Jeffreyさんの映画レビュー・感想・評価 - 66ページ目

Jeffrey

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戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

4.0

「戦場のピアニスト」

冒頭、1939年、ナチスドイツがポーランドに侵攻した。ワルシャワの放送局で演奏する男、ユダヤ人ゲットーに移住、無差別殺人、強制収容所、1人のドイツ人将校、蜂起、隠れ家、子供、廃
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ルナ・パパ(1999年製作の映画)

3.5

「ルナ・パパ」

冒頭、タジキスタンの小さな村、ファル・ホール。女優を夢見る17歳の少女、アフガン戦争の後遺症を負った兄、父親との3人暮らし。空から牛、偵察隊、シェイクスピア、ロシア人操縦士、不思議な
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ミミ(1996年製作の映画)

2.5

「ミミ MIMI」

冒頭、現在のパリ。12歳の少女、母との2人暮らし、愛人が私を触る。薬の大量摂取で病院へ、喧嘩、アラブ人の青年、とある団地、物置の中のベッド、絶望、イライラ。今、ダークファンタジー
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父、帰る(2003年製作の映画)

5.0

「父、帰る」

〜最初に一言、隠喩だらけの宗教映画で有り、この世にたった5本しか作品を作っていないズビャギンツェフのデビュー作にして最高傑作、その独特の静かで強い魅力と魔法のような芸術的ヴィジョンに私
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次は、心臓を狙う。(2014年製作の映画)

2.0

ただギョーム・カネ主演の殺人鬼映画と言うことで鑑賞したのだが、結論から言うと物語は大して楽しくない。パッケージのインパクトが結構あったから多少なりとも楽しそうだなと思った自分がアホだった。二度と見る事>>続きを読む

海獣の子供(2018年製作の映画)

3.0

肉子ちゃんと言う最新作を控えている渡辺歩のこの作品をNetflixにて初鑑賞したけど、独特な絵の感触だなと思った。内容は個人的には楽しめなかった。エンディングの米津玄師の音楽と映像があってた位かな。後>>続きを読む

荒野にて(2017年製作の映画)

2.8

小波のアンドリュー・ヘイ監督の作品と言うことでNetflixにて初鑑賞したがものすごく静かな映画であった。基本一人ぼっちの孤独な青年の馬とのロードムービーで、悪くは無いけど特に何も得られなかった。とり>>続きを読む

ザ・ライダー(2017年製作の映画)

3.0

ノマドランドがベネチア最高賞受賞したと言うことで、西部劇の本作を勧められてNetflixにて鑑賞した。所々どうやって撮影しているんだろうと言う場面があった。とにかく激しいアクションがなくて終始静かな映>>続きを読む

あの頃、君を追いかけた(2018年製作の映画)

3.0

台湾の人気作家ギデンズ・コーが自伝的小説を自ら映画化し、台湾で大ヒットを記録した同名作品の舞台を日本に移した作品。台湾のギデンズが監督原案、制作した台湾映画の日本版のリメイクと言うことでNetflix>>続きを読む

草ぶきの学校(1999年製作の映画)

3.8

「草ぶきの学校」

〜最初に一言、文化大革命以前の田舎の小学校を舞台に病を克服するまでの奇跡の物語を追った中国映画で、岩波ホールが上映する中国映画はどれも素晴らしいものが多い。子供たちの感受性豊かな、
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人生は琴の弦のように(1991年製作の映画)

4.5

「人生は琴の弦のように」

〜最初に一言、超絶大傑作。「さらば、わが愛/覇王別姫」を監督した中国第五世代の名匠チェン・カイコーが描く壮大な叙情ロマンであり、VHSに埋もれた紛れもなく最高の芸術的ドラマ
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子供たちの王様(1987年製作の映画)

4.5

「子供たちの王様」

〜最初に一言、旧ソ連の映画(タルコフスキー)を彷仏とさせるかのような圧倒的神秘、幻想主義の映像に加え、文革への静かなる批判とともに写し出される、文革への確かな答え。そしてなぜ中国
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哀戀花火(1993年製作の映画)

