たつなみさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

たつなみ

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ブロンソン(2008年製作の映画)

3.5

『ドライヴ』が素晴らしかったので以前から気になっていた作品。

トム・ハーディの存在感がとにかく強烈。
冒頭から凄まじいインパクトで登場したかと思ったら、後はひたすら暴力に次ぐ暴力の嵐…。
しかもその
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サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

3.0

昨年タマフルで絶賛されていた作品。
白ける程の御都合主義的な展開や、『そんなバカな!』的な突っ込みどころは色々とあるものの、ディザスタームービーとしての”恐ろしさ"はちゃんと伝わってきた。

唐突に、
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デビルズ・バックボーン(2001年製作の映画)

4.0

ついにオスカー作品賞受賞監督となった(祝!)ギレルモ・デル・トロ監督作品。
ハッキリ言って地味だが、ジワジワ来る怖さときめ細かい人間描写が冴え渡る。

スペイン内戦下が舞台だが、開始直後から『幽霊とは
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機動戦士ガンダム F91(1991年製作の映画)

3.5

先日自宅のある埼玉に帰った際、近くのイオンで森口博子さんのインストアライブを観てきました。
その際に本作の主題歌『ETERNAL WIND』を聴いたんですが、やっぱり名曲ですねぇ〜。
全てのガンダム劇
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ABC・オブ・デス(2012年製作の映画)

2.0

久々にバカ映画が観たくなったので鑑賞。

コンセプトは凄く面白いし、何よりも大好きな井口昇監督まで参加していることもあってそれなりに期待値を上げていたが…。
正直長すぎてダレる。
コレ映画館で観たらツ
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イカロス(2017年製作の映画)

4.0

『シェイプ・オブ・ウォーター』が見事作品賞に輝いた2018年のアカデミー賞。
本作はその中で『長編ドキュメンタリー賞』を受賞した作品です。

本作はアスリートによる”ドーピング問題“について描かれてい
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スキャナーズ(1981年製作の映画)

3.5

D.クローネンバーグ作品のテーマと言えば『人間の肉体と精神との関係性』。
本作は正にそれをストレートに描いている。
そればかりか、この作品が後の『AKIRA』を始めとする”超能力モノ“に大きな影響を与
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.5

物語は王道だが、設定はデル・トロ流。
美男美女のラブストーリーなんて興味ない。
さすがデル・トロ監督。そうでなくては!

物語の中心は”持たざる者たち“。
声を失った掃除のオバさん、同性愛者、黒人に外
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ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー(2008年製作の映画)

4.5

『シェイプ・オブ・ウォーター』鑑賞前にデル・トロ作品の予習。
これまで観たデル・トロ作品の中でも、『パンズ・ラビリンス』に次ぐ素晴らしい出来だった。

アメコミ原作なので前作は人物紹介に尺を取られてし
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

”あの“D.ラドクリフが死体役を演じるという設定に惹かれて観てみたが正直期待外れだった。

冒頭のオナラの力で海を疾走するシーンからワクワクしながら観ていたが、メニー(ラドクリフ)が突然喋り出した辺り
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血まみれスケバンチェーンソー(2016年製作の映画)

1.0

正にタイトル通りの内容。
それ以上でもそれ以下でもない。
これぞ時間の無駄。

『片腕マシンガール』の様なクレイジーな世界で内田理央が暴れまくる姿を想像していたが、単なる『片腕〜』の劣化版だった。
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殺し屋1(2001年製作の映画)

1.0

原作コミックが超面白かったので思わず劇場版をレンタル。

映画としての本作を論じる前に、原作についてどうしても語っておきたい。
原作は容赦のない暴力描写とエログロで完全に読む人を選ぶ。
特に拷問のシー
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.5

エドガー・ライト復活!!
オープニングの『ベルボトムズ』から一気に心を鷲掴みにされ、そのまま一気にラストまで突っ走る。
最高に楽しい2時間だった!
ちなみにこのオープニングからタイトルの出方、その直後
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

4.0

『韓国』という国に対し個人的に思う所があったので観るのを後回しにしていた作品。
『一体何を観せられていたのか訳が分からない…』というのが率直な感想だった。
こんなに奥深い作品だったとは。
恐れ入りまし
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

5.0

今年初の映画館での鑑賞。
早くも2018年ベストに出会ってしまった。

時に強烈なユーモアや皮肉を交えつつ、人間の多面性を描いているだけでなく、非常にモラリッシュなメッセージを湛えている。
何よりも素
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美しい星(2017年製作の映画)

4.0

遅ればせながら2018年初レビュー。
今年から単身赴任となりますが、変わらず映画を観まくりたいと思ってます。
皆さま本年も宜しくお願い致しますm(__)m

年始一発目は大好きな吉田大八監督作品。
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ビジランテ(2017年製作の映画)

4.0

2017年ラストレビュー。
正に入江悠監督の作家性全開という作品。
タイトルの『ビジランテ(自警団)』も皮肉が効いていて面白い。

狭っ苦しい世界の中でのしょうもない権力争いに翻弄される男たち。
長男
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

5.0

『信仰とは何なのか?』
『神の存在とは?』
とても哲学的で深淵なテーマを扱いつつ、最後まで引き込まれる素晴らしい脚本に唸らされる。
またしても2017年ベスト級の作品に出会ってしまった。

