たつなみさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

たつなみ

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無垢の祈り(2015年製作の映画)

4.5

かなり前から気になっていて、今年中に必ず観たいと思っていた作品。
激しく心が揺さぶられ、ラストシーンでは思わず涙が流れてきた。

強烈な少女への虐待描写やゴア描写。そして全編に渡る圧倒的な絶望感に押し
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ぐるりのこと。(2008年製作の映画)

5.0

『恋人たち』が大傑作だったのと、『ある夫婦の10年の軌跡を描く』というストーリーにとても興味が湧いたので鑑賞。

実は恥ずかしながら私たち夫婦も結婚して今年で10年。
なんだかんだあるけど『夫婦って
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ディストラクション・ベイビーズ(2016年製作の映画)

4.0

柳楽優弥の”ヤバさ”が強烈に印象に残る。
菅田将暉、小松菜奈の演技も素晴らしく、2016年の『邦画当たり年』に相応しい作品だと思う。

喧嘩のシーンは生々しく、殴られた時の音などとにかくリアル。
まる
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貞子vs伽椰子(2016年製作の映画)

3.5

フォロワーの方々のレビューを拝見してとても興味が湧いたので思わずレンタル。
結果、観て良かった!

Jホラー特有の暗さを強調した映像と、貞子と伽倻子が現れた時のあの奇妙な音が雰囲気を盛り上げる。
普通
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

-

まず、子供の頃から観てきたスター・ウォーズ・サーガがこの歳になっても語り継がれている事に本当に感謝です。
今回も『フォースの覚醒』同様、一人泣きながら鑑賞してました。

主人公のジンはともかく、後に仲
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ラブ&ピース(2015年製作の映画)

1.5

えぇ…何これ…?
さすがに園子温作品とは言えコレはヒドい…。
長谷川博己の振り切った演技は素晴らしいけど、西田敏行と喋るオモチャたちのパートがとにかく荒唐無稽過ぎてついて行けない…。
人形が自分の売ら
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アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

4.0

強烈なブラックユーモアで80年代バブル期のウォール街がいかに狂っていたかを描いている。

主人公ベイトマン(C・ベイル)を始め、出てくるエグゼクティブたちは仕事よりも『いかに見栄を張るか?』にいつも腐
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リアル鬼ごっこ(2015年製作の映画)

3.5

評価が低いのは知ってたけど、CSで観られたので鑑賞。
園子温作品なら観るしかない。
…というか贔屓目に評価してしまいたくなる。

ストーリーなんてあってないようなもの。
敢えて言うなら『運命なんてクソ
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ゾンビーバー(2014年製作の映画)

2.5

70〜80年代の動物パニック映画を意識したような作り。
CGに頼らず、マペットを使っている所に味わいがある。

設定やストーリーはベタベタなホラーだけど、襲ってくるのがかわいいビーバーなので、みんな真
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俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク(2013年製作の映画)

3.5

一作目程のパワーは無いものの、下品で低俗なギャグは健在。
モロに人種差別をネタにしたギャグも多く、笑っていいのか戸惑ってしまった。

今では当たり前になったCNNの24時間ニュースが元ネタになっている
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ミスト(2007年製作の映画)

4.5

映画秘宝の『21世紀 怖い映画』No,1に選ばれていた作品。

極限状態に置かれて露わになる人間の愚かさ、醜さだけでなく、いわゆる『性善説と性悪説』についても触れている。
おびただしい数の昆虫型クリー
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恋人たち(2015年製作の映画)

4.5

やはり劇場で観ればよかった…。
またしても傑作邦画に出会ってしまった。

3つの恋愛物語を並行して見せながら、『生きていくこと』を見事に描き切っている。

どのストーリーの主人公もそれぞれの立場で閉塞
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俺はまだ本気出してないだけ(2013年製作の映画)

2.0

福田雄一監督なので『ヨシヒコ』や『女子ーズ』のノリを期待したけど、意外にもシリアス寄りの作品だった。

物語は終始ゆる〜いタッチであんまり抑揚がないので、正直言って飽きてくる。
時折福田監督らしいバカ
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起(2016年製作の映画)

3.0

CS『アニマックス』にて鑑賞。

子供の頃から安彦良和氏の躍動感あふれる作画は大好きだった私にとって、『THE ORIGIN』は諸手を挙げて肯定せざるを得ない。
『クラッシャージョウ』、『巨神ゴーグ』
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

5.0

【11/22】
単なる反戦映画ではなく、とてつもなく奥が深い作品。
一回観ただけでは正直点数が付けられない位、観終わった後に呆然としてしまった。

アニメーション映画としても非常に完成度が高く、本当に
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

香川照之の演技力によって、西野の恐ろしさ、異常性が前面に強調されているが、主人公高倉(西島秀俊)も人格的に破綻していると感じた。

冒頭で描かれている事件は高倉自身の特徴を端的に語っている。
彼は連続
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片腕マシンガール(2007年製作の映画)

1.0

敬意を込めて是非1点を付けたい!
グラインドハウス映画の流れをくむ、正に『愛すべきクソ映画』!
今回も井口昇ワールドにどっぷりと浸かってしまった。

アメリカ資本の日本映画ということで、とにかくアメリ
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

5.0

今年ベストかもしれない。
大満足の作品!
劇場で観られなかった事を激しく後悔している。

キャスティングの素晴らしさもさることながら、99分という時間の中で非常にテンポ良く纏まった脚本が秀逸。
『生と
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何者(2016年製作の映画)

4.0

ライムスター宇多丸氏が大絶賛していたので鑑賞。

ずうっと前に自分が就活していた頃を思い出し、共感出来る場面が多々ある作品だった。
キャスト全員の演技は素晴らしく、一人一人が特徴的な役割を見事に演じて
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富江 アンリミテッド(2011年製作の映画)

3.5

パッケージの不気味さに騙されてはいけません。
もはやホラーコメディと呼べる位、爆笑とツッコミどころの連続。
さすが井口昇。

伊藤潤二の原作を押さえながら、映画オリジナルの脚本になっていてなかなか上手
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ヒルズ・ハブ・アイズ(2006年製作の映画)

4.0

ジャンルはホラー映画だけど、恐怖の先にカタルシスと感動を味わえる良作!

