takatoさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

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花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)

3.7

 面白い技術!だけど…な作品。岩井監督ねぇ~、オサレ映画の人でしょ、アニメの演出とか出来んのかねぇ、と侮っていたが興味深い。リアルな動きだが、「不気味の谷」状態に陥らず、ちゃんとアニメ的な絵が生き生き>>続きを読む

野獣死すべし(1959年製作の映画)

4.1

 「用心棒」の卯ノ助の同じく、人間というより爬虫類に近い目をしている仲代さんのピカレスクロマン。

 全体的に日本の作品には珍しいハードボイルド感があって良いのだが、最後の締まりがイマイチ…。なんかこ
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

4.8

いつ以来だろうか京アニ作品で涙を流したのは…。「君の名は」で荒んだ心を癒してくれたからだろうか?、長年の持論だった京アニは良い原作と組めば面白い作品が出来るという考えを大肯定してくれたからだろうか?>>続きを読む

ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)

4.1

 一言で表するようなマラソンのような映画。いつまでもいつまでも戦闘というマラソンが続くは続くは。この規模、リアルさには驚かされるが、正直感動や興奮に至りづらい構成になっている。明確なキャラも、ストーリ>>続きを読む

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

4.3




 前から是非見たかったカンバーバッチの傑作。砂粒の中に宝石が隠れているように、数え切れぬほどの凡庸な人々の中に隠れている「選ばれし少数者」の物語。

 数学者の地味な物語で、大きなドンパチがなく
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君の名は。(2016年製作の映画)

1.0

 去年の「バケモノの子」に続くガッカリ夏の大ヒット作品。細田さんといい、何故つまらなくなってからの方が売れるようになったのか甚だ疑問。単にマーケティングや宣伝の勝利だったのだとしたら、本当に虚しい。>>続きを読む

仁義なき戦い 完結篇(1974年製作の映画)

4.1

 代理戦争から3本連続で視聴。意外とスピンオフ的な作品だった2作目の広島死闘編が一番面白かったかな。

 困った顔の文太さんに集約される、抗争のための抗争のような展開に正直疲れてしまった…。現実はこん
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剣鬼(1965年製作の映画)

4.1

 生まれながらに居場所のない男の悲しきも美しい物語。町山さんと春日さんの対談を聞いて、是非見たいと思っていた一本。

 冒頭から「野良犬」のごとくワンちゃんのドアップ。そこから畳のドアップからカメラは
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

4.1

 ん~ちと期待外れ。知的ゲームとしての推理物としては、あまりに偶然によりすぎている話。さらに、犯人の動機や人間ドラマの面白さという点でもイマイチ。「ドグラマグラ」とか、京極さんのシリーズ物のようなどち>>続きを読む

ベルフラワー(2011年製作の映画)

4.3

 金なし、俳優なしでも魂があれば映画は撮れるという見本な作品。監督自身のドキュメンタリー的な物語を監督自身が演じ、しかも全編にわたって金かかってない。しかし、ただ揺らすばっかで意味のないドキュメンタリ>>続きを読む

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)

4.3




 シンゴジラを受けて、庵野さんが敬愛する喜八監督の代表作ともいえる本作をチェック。ゴジラ以上に恐ろしい、日本帝国の終焉を迎えた人々の群像劇。

 白黒で名作と言われるような作品だと、格調高いけど
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座頭市血笑旅(1964年製作の映画)

4.1

流石の三隅監督な美しいショット、モロに「子連れ狼」の元ネタなシンプルでもジーンと胸に沁みる物語が組み合って良い感じ!。道中で出会った女スリ師のエピソードは、ベタこそ王道という良い見本だろう。赤ちゃんに>>続きを読む

仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

4.1

「仁義なき戦い」は、違う意味で報われないオチだけど、ぶん回すカメラでのアクション撮影の技法はより推し進めらている一本。とにかく格好良くも、スタイリッシュでも、虚無的でもないグダグダな掴み合いに縺れ合い>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.1

 最強の破壊力を誇っていたのは、ゴジラではなくマフィア梶田さんと石原さとみさんのダブル攻撃!。もうほつれにほつれまくっていて、まさかの劇場で大爆笑させられてしまった。

 内容としては、ギャレスゴジラ
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羅生門(1950年製作の映画)

4.1

 やっと見れた黒澤伝説の始まりの一本。プロットは誰でも知ってるだろうからあえて触れないが、最後にヒューマニズムに落とす辺りが黒澤さんのポイントかもしれない。作中の小悪党のように人間は悪だ、この世は闇だ>>続きを読む

サムライ(1967年製作の映画)

4.1

 幻の傑作がついに再DVD化したので視聴。ジョニー・トーやジョン・ウーといった香港ノワールの人々に多くの影響を与えた巨匠メルヴィルの代表作。opのシークエンスだけで、この作品の特徴はハッキリと表れてい>>続きを読む

十三人の刺客(1963年製作の映画)

4.1

三池版が好きなので原点を視聴。60年代時代劇という事で期待したのだが、正直ガッカリ。端正でよくまとまっているのだが、熱く燃える瞬間が全然なかった。「みなごろし」のシーンがないなんて…。悪役の殿様もゴロ>>続きを読む

