Jeffreyさんの映画レビュー・感想・評価 - 70ページ目

Jeffrey

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マルサの女2をマルサする(1988年製作の映画)

3.8

「マルサの女2をマルサする」

市川崑や岡本喜八やヒッチコックの絵コンテが登場するのだが、ヒッチコックの絵コンテはもはやストーリーボードで漫画である。とんでもなくうまい。岡本喜八の絵コンテも凄くうまい
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マルサの女をマルサする(1987年製作の映画)

4.0

「マルサの女をマルサする」

冒頭、エンターテイナー伊丹十三。彼の画期的な映画の裏を写した最高のメイキングフィルム。あらゆる情報、知識と知恵、役者の動き、裏方の力量、女優と俳優、映画タイトル。今、美し
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マルタイの女(1997年製作の映画)

3.8

「マルタイの女」

冒頭、女優ビワコは殺人事件を目撃した。病院、現場検証、記者会見、翌日、モンタージュ写真、身辺保護、逮捕、面通し、弁護士、告白、その夜、仕事、舞台、検察庁、思想、証言の日、花道、会見
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スーパーの女(1996年製作の映画)

4.0

「スーパーの女」

〜最初に一言、最高にオモローなオバサン・アドベンチャー喜劇映画である。消費者にとって凄くありがたい映画であり、女シリーズの中でも群を抜いて笑える映画だ〜

冒頭、おかっぱ頭の主婦の
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静かな生活(1995年製作の映画)

3.0

「静かな生活」

冒頭、閑静で森に囲まれた邸宅。門を開けるとそこには障害者の青年がいた。磁石、胸騒ぎ、何でもない人、天気予報のお姉さん、過去、Kの小説、パパの心配。今、姉の私と弟イーヨーの日常が映され
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大病人(1993年製作の映画)

3.0

「大病人」

冒頭、老境を迎える大物俳優兼映画監督の男。誕生日、発端、検査、入院、妻への告知、現場復帰、再手術、末期がん患者、紫色の点滴、モルヒネ、不用意な発言、臨死、生還、桜の樹の下で、最後の舞台。
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ミンボーの女(1992年製作の映画)

4.0

「ミンボーの女」

冒頭、ここはホテル・ヨーロッパ。プールサイドにての啖呵。ヤクザの入れ墨、二人の担当者、接客、ゴキブリ、詫び状、血尿、女性弁護士、撃退マニュアル、罠、街宣車、決断、不作為の仮処分、鉄
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あげまん(1990年製作の映画)

3.0

「あげまん」

冒頭、捨て子だった女。老夫婦に育てられ芸者の道へ。不運続き、悪夢、お座敷での再会、石ころの心、生首、ダメ男、着物、大金、指輪、満員電車。今、彼女に関わる男たちの葛藤を描く…本作は平成二
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マルサの女2(1988年製作の映画)

3.8

「マルサの女2」

冒頭、地上げ屋同士の熾烈な攻防戦が吹き荒れる、バブル期の東京。天の教導団、愛情と脅し、新入りアシスタント、教祖様、地上げのテクニック、潜入とガサ入れと脅し、トカゲの尻尾切り、狙撃。
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マルサの女(1987年製作の映画)

4.5

「マルサの女」

〜最初に一言、伊丹十三作品の中で最も好きなー本である。極めて重要な政治的課題である税金を脱税者と徴収側との戦いをコミカルに描き、限りなく人間の欲望に迫った傑作である。父、伊丹万作の特
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タンポポ(1985年製作の映画)

4.0

「タンポポ」

冒頭、映画始まるらしいよと一言カメラに向かって白服の男が言う。各エピソード、夫亡き妻のラーメン屋、特訓、トラック野郎の助けを経て旨いものを。マナー教室、他店の偵察、スープ、グルメの先生
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お葬式(1984年製作の映画)

4.0

「お葬式」

〜最初に一言、同じATGの冠婚葬祭を取り扱った大島渚の「儀式」とはうってかわって喜劇色の強い伊丹十三の「お葬式」は日常の小事の細部を具体的にリアリティを持って描いた事によって主眼とする映
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スパイクス・ギャング(1974年製作の映画)