日米共に俳
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

スター・ウォーズは私にとっての宝物の様な映画なので、得点を付ける気など全く無い。
でもこの作品は率直に言って面白くない…ばかりかツッコみどころ満載。
そして何しろダラダラと長い!
ムダだらけで絶対にこ
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バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年製作の映画)

2.5

元ネタと言われているコミック(ダークナイトリターンズ)を読んでから観ようと思いつつ、結局読み切る前に『ジャスティスリーグ』が始まってしまったので今更ながら鑑賞。
アメコミって本当に慣れないと読みづらい
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

2.0

あの高橋ヨシキさんが週プレで100点を付けた作品と聞いたら最優先で観るしかない!と気合を入れて映画館に向かったものの……私にはノレませんでした。

冴えないながらも夢を持っている童貞兄ちゃんがカワイイ
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.0

仕事で落ち込んで不安な状態だったので癒しを求めて観てみたが、正直求めている様な内容では無かった。
でも映画としてはじんわりと染みてくる様な不思議な魅力のある作品だと思う。
ハッキリ言って物語は平坦で盛
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ブレインデッド(1992年製作の映画)

4.5

映画の魅力の一つに、『見てはいけないモノを観る』という“背徳感”があると思う。
この作品は正にそれ。

ここまで悪ふざけが振り切れていると「スゴい!」としか言いようがない。
これまでスプラッターの最高
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チャッピー(2015年製作の映画)

4.5

『人間とは何か?』という、『ブレードランナー 』や『攻殻機動隊』が持つ深いテーマを抱えつつ、『ロボコップ』までも彷彿とさせるストーリー展開。
相変わらずの日本のロボットアニメへの愛情も感じられる、正に
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アイム・ノット・シリアルキラー(2016年製作の映画)

3.0

連続殺人鬼や死体の魅力に取り憑かれた少年の歪な青春映画…と思って観てたらラストで唖然…。
中盤までドキドキする展開で凄く引き込まれる脚本なのてキライでは無いが、ラストの”狙いすぎ感“が鼻に付いた。
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インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年製作の映画)

5.0

幼少期に父親に連れられて映画館で観た思い出の作品。
地上波でやっていたので久しぶりに観てみた。
先日、タマフルで『スピルバーグ総選挙』っていう企画をやっていたけど、私の中では実はこの作品が”ベスト・ス
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メッセージ(2016年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の作家性に触れたくなり鑑賞。
観終わった後に大切な人を抱きしめたくなる様な、優しさと切なさに溢れた素晴らしい傑作!
少しずつ謎が解きほぐされて行くにつれ、じわじわと感動が込み上
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ブレードランナー ブラックアウト 2022(2017年製作の映画)

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『ブレードランナー2049』のキーとなる事件『大停電』か描かれている為、『2049』を観る前に絶対に鑑賞をオススメする。

この事件により何が起こったのか?
『2049』を観た後に考えると重要過ぎる事
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

前作へのリスペクトと深い愛情。
”続編”として非常に完成度の高い作品だと言える。
それだけに前作と本作に繋がる短編3作は絶対に観ておかなければ、この感動は味わえない。
そしてネタバレ無しではこの作品に
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2048:ノーウェア・トゥー・ラン(2017年製作の映画)

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『ブレードランナー2049』に繋がる短編映画の3作目。

主役の”サッパー”と呼ばれる男はデイヴ・バウティスタ(我らがドラックス!)が演じている。
軍から逃げ出した旧型レプリカントという設定らしい。
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2036:ネクサス・ドーン(2017年製作の映画)

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『ブレードランナー』と『ブレードランナー2049』の間を繋ぐ3作の短編映画の2作目。

2作目の本作はタイレル社を買収した盲目のCEO ウォレスによる、新型レプリカント(ネクサス9型)のいわばプレゼン
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ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

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『2049』の予習の為、十数年振りの鑑賞。

昔はサッパリ面白さが理解できなかったが、改めて観直すと『人間らしさとは何か?』という、とても哲学的で深遠なメッセージを持った作品であると分かる。

デッカ
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ノー・ワン・リヴズ(2012年製作の映画)

3.0

皆様にオススメ頂いた作品。
なるほど、いわゆる『ナーメテーター』映画ね。
相変わらず血の量は半端ないけど、ホラーというよりサスペンスって感じ。
殺される側のギャング一家がクソどもなので、彼らの様々な殺
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スレイブメン(2016年製作の映画)

3.0

思いっきりセリフ過多なヘタな演出、大して可愛くないヒロイン、無茶苦茶なSF設定……残り30分までハッキリ言って苦痛の連続。

だが!その残り30分で全ての違和感が解消され、一気に泣かせる展開に持ってい
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ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.0

シチュエーションはとても面白いのに『惜しい!』という作品。

前半は解剖の工程を経ながら”謎の遺体”ジェーン・ドゥの秘密に科学的にアプローチしていく為、どんどんストーリーに引き込まれていく。
解剖なの
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ブルーベルベット(1986年製作の映画)

3.5

難解と言われるリンチの作品の中でもとても分かりやすい。

独特な奇妙でまったりとした雰囲気に前半はちょっと違和感を感じていたが、D・ホッパーが登場してから一気に面白くなる。
笑ってしまう程短気で『ファ
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