様々な印象を与えられながらも、純粋な恋愛の美しさだけが頭の中を駆け抜けていきました。
地味で無垢な少女は、すれ違ったブルーに心を奪われ、やがて2人は極々自然に惹かれ合っていき、意のままに愛し合う。その>>続きを読む
正直なところ前宣伝を見た時、劇場へ観に行く事に腰の重たさはありましたが、試写会の招待を頂いたので蓋を開けさせてもらう。そして、こうも”してやられた感”を味わうとは。誰もが認める名俳優が、己のプライドを>>続きを読む
宣伝ポスターから感じた通り、きれいな画と「!」を楽しめる作品でした。大手雑誌の編集部に属する、妄想癖を持つ冴えない主人公。たった1枚のネガを手に入れる為、編集者と世界を飛び回るカメラマンとのイタチごっ>>続きを読む
この映画、少しおかしい。新たに甦ったロボコップはスタイリッシュな装いと派手なアクションで、見る人の目を確かに楽しませてくれた。しかし、それ以上に本作で気になる点は、サミュエル・L・ジャクソンの存在。こ>>続きを読む
かの有名な阿部定事件を描いた作品。性的描写が大半を占める中に、いびつでありながらも純粋な愛の形を感じました。ノーカット版で観ましたが単にポルノと捉える事が正直難しい。一口に過激といえば確かにそれですが>>続きを読む
つい先日、この作品を観る為に小津安二郎の『東京物語』を観ました。普段何かしら映画を観終えると「映画を観た!」という感覚があるものですが、それを感じさせてくれなかった。そのおかげもあり勝手も勝手、意識せ>>続きを読む
本当に、いち個人としての感想です。
まず、なんだか懐かしいなぁなどとしみじみ感じながら観た映画なんて今迄にあっただろうかと今、書きながら思い返しています。映画を見たにも関わらず、いつものそれと同様の感>>続きを読む
ドイツ、コーヒー、コメディ。この単語の組み合わせに引きつけられました。
50'sを匂わせるクールジャズに乗せてモノクロームで映し出す今のベルリンの街並みはなかなかどうして、お洒落にキマっていました。現>>続きを読む
まずは祝オスカー受賞!
自由黒人として人並みの生活を送る主人公がふとしたきっかけから拉致され、奴隷として過ごす12年間を描いている。不条理な展開、恣意的な権威主義者の横行、差別という範疇を超えた残虐行>>続きを読む
公開を楽しみにしていた作品。
特異なキャラクターを演じた俳優陣が印象的でした。アメリカ南部の褪せた空気感が画の端々を覆う中、異色を放っていたのはゲイキャラを演じたジャレット・レト。巧みな表情作りとリ>>続きを読む
いやあ、笑えました。70年代アメリカ・テキサスの田舎町に住む中高生達の行動だけに焦点を絞ったこの青春群像劇は一言で述べるならハチャメチャ!良いも悪いもお構いなし。ただただその場の欲望を満たす、それだけ>>続きを読む
昨年のいつしか予告を見て興味をそそられた本作は、格差社会における人間同士の対立に重きを置いたSF映画という稀有な作品であり、ある視点でおもしろさを感じる結果となりました。
冒頭で見る貧困層に対する処遇>>続きを読む
朝起きて寝惚け眼で観賞した結果、良い目覚ましになりました。まるで漫画のような演出をさらっと映像化してしまうのは、アメリカのスペクタクル作品ならではですね。あらすじを知った上であれば大方ストーリーを楽し>>続きを読む
壮大なアクションゾンビ映画。とにかくこの作品のゾンビはよじ登って転げ落ちたり、機内から空へ吹っ飛んだり、金網を蜘蛛走りしたり、目と歯をむき出してにらめっこしてみたりと『プロジェクトA』のジャッキー・チ>>続きを読む
おもしろい映画。とても楽しませてもらいました。とにかく魅せ方がニクい。作品を何十本と手がけてきた匠の腕が光っています。
まず印象的だったのは冒頭の妻夫木聡の喪服にスニーカーのスタイル。そしてマッサージ>>続きを読む
序盤のスリリングな展開からギャング映画としての期待を伺わせますが、それを他所にテンポを落としながら次第に斜め上を進んでいくストーリー展開。進むにつれ、なかなかのクセモノに出合った感覚に襲われました。概>>続きを読む
現代を生きる吸血鬼の恋愛映画とは眉唾な謳い文句だけど果たして、と思いつつ蓋を開けてみるとなんともかっこいい映画でした。
衰退し行くデトロイトの寂れた姿は21世紀を退廃的に生きる吸血鬼の像に調和し、それ>>続きを読む
凄かった。こうも気持ちを鷲掴みされる作品に出会えた事が幸せ。
舞台となっている香港・九龍の重慶大厦。かつて犯罪の巣窟と呼ばれた九龍城塞にも似た雰囲気を微かながら醸すこの雑居地を背景に進むラブストーリー>>続きを読む
演技派の俳優を小出しに起用しており、贅沢なものを見れたなあという印象です。中でも病床で回想し語る橋爪功の味、漢気のある無鉄砲な兵士を演じた新井浩文の立ち振舞いは小心翼翼と任務に励む宮部の中和剤として見>>続きを読む
素晴らしいの一言に尽きます。ヒロインのマカレナ・ガルシアは主役として申し分ない存在感、カルメンシータ役のソフィア・オリアの愛らしさ、7人の小人たちが醸すメルヘンの空気、キャストの一挙一動が"闘牛×白雪>>続きを読む
IMAX3Dで観賞。まずこの環境で観た事が何より大きい。さながら擬似宇宙体験アトラクション。老若男女問わず、普段ゾンビムービーしか観ないぜ!って人でも理屈抜きに楽しめるはず。犬や猫に見せても何かしら反>>続きを読む
余命を知った後に【10のこと】を1つずつ記していく時、冒頭で知れる主人公の境遇と心情がそこに表されている。なるほど~って感じ。やっぱりサラ・ポーリーはちょっとダウナーな雰囲気の作品に映える。
まるで革命の序章を思わせるけど、革命児は破天荒でぶきっちょな男。それゆえ情に厚く打算的でない、その人間味が胸を打つ.. ラストシーンはトリハダもん。