3.0

「スパイクス・ギャング」

冒頭、ここは退屈な田舎町。賞金首の男、若者3人に助けられる。彼は銀行強盗、ならず者に憧れるウィル、レス、トッド。指名手配、札付きの悪。今、田舎町で繰り広げられる死闘を描く…
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(1960年製作の映画)

5.0

「穴」

〜最初に一言、正に遺作にして最高傑作を作り上げたベッケルの渾身の力作で、手に汗握る脱獄映画の頂点に立つ作品である。未だにこれを超える脱獄映画を私は知らない〜


冒頭、パリにあるサンテ刑務所
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ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

1.5

ジョージクルーニー主演そして監督と言うことでNetflixにて鑑賞したけど、退屈な宇宙物である。その雰囲気を楽しむような映画かもしれないけど個人的には駄目だった。CGとかっていうのはもう当たり前的に凄>>続きを読む

ホリデーオンリー: とりあえずボッチ回避法?(2020年製作の映画)

1.5

Netflixにてジョン・ホワイトセル監督の最新作と言うことで楽しいのかなと思ったけどつまらなかった。BIG MAMA HOUSEシリーズは結構好きだったけど…。定番すぎるしライアン・ゴズリングのトー>>続きを読む

プッシャー3(2005年製作の映画)

3.0

「プッシャー3」

冒頭、老いた麻薬王ミロ。可愛い娘の誕生日パーティーの準備、麻薬取引でヘロインを受け取るはずだたところ、1万個に及ぶエクスタシーの錠剤を手にしてしまう。借金の支払い、現金、手下、狂気
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プッシャー2(2004年製作の映画)

3.0

「プッシャー2」

冒頭、出生したばかりの麻薬密売人の男。心を入れ替えて自分の力で真面目に生きようと決めた。知人のシャーロットの間に自分の子供がいることを知る。コペンハーゲンで最も凶悪なギャング、友人
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麻薬密売人 プッシャー(1997年製作の映画)

3.0

「プッシャー」

冒頭、凄腕の麻薬密売人であるフランク。相棒のトニーとともに麻薬王のミロから仕事をこなしては金儲けをしていた。大口取引、警察の手入れ、失敗、借金返済、極限状態、拳銃。今、コペンハーゲン
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死んでもいい経験(1995年製作の映画)

2.0

「死んでもいい経験」

冒頭、教習所の出来事。不妊を家族に咎められ離婚された女。事故で一人息子失う、若い男に狂う女、二人の女が偶然出会う。互いの夫を破滅、計画、火事、セックス、卑小で猥雑な人間ら、営み
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火女’82(1982年製作の映画)

2.5

「火女 '82」

冒頭、下女から数十年。現代に置き換えた女の戦い。甲斐性がない夫と養鶏場経営に成功した妻、そこに粗野な家政婦がやってくる。鼠の死骸、ピアノ、秒針の音、時計の部屋、歌、海、子供たち。今
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水女(1979年製作の映画)

2.5

「水女」

冒頭、激動の時代ベトナム戦争帰りの負痍軍人。村での吃音の女性との結婚、生まれた子供の吃い障害、不倫、虐待、竹を使った事業、成功、小舟。今、夫婦間における唖然とする展開が巻き起こる…本作はキ
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高麗葬(1963年製作の映画)

3.0

「高麗葬」

冒頭、今までの話とは逆行された舞台背景。母の再婚で山中の寒村にやってきたグリョン、彼と十人の義理の兄弟、確執、貧困と飢餓、目を背けたくなるような人間の本質、骨の山、呪術、メタファー、権力
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玄海灘は知っている(1961年製作の映画)

3.0

「玄海灘は知っている」

冒頭、一九四四年日本・名古屋。大東亜戦争の最中、日本軍に微用された青年、軍隊内のしごきと虐め、差別と民族アイデンティティー、戦火の中で燃える恋、戦争の不条理、死体の山からの復
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ミッドナイト・ファミリー(2019年製作の映画)