冒頭から反核へのメッセージが強烈な映像と共に伝わってくる。
激しいグロ描写や暴力シーンがあるが、それがむしろ本作の持つ『家族愛
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トータル・リコール(1990年製作の映画)

3.5

最初に観たのは確か高校生位だった気がする。
当時は『シュワちゃんの”いつもの''話』位の印象しか無かったが、今になって改めて観るとそんな単純なストーリーでは無かったことに気付かされた。
全くお恥ずかし
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ノック・ノック(2015年製作の映画)

4.0

私の様な家庭を持つ父親にはかなり恐ろしい作品。

イーライ兄貴の作品には珍しく、人体破壊描写は全く無いものの、『目の前で大切なものが次々と他人に壊されていく』という拷問はこの上なく残酷に感じた。

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手紙(2006年製作の映画)

3.5

不幸の連鎖はまるで昼ドラの様な展開でちょっと古臭い感じもしたが、山田孝之と沢尻エリカの演技力が素晴らしく輝いていて最後まで引き込まれた。
特にエリカかわい過ぎるぞ!おい!

物語の重要なアイテムである
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バクマン。(2015年製作の映画)

3.5

マンガ原作に限らず、原作の映画化というジャンルはそのスピリットをいかに押さえているかが重要。
それを確実に伝えられれば大胆にエピソードをカットしても良いし、思い切って設定を変えてしまっても良いとすら私
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ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金(2013年製作の映画)

4.0

高橋ヨシキさん推奨シリーズその5
ライムスター宇多丸氏曰く、『マイケル・ベイ最高傑作』(笑)
マイケル・ベイと言えばVFX全開の超大作だけど、こんな実録犯罪モノも撮っていたとは驚いた。しかもちゃんと面
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アングリーバード(2016年製作の映画)

2.0

ムスメと吹き替え版を鑑賞。
前日仕事で疲れきっていたので、開始30分で寝てしまいました…(^_^;)

鳥のくせに空を飛べないとか、そのくせ超サイヤ人みたいに光を放って自爆したり相手を吹っ飛ばしたりす
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君の名は。(2016年製作の映画)

4.5

予告編を見て、『どうせ入れ替わりもののラブコメなんでしょ?』とナメくさって鑑賞。
確かにベタなラブコメだけど、見せ場に持って行くまでの段取りが上手い!
カップルや家族連れだらけの映画館の中、一人泣きじ
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悪人(2010年製作の映画)

4.0

『怒り』の予習の為鑑賞。

一つの殺人事件をきっかけに、登場人物達それぞれのストーリーが動き出す群像劇の様な展開になっていく。
妻夫木聡と深津絵里のビジュアルの印象が強かっただけに、この展開はちょっと
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シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

5.0

ムスメと一緒にDVDにて鑑賞。

スーパーヒーロー同士のケレン味たっぷりな戦いに加え、現代のアメリカ社会のメタファーにもなっており、コミックヒーローものながら実は重層的な作り。
こういう作り手の真心が
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駆込み女と駆出し男(2015年製作の映画)

3.0

CS録画にて鑑賞。

『真田伊豆守信之』こと大泉洋が本当に実力を持った俳優であることが良く分かる作品。

冒頭から何の説明もなくいきなり江戸時代の風俗、慣習に放り込まれる。
唐突に現れる固有名詞の数々
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太陽(2016年製作の映画)

4.0

『ちちぶ映画祭2016』にて鑑賞。

あらすじを読んで『銀河鉄道999』の様なテーマかと思っていたが、当然ながらそんなに単純じゃなかった。
”怒り” ”悲しみ” ”嫉妬” ”優越感” ”欲望”…。
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KARATE KILL/カラテ・キル(2016年製作の映画)

4.0

このポスターと予告編に心を奪われ、前作『女体銃』を予習して鑑賞。
期待通り、ケレン味たっぷりのオープニングに始まり、ラストまであっという間の89分だった!

『一撃必殺』の空手を駆使し、剣や銃を使う敵
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女体銃 ガン・ウーマン GUN WOMAN(2013年製作の映画)

4.0

『KARATE KILL』予習の為に鑑賞。

最高のエンターテイメント!!
ありえない設定ながら、丁寧に語られたストーリー展開や、惜しげも無いエロ、グロ表現…。
低予算ながら工夫ひとつでここまでの良作
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ドーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

2.0

『ゾンビ』のリメイクということであんまり期待せずに鑑賞。
ゾンビが走るという設定にはやはり違和感があったものの、
妊婦がゾンビ化すると生まれてくる赤ちゃんはどうなるのか?
ゾンビは動物を襲うことは無い
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ドラゴンボールZ 復活の「F」(2015年製作の映画)

3.0

TVにて鑑賞。
本作は脚本が鳥山明ということもあり、私の様なジャンプ連載時からの原理主義者にとっては『フリーザ様復活』というプロットはなかなか惹かれるものがあった。

私はドラゴンボールの中で、ベジー
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