日本の給付制度がかなり近いのではないだろうか。

キャメロン政権が成した財政赤字削減
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ダンスウィズミー(2019年製作の映画)

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矢口監督の次回作に期待!!

敬愛する矢口監督の最新作!今回はウォーターボーイズ、スイングガールズのオハコに戻ってミュージカル映画。

前作「サバイバルファミリー」が大好きなので期待してましたが、これ
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神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)

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まんまと、泣いた。
母の愛はやはり最強の号泣コンテンツだ。

本作は、一人の真面目な消防士(ジャホン)が命を落とし、冥界の使者たちと共に7つの地獄で裁判を受け、全てが無罪ならば転生できるという仏教思想
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アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

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シンデレララブストーリーを逆手に取った展開が小気味いい。
「シンデレラは元が美女だから成り立つ。あれがデブでブサイクな容姿だったら王子の目にとまるわけがない」と説いていたのはこち亀だが、デブでブサイク
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悪い奴ほどよく眠る(1960年製作の映画)

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名作。1960年の映画ながら、近代資本主義の闇と何も知ろうとせずおだやかに過ごす日常の間にある深くて暗い川を見事に描いている。

衝撃のラストシーンを踏まえてなお、現代日本は60年経ってまだ何も変わっ
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特攻野郎Aチーム THE MOVIE(2010年製作の映画)

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ドラマ版未見。
テンポ感が早い濃縮アクション映画だ。前半45分で4人の出会いから2度目のチームミッションまで達成してしまうエピソードの細かさは目をみはる。

しかし、必見なのは後半45分のエクストリー
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

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本筋のテーマは、浜中なつめ(吉岡里帆)が負ったトラウマを克服し、本来の自分を取り戻し前を向くというシンプルな成長譚だ。

だがその過程で視力と弟を失い、乗り越えるべき壁が、猟奇誘拐殺人に攫われた女性を
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酔いどれ天使(1948年製作の映画)

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岩井俊二も「黒澤明の作品ベスト3」にあげる1948年の名作。
結核の疑いのあるヤクザ(三船敏郎)と、酒好きで口は悪いがどんな患者も放っておけない町医者(志村喬)の歪だが血が通った繋がりと悲劇を描いた人
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HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

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カルト的人気を持つ大林宣彦初監督作品。すば抜けてアヴァンギャルドなホラー映画だ。混沌という名の調和だろうか、混沌のように見せた計算なのか答えはハウスの中にある。

家に来た7人の少女を、家そのものが食
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

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COVID-19のおかげで再注目。おそらく世界で最も視聴されている旧作が本作だろう。

2011年の公開作だが、現状を予告したようなCOVID-19との類似点は奇跡的だ。

蝙蝠を触媒とし、香港から発
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

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唯一無二な岩井ワールド。
しかし、断片的なシーンの連なりという感じで、ストーリーとしてはとてもモヤっとする。
だけど、ファンタジーとフェチズムとディテールの美しさによって夢見心地を味わえる不思議な映画
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マネーボール(2011年製作の映画)

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面白かった!
世界中の民衆が好きな「ユニークな下克上物語」ではなく、ビリーという決して綺麗ではない1人の人間ドラマとして仕上げているのが本作の凄いところ!

野球人の勘ピューターではなく、データ分析野
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男はつらいよ 寅次郎相合い傘(1975年製作の映画)

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これは凄い!!通称「メロン騒動」回。
メロンの下りも最高だけど、1から順番に見てくると、リリーと寅さんの息の合った掛け合いに脳天を撃ち抜かれる。
浅丘ルリ子は初出演の時点で既に浮世離れした雰囲気を持っ
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彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

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宇多丸先生の「1917」とセットで観ての一言に導かれ視聴。

巨匠ピーター・ジャクソンまたやってくれたな!素晴らしい作品。

本作を観て意外にも自分は第一次世界大戦の事をほとんど知らない事に気づいた。
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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

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バトルアクションの動き方ヤバい!プロメアも相当動いてたけど、ひょっとしてそれ以上じゃないだろうか。

往年のドラゴンボール、ナルト、BLEACH辺りのバトルエフェクトを現代にアップデートさせてめちゃく
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

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シンプルなプロットから生まれる極上の1シーンが本作だ。

戦線を走り抜けるシーンには、本作の総て、そして「生きることとは」まで掘り下げられたテーマが言葉ではなく一つの行動で描かれてしまっている!
美し
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新聞記者(2019年製作の映画)

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このサスペンスジャンルとしては定番と言って良いほどよく見かける国家陰謀論と犠牲者像でCMがほとんど打てなかった。日本アカデミー賞まで獲っておいて各TV業者は忖度で宣伝ほぼ皆無というところが1番の見所な>>続きを読む

初恋(2020年製作の映画)

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なんてこった!三池崇史監督ってこんなに凄かったのか!
原作ものを血ドバドバにするだけの人じゃなかった!

初恋!このタイトル!!タラちゃんの「トゥルーロマンス」への回答とでもいうべき、ファンタジーヤク
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Fukushima 50(2019年製作の映画)

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昨年制作放映ドラマ「チェルノブイリ」を、ここ10年で最も価値のあるドラマの一つだと思っているので、その日本からのアンサーとも言える本作。絶対に見逃すわけにはいかない!と公開2日目にいそいそと観に行って>>続きを読む