3.8

「ミッドナイト・ファミリー」

冒頭、夜更けのメキシコシティー。ネオンに彩られる街、慌ただしく救急車の扉が開く。また1人患者が乗せられる。彼氏に暴力を振られた彼女、16歳の息子、私営救急隊を稼業とする
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

2.0

「Swallow/スワロウ」

冒頭、ニューヨーク。ブルーカラーの家で生まれ育った女、大企業の御曹司、玉の輿、彼女は異食症、ビー玉、釘、画鋲を飲み込む、家族の命令、妊娠、トイレでの出来事、花壇の土、夫
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誰も知らない(2004年製作の映画)

3.5

「誰も知らない」

冒頭、とある秋から夏にかけて。都内の二DKのアパートで大好きな母親と幸せに暮らす四人の兄妹。父は皆別々、学校不登校、ネグレクト、母の不在、僅かな現金と短いメモ、コンビニの定員、万引
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幻の光(1995年製作の映画)

4.5

「幻の光」

〜最初に一言、私は是枝の作品はほとんど好きではない。しかし本作に限っては正真正銘の傑作である。小津と成瀬を土台に、侯孝賢、ヤンの象徴的な演出を取り入れたノスタルジーに満ちた静謐で至高な一
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DISTANCE/ディスタンス(2001年製作の映画)

2.5

「DISTANCE」

冒頭、山あいの湖に集まった四人。カルト教団"真理の箱舟"が無差別殺人を起こした。その五人の実行犯が教団の手で殺害された。教祖の自殺、三年後の夏、四人の加害者、遺族、命日、遺灰、
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追悼のざわめき(1988年製作の映画)

4.0

「追悼のざわめき」

〜最初に一言、僕はこの映画を見るたんびに熊井啓の「地の群れ」を思い出す。序盤中盤終盤で異なる要素、それは怪談的で宇宙的で刹那的。これは愛の咀嚼で有り、世にも美しい醜怪な幻想世界を
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アイガー北壁(2008年製作の映画)

3.0

「アイガー北壁」

冒頭、1936年ベルリンオリンピック直前の夏。ナチスの国威発揚、山岳猟兵、初登攀達成、岩壁、吹雪の中、命がけの自然の猛威との戦い、ヒトラー、宿泊客、仲間の死、救助隊。今、4人は高度
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みじかくも美しく燃え(1967年製作の映画)

3.8

「みじかくも美しく燃え」

〜、最初に一言、絵画が動いているかのような圧倒的映像の美しさ、色を殺して淡く描き出すー組の心中映画、まさに北欧スウェーデンの傑作がBDの高画質で甦る〜

冒頭、草むらを走る
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ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

3.5

「ゴースト ニューヨークの幻」

冒頭、ここはニューヨーク。引っ越ししたばかりのカップル。平穏な日々の始まり。同僚の裏切り、暴漢に殺害、臨死体験、インチキ霊媒師、陶芸、コイン、銀行の金。今、天国へ行く
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ストリート・オブ・ノー・リターン(1989年製作の映画)

3.0

「ストリート・オブ・ノー・リターン」

冒頭、スラム街の住人マイケル。過去との出会い、運命の女シリア、暗黒街のボス、警官殺しの容疑、脱走成功、陰謀、復讐、真相、取引、所長との取引。今、絶たれたスター生
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裸のキッス(1964年製作の映画)

3.0

「裸のキッス」

冒頭、1961年怒れる娼婦ケリー。1963年新しい街、快適な宿を見つけ、白衣の天使に変身。グラントとの出会い、同僚バフを救う。プロポーズ、リトル・チャイルド、正体、渦巻く偽善、無実の
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ショック集団(1963年製作の映画)

3.0

「ショック集団」

冒頭、エウリピデス紀元前425年。ジョニー・バレットは新聞記者。ピューリッツァー賞、治療生活、潜入ルポ、精神病院内で起きた未解決殺人事件を調べる。狂人、恋人、近親相姦、警察、嘘の通
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