4.0

「哀戀花火」

〜最初に一言、黄河両岸にかかる花火のシーンは中国映画史上最高の瞬間であり、点火するタイミング、男女の立ち位置、船の上の空間。このたった数秒間のワンシーンだけでこの映画の傑作具合がわかる
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オール・アバウト・マイ・マザー(1999年製作の映画)

3.0

「オール・アバウト・マイ・マザー」

冒頭、突如失った一人息子の命。バルセロナへやってくる母、夫に事情を伝える。妊娠したシスター、葬式の席、マドリード、交通事故、同性愛、エイズ、女優、病院。今、旅は希
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キカ(1993年製作の映画)

3.0

「キカ」

冒頭、個性的なメイクアップアーティストの女性。自殺した妻の義理の息子との出会い、死化粧、スキャンダル、人気テレビ番組、過激な女性レポーター、奇抜な服装、ポルノ男優、強姦魔の男、警察、スクー
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アタメ(1989年製作の映画)

2.8

「アタメ」

冒頭、精神病院を出たばかりの23歳の男。普通に生きようとする彼は元恋人に出会う。元娼婦の監禁、撮影現場、お芝居、結婚の決意、アパート、強引な求愛、ドライブ。今、過激な監禁生活が始まる…本
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神経衰弱ぎりぎりの女たち(1987年製作の映画)

2.8

「神経衰弱ぎりぎりの女たち」

冒頭、カラフルなファッションに身を包む複数の女性たち。突然姿を消した1人の女。混乱の最中、カップルが同居する部屋へやってくる。拳銃、警察、喜怒哀楽、パステル、ファッショ
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

3.0

「アングスト/不安」

冒頭、ある朝。刑務所から保釈されていた殺人犯・K。街を彷徨う狂人、とある一家に侵入、残酷な殺人、ダックスフンドの存在、地下道、血塗られた娘、風呂場の出来事、タクシー、カフェ、。
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ザ・モンスター(1982年製作の映画)

2.5

「ザ・モンスター(1982)」

冒頭、ネオン輝くロサンジェルス。ここで女性に対する惨たらしい暴行事件が多数発生した。殴られた顔、針金ハンガー、リンチ、鍵のかかった密室、サンセット大通りで体を売る若い
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ディーバ(1981年製作の映画)

5.0

「ディーバ」

〜最初に一言、ニュー・フレンチ・シネマ誕生の最高傑作であり、後のレオス・カラックス、リュック・ベッソンらと共に"恐るべき子供たち"の1人として名を馳せたベネックスのデビュー作にして頂点
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(1954年製作の映画)

4.0

「道」

冒頭、ここはイタリア。旅芸人の男女。横暴な男に嫌気をさし立ち去る女。綱渡りの男の登場、道化の格好、裸馬、殺人、サーカス団、酒場での大暴れ、夜の海。今、幾年かの時が流れ、見知らぬ海辺の町に立ち
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フェリーニのローマ(1972年製作の映画)

3.5

「フェリーニのローマ」

冒頭、ローマ最古の道標が今でもローマへの道端に立っている。ここはフェリーニの世界、考古学者たち、遺跡発掘、コロシアムとバイク族。華麗なバチカンのファッションショー。空隙、教皇
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フェリーニのアマルコルド(1974年製作の映画)

4.5

「フェリーニのアマルコルド」

〜最初の一言、クストリッツァの「アンダーグラウンド」に少なからず影響与えたと思われる喧騒で愉快な町の住人らが巻き起こす人情劇。フェリーニの故郷を思う気持ちが如実に現れた
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8 1/2(1963年製作の映画)

