takatoさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

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皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ(2015年製作の映画)

4.1

 先行上映イベントで。永井豪先生と監督の対談だけでも驚いたが、サプライズゲストに水木一郎アニキ登場!。

 良質なヒーロー誕生物。だからこそ惜しいところも気になった。それにしてもイタリア映画だけあって
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アシュラ(2016年製作の映画)

4.1

 韓国映画でも稀なほどのグチョグチョぶりな作品。登場人物みんな人の皮を被った獣、その果てに待つものは無明。

 とにかくやたら登場人物のテンションが高い。黒幕の市長や、検察の人とか普通は暴力とかと無縁
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

4.1

 ハリウッドに比べてば蟷螂の斧、ならばどうするか?。韓国映画は、ダークで小規模な湿り気のある作風に答えを見出した。その方向性なら、日本でも十分できるのに…と思って幾星霜、ついに世に出しても恥ずかしくな>>続きを読む

ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

4.1

 予告が面白そうだったのと、「ララランド」でも主役を張るライアンゴスリング2本立て鑑賞をしたかったので視聴。

 正直思ったよりは弾けてなく、曲もノリノリではなかったがラッセル・クロウの重低音が予想外
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.9

「夢追い人に乾杯!」

夢が、愛が、音楽が、踊りが、芸術が、現実を超える物語の力、痛みすら力に変える魔法の力がなかったら、人が生きる意味がどれほどあろうか?。

 映画とは何か?。それは物語を映像
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盗聴犯 死のインサイダー取引(2009年製作の映画)

4.1

 メロディーが聞こえる。悲しい男たちの生き様のメロディーが。「インファナル・アフェア」のスタッフがおくる見事なサスペンス物。


 インサイダー取引を追っていた男たちが、追い詰められてインサイダーイン
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砂の器(1974年製作の映画)

4.1

撮影は物凄く美しいが…こういう作品の構成としてはどうかな?という印象の作品。


 こういう物語は、犯人の人間性をいかに描けるか、それを追う刑事の心をいかに描けるかに面白さがかかっているように思える
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シルミド/SILMIDO(2003年製作の映画)

4.7

 大傑作ここにあり。そして「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」の元ネタもここにあり。最後に本当の「スーサイドスクワッド」がかつて存在したことに震撼。

 久々に血液が沸騰しそうになる漢の物語を見た。
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ウィッカーマン(1973年製作の映画)

4.1

夜伽に来るなら、清らかな少女とか少年の方が…。

GONIN(1995年製作の映画)

4.1

目の前を時速120㎞くらいで、訳の分からん何かが通り過ぎていったような作品だった…。

ボブ★ロバーツ/陰謀が生んだ英雄(1992年製作の映画)

4.1

 トランプ当選を受けて町山さんが紹介していたフェイクドキュメンタリー映画。本当にトランプと似た印象のボブことティムロビンスの選挙を追ったドキュメンタリーという設定の作品。

 昔だったら、「群衆の中の
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喜びも悲しみも幾歳月(1957年製作の映画)

4.1

「二十四の瞳」と同じく、戦争前後の一般の人々っを描いたいかにも松竹的な作品。薄味だが、細々でも滔々と続く川のように酸いも甘いも嚙分けた作品。ちっぽけな市民の物語でも、悲しみと嬉しみの掛け替えのないド>>続きを読む

名探偵ゴッド・アイ(2013年製作の映画)

4.1

 ジョニー・トーしかできぬ映画。コメディータッチで全編満ちているが、それだけに終わらぬヘンテコさだらけ。でも、それを力づくで成立させてしまう演出力の妙。カップル二人が、キャッハウフフしてるのをこんなに>>続きを読む

オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

4.1

 痛快娯楽復讐活劇「ガンソード」をオールタイムベストアニメにしている私としては、復讐物は割と好きなジャンルなので視聴。タランティーノが褒めた、というのはわかるけど…という感じ。

 タランティーノの復
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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

4.1

 「アオイホノオ」じゃないけど、ガイリッチーは群像劇の描き方を全然わかってないよう!。もしくは宇多丸さんの発言を贈りたい、即ち「小細工や辻褄を合わせが映画の面白さじゃねぇ!」。

 群像劇の面白さとは
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ベテラン(2015年製作の映画)

4.1

 勿体ない!。序盤のノリは最高だったのに、そっから正直減速してしまった。

 韓国映画における警察ってほとんど好意的に描かれてることがない。しかし、本作ではコメディーノリだけどちゃんと正義の心を持つ人
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お嬢さん乾杯!(1949年製作の映画)

4.1

木下恵介めぐり第三弾

 話はありふれたメロドラマである。しかも終戦直後の作品ときたら、古臭くて退屈なんじゃないかと思われるかもしれないが見事な、見事な良作です。

 冒頭の松竹のマークが出るところで
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死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)

4.1

 どっかで見た女優さんだなぁ~と思ってたら、町山さんのトラウマ映画「マドモアゼル」の人じゃん!。全編にわたって粋で、気怠いジャズのメロディーが響くサスペンス。途中までどうなっちゃうのかなぁ~この映画っ>>続きを読む