座頭市鉄火旅(1967年製作の映画)

4.1

流石の座頭市!。今回は魅力的なライバルキャラ無しでシンプルに勧善懲悪。基本的なプロットはそんなに凝ってないプログラムピクチャーでも決まっているキャスト、スタッフが揃ってタイトに決めてくれれば実に清々し>>続きを読む

SPY/スパイ(2015年製作の映画)

4.3



 まさに当たり物な良作!。21ジャンプストリートとかと同じく、こんな良作が見れない日本は絶対おかしい。007のパロディーから、残酷シーン+ギャグ、アクション映画の定番をギャグにするオフビート感覚な
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座頭市物語(1962年製作の映画)

4.1

長く続けられる座頭市の世界は、すでにこの時点で大枠は完成していたとわかる始まりの一本。座頭市の居合抜き芸、ライバルというより友情を温め合う敵手、魅力的なヒロインとシンプルながら面白い要素十分。解かりや>>続きを読む

生きる(1952年製作の映画)

4.9

オールタイムベスト 7位

 可笑しい、せつない、悲しい、愛おしい、なんと色んな味わいに満ちた傑作だろうか!。「この男は時間を潰しているだけである。故にこの男は生きていない。つまり死んでいるのも同然な
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勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

4.1

 自分みたいなボンクラにはサッパリ解らんが、その新しさと洒落たセンスはしっかり伝わってくる一本。主演二人のどこかキュートで画面映えの見事さは流石。

 本作とは全く関係ないが、町山さんの「映画評論とは
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野良犬(1949年製作の映画)

4.1

 久々に最後まで没入して見れた一本。明確なストーリー、キャラ、サスペンスの魅力が凄いというわけではなけど、最後まで安心して見ることができた。まずキッチリとした映画的なショットが撮れているということと、>>続きを読む

ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

4.1

 ん~なんでこれがアメリカだけでなく、日本でも大ヒットしたのかイマイチわからん作品。ジュラシックパークってそんなにブランド力あるタイトルだったろうか?。ジュラシックパークでいいなら、マッドマックスこそ>>続きを読む

ベティ・サイズモア(2000年製作の映画)

4.1

ちょっと不思議で素敵なコメディー映画。内容をあらすじ的に書くと物凄い内容だけど、ギャグのセンスといい、同時にメッセージの温かさが実に良い。殺し屋のクリスロックも作中のドラマに実は夢中だった件は思わず噴>>続きを読む

キッド(1921年製作の映画)

4.1

流石のチャップリンの名人芸!。ギャグもアクションのテンポも見事。ショタコン映画としても上質でした。

50/50 フィフティ・フィフティ(2011年製作の映画)

4.1

音楽や画面作りのセンスが良く、主役のゴードン・レヴィも笑顔が良い感じ。ただ、もうちょっと弾けて欲しかったかな。セスローゲンの実話に基づく話というのは驚きだが。

ソウ2(2005年製作の映画)

4.1

割とどうでもいいの一言。前作もだけど、あまり感受移入できず魅力的でもない人物たちが無駄に残酷な目にあってもどうでもいいし、どんでん返しのためのどんでん返しもどうでもいい。それ以上に前作と同じくネタが最>>続きを読む

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

4.1

 トムクルーズの「アウトロー」もだけど、こういうジャンル映画のポイントをわかってない。こういう作品のポイントは、傑作である「ドライヴ」、「イコライザー」、「アジョシ」、「狼の死刑宣告」を見ればわかる。>>続きを読む

ミッドナイトクロス(1981年製作の映画)

4.1

あんまりデパルマ好きではないが、「キャリー」と同じく色々あったけどこのシーンを見れただけで満足という場面を撮ってみせるのは流石。それにしてもトラボルタとかデニーロって、嫌いじゃないけど大好きな俳優には>>続きを読む

エスケープ・フロム・L.A.(1996年製作の映画)

4.1

本当にメタルギアはこっから(というより前作)持ってきてるんだなぁ~という感じ。正直予算がないならそれに合った企画をやった方が良いよな…。100分しかないんだからもっとサクサクかつ、内容豊富にして欲しか>>続きを読む

ストレイト・アウタ・コンプトン(2015年製作の映画)

4.1

 ラップには詳しくないけど、十分熱くなれる成り上がり青春物語。基本的な物語のプロットはまぁ予想通りだけど、しっかりキャラたちに感情移入できるから実に良い。やはり青春物語はキャラに愛着をもてるかどうかに>>続きを読む

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)

4.1

内容については私なんかより、高橋ヨシキさんの評論を是非聞いて頂きたい。そこで本筋とはあまり関係ない話を。作中でノルマンディーに参加したという警官に詰め寄られるシーンで、トムハンクスが私も参加したって言>>続きを読む

吼えろ鉄拳(1981年製作の映画)

4.1

コンバットrecさんオススメの空手映画。jacの面々に加えてブッチャーまで出てる楽しい作品。真田さんのアクションも流石。しかし、町山さんが紹介していたトンデモヘッポコカンフー映画「龍の忍者」のアクショ>>続きを読む