5.0

「8 1/2」

〜最初に一言、フェリーニ映画史上最高傑作と自負する60年代最大の1本。映画を見終わった瞬間に再度観たくなるイマジネーションに満ちた傑作である。相変わらずの構想とシナリオに感服。自伝的
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ルートヴィヒ 完全復元版(1972年製作の映画)

3.8

「ルートヴィヒ」

冒頭、1864年、ニュンフェンブルク城。18歳でバイエルン国王として即位、ホフマン神父の未来への希望、王族の保有地、美貌のオーストリア皇后、弟の存在、戦争、同盟軍、同性愛、ワーグナ
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若者のすべて(1960年製作の映画)

3.8

「若者のすべて」

冒頭、イタリア南部で貧しい生活をしているとある家族。4人兄妹。北部の大都市ミラノ。上京、婚約者、ボクシング、ジム、娼婦、クリーニング店、徴兵、恋。今、運命に翻弄される男女の愛を重厚
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郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942年製作の映画)

3.5

「郵便配達は二度ベルを鳴らす」

冒頭、北イタリア、ポー川。車内の後部座席から捉えられる荒れ道、田舎町で軽食堂とガソリンスタンドを営む初老の夫と女盛りの妻。そこへ若い流者がやってきた。気だるい日常、不
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揺れる大地(1948年製作の映画)

5.0

「揺れる大地」

〜最初に一言、ネオレアリズムの超絶傑作。ヴィスコンティの長編映画としては唯一の未公開作品が私にとっては彼のフィルモグラフィ史上の最高傑作であり、私の最も好きなシチリア映画である。この
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ステップ(2020年製作の映画)

2.8

Netflixにて配信されていたのを鑑賞。妻に先立たれて男手ひとつで娘を育てるシングルファーザー物だったから、気になって鑑賞したんだけど、ここ最近見たばかりの素晴らしき世界があまりにも日本映画として良>>続きを読む

この茫漠たる荒野で(2020年製作の映画)

2.5

ポールグリーングラス監督の最新作でトムハンクスが主演との事だったのでNetflix見てみたけど、普通だった。内容がありきたり。ウェスタン的で、ロードムービー的な、南北戦争後のアメリカを舞台に、各地を旅>>続きを読む

哺乳動物たち(1962年製作の映画)

2.0

「哺乳類動物たち」

本作は1962年にポーランドでポランスキーがモノクロで監督した10分の映画で、雪の積もった湖の上で、ソリあそびをしている男たち。そうこうしている、全身を包帯で巻いて男に絡まれ格闘
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太った男と痩せた男(1961年製作の映画)

2.8

「太った男と痩せた男」

本作は、1961年にフランスでポランスキーが監督した、15分間のモノクロ短編映画で、物語は野原にたたずむ一軒家。家の外に椅子を置いてふんぞりかえっている太った男。彼は、痩せた
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天使たちが失墜するとき(1959年製作の映画)

2.0

「天使たちが失墜するとき」

本作は1959年にポーランドでロマン・ポランスキーが監督した21分のパートカラーのスタンダード短編映画で、今回購入したDVDの中では1番尺が長い映画であった。公衆トイレの
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パーティを破壊せよ(1957年製作の映画)

3.0

「パーティーを破壊せよ」

本作はポーランドで、ロマン・ポランスキーが約8分間のモノクロで撮った57年の短編映画で、正装や仮装した学生たちが続々と来場するパーティー会場を舞台に、柵の外では、することも
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灯り(1959年製作の映画)

2.5


「灯り」

本作は59年にポーランドでポランスキーが監督した7分の白黒短編映画で、人形が所狭しと置かれた薄暗い店を捉え、灯の点いたランプが店内に落ちて人形たちに燃え移り、店は火に包まれると言うファー
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タンスと二人の男(1958年製作の映画)

3.5

「タンスと二人の男」

本作はポランスキーがポーランドで1958年に監督したモノクロ映画の14分の短編映画で、一転して詩的かつ寓話的で明快な作品を撮りたいと言う気持ちになった彼が、学校の制作ながら、課
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