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

4.1

 皆さん、嫌な映画ってありますよね?。世界観、人物、暴力描写、終わり方、後味悪い要素って色々ありますけど、ほんと~に嫌ですよねぇ、ああいうの。悪い影響を与えるとか言われても正直弁解できない感じあります>>続きを読む

燃えよドラゴン(1973年製作の映画)

4.3

 言わずと知れたブルースリーの、アジア映画の、人類史に残る一本。アヘン戦争以来、欧米列強に手も足も出なかったアジアがついに異議申し立てをした歴史的意義がある作品。アジアだけでなく、黒人や多くのマイノリ>>続きを読む

ニューヨーク・ニューヨーク(1977年製作の映画)

4.1

 「ララランド」関係作品めぐり第一弾。第一印象は、デニーロ若い!ということ。色男感、ダメ男感、町山さん曰く「スコセッシ的瞬間」なブチ切れ場面多数だけど、嫌いになれないチャーミングさがある。ヒロインのラ>>続きを読む

ダーティハリー(1971年製作の映画)

4.1

 言わずとしれたイーストウッドの代表作。意外性や独創性、凝った脚本や高尚なテーマといった目立つ要素はなくても、職人芸の骨太な作風でここまで面白くできるのか!と唸らされる良作。もはや語り尽くされている作>>続きを読む

楢山節考(1958年製作の映画)

4.1

木下恵介めぐり第二弾


 姥捨て山の昔話を実写化するとしたらどうするか?。ほとんど現実離れした神話のような物語だから、全編コントロールできるセット撮影だ!という驚くべき作品。昔のハリウッド映画みたい
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.1

 「神は救わない」
 「神は与えない」
 「神は裁かない」
 「神は答えない」

問い「では神とは?」

ー沈黙ー

(問いの木霊のみ)

 マーティンスコセッシ流石の巨匠の技前!。凄く重厚感、エンタ
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ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

4.1

 映像はまさにストレンジな面白さ。現在のCG技術に相応しい題材といっていいだろう。ただ、それ以外の部分が、即ちストーリーやキャラが少し弱い。戦闘シーンも、マーベルにしては少し見づらかった。画面全体がえ>>続きを読む

縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)

4.1

 「サウルの息子」とは、全く違うけど優れたアウシュビッツ映画。寓話として非常にわかりやすく、味わい深い出来栄えになっている。収容所ものだと大抵被害者の側から描かれるが、本作は加害者の家族から描くという>>続きを読む

はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.3

 上質な音楽映画!。音楽の楽しさ、俳優陣の台詞のやり取りの面白さ、ニューヨークという素晴らしい街への賛歌である作品。ハルクの演技とは全然違う、滅茶苦茶だけどチャーミングなマーク・ラファロの演技が素晴し>>続きを読む

椿三十郎(1962年製作の映画)

4.3

 お、面白い!。無類に面白い。「用心棒」より断然こっちの方が好き。アクションでワクワクさせて、スプラッターで驚かせて、ギャグで笑わせて、名演に唸らせる、エンターテイメントに必要な要素をちゃんと抑えてい>>続きを読む

二十四の瞳(1954年製作の映画)

4.6

木下恵介めぐり第一弾


 「この世界の片隅に」と同じテーマの作品といえるかもしれない。特別な人の特別な物語ではなく、世界の片隅のちっぽけでありふれた人々の物語。ちっぽけだけど初々しくて瑞々しい幸せ、
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はじまりのみち(2013年製作の映画)

4.1

 本篇にはそこまで心動かなかったが、紹介される木下恵介作品の数々には心動かされまくり!。早く、早く「二十四の瞳」が、「楢山節考」が、「陸軍」が見たい!。

地下水道(1956年製作の映画)

4.0

 話には聞いていたが、偶然図書館で借りれたので視聴。戦争映画というより、後半からの地下水道での物語はほとんどカフカ的な不条理劇を思わせるシュールな世界へと落ちていく。この暗闇での救いの無い逃避行は、何>>続きを読む

海にかかる霧(2014年製作の映画)

4.1

 「新しき世界」とかのキム・ユンソク、ポンジュノ脚本と聞いて間違いなかろうと思ったが、予想を超えてはくれなかったかな。ポンジュノの私的なポイントは、ラストの「置いてかれる感」に尽きると思う。本作は、最>>続きを読む

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.1

可愛い、こいつはぁ可愛いですぜ!、と思わず言いたくなる作品。青春物語の悲しさ、切なさといった味わい。「ここではないどこかへ」物としての青臭くてても希望に向かう初々しさ。全体を支配している、ポップでキ>>続きを読む

COP CAR コップ・カー(2015年製作の映画)

4.1

 小品、だけどキラリと光るものがある一本。金はないが、ちょっと楽しい一本としてまとまっている。ベーコン芸をもっと堪能したかった気もするが、映画的な笑い、すなわち当人は大真面目なんだけど笑えるシチュエー>>続きを読む