kazuuuさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

異端の鳥(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ペンキで色を塗られた鳥は、群の中に戻っても仲間外れにされ、殺されてしまう。

第二次大戦、身寄りのないユダヤ人の少年が、行く先々で体験する地獄を3時間にわたって描いた作品です。

少年がキリスト的役割
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

4.5

金曜の夜。人の減ったオフィス、終わらない仕事、迫るリミット。こうなったら仕方ない。

「全集中!仕事の呼吸、五の型、"リスケ願い"!」
これに六の型「謝罪」を組み合わせ、そそくさとオフィスを出た私が向
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クライモリ/間違ったターン(2003年製作の映画)

3.2

人食い異形家族に襲われる、スプラッターホラー。

基本に忠実なホラーで、構成は「悪魔のいけにえ」とほぼ同じ。
しかし、本作の方がゴア描写がキツめなのに加え、食人一家の家など、生理的に嫌悪感を感じる汚い
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ミミック(1997年製作の映画)

3.6

みんな大嫌いなあの虫が、巨大化し人を襲うパニック映画。

完全に観る人を選ぶ作品であり、虫嫌いは途中で退出するであろうシーンの連続。

しかし、ただ気持ち悪いだけでなく、パニック映画として、起承転結、
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ザ・ロック(1996年製作の映画)

3.8

大人になってから観直すと、新たな発見がある。
・アルカトラズに着くまでが意外と長い。
・監督がマイケルベイ。(確かに、無駄な大爆発と物の破壊活動が多い!)
・他の映画でよく観る俳優が、敵兵士役でたくさ
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リバイアサン(1989年製作の映画)

3.2

古き良きB級SFホラー。

物語は海底版エイリアンとの噂に違いない。
そしてモンスターの造形や人間がモンスターに変わり果てる様は、某物体Xにそっくりであり、モンスター映画の詰め合わせだと感じた。

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容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

3.5

謎解きに驚きはなかったけれども、切ない物語が胸を打つ。
堤真一の演技がすごい。

主題歌が名曲。

チェイサー(2008年製作の映画)

4.0

暗く陰鬱な街。雨。夜。

物語のスピード感と俳優達の爆走がシンクロし、画面に釘付け。

ハジョンウの怪演も見所。彼はちょい悪なイケオジながらも、変態な役もこなせますな。

時折出てくるキリストのイメー
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インセプション(2010年製作の映画)

4.2

再見。

TENET後に観直すと、かなり丁寧に説明してくれていると感じる。笑

ノーランにはこのようなぶっ飛んだ映画を作り続けてほしい一方、彼の撮る007を観てみたい気持ちもある。

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.1

大好物なんですよね、こういう映画。

ノーランがずっと撮りたかったスパイ物に、お得意の時間を絡めたSFアクション映画。

巷で言われているように、かなり難解です。難解な理由の一つとして、映画内での説明
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アンダーウォーター(2020年製作の映画)

3.1

正直いまいちだった。

クリーチャーの造形は良さげだが、いかんせん暗くて見辛い。うちのテレビの性能かもしれない。しかし、やはり見辛い。

展開と雰囲気は良さげなだけに、残念であった。

The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.9

めちゃくちゃ面白い!

序盤の伏線が後半の驚きに繋がる。
アクションシーンが斬新。

早く続編がみたい。

母なる証明(2009年製作の映画)

3.6

ポンジュノ作品やったのか。

息子を信じ、突き進む母の運命やいかに。

結末がかなり印象的。

トガニ 幼き瞳の告発(2011年製作の映画)

3.9

ユン・ユ様主演のサスペンス。

実話を基にし、この映画がきっかけで事件の再捜査がなされ、犯人が逮捕されたとのこと。

本来のメディアの姿なのではないか。

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.0

下ネタ満載、めちゃくちゃ笑えてちょっと泣ける、青春こじらせコメディ映画。

高校生活を勉強に捧げた女子高生二人組が主人公。この二人、遊んでばかりのクラスメイトを馬鹿にしていた。しかし卒業式前日に、バカ
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

4.4

これは今年ベストかもしれない!

ブルーススプリングスティーンの音楽に出会い、青年が新たな一歩を踏み出すお話。

主人公のジャベドはパキスタン人であり、迫害や差別を受けている。また、彼は物書きになりた
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.9

一生懸命な姿は、人の心を動かす。

甲子園のアルプス応援席の端っこで繰り広げられる青春活劇。映画はまだまだいろんな見せ方があるなあと、これまた驚いた。

本作は全編、応援席を映し続ける。そのため、その
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.8

世界的ベストセラーの最新巻発売に向け、とある屋敷の地下室に集められた9人の翻訳家。外部と完全に遮断された場所で、彼らは2ヶ月間かけて翻訳を行う。

しかし、内容がネットに流出し、犯人から金を払うように
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グッド・シリアルキラー(2018年製作の映画)

3.5

低予算ながらも良作の多い会社、ブラムハウス発のサイコサスペンス。

今作も例に漏れず、親になる事、家族をテーマとし、一捻りある展開でいい感じの仕上がりになっています。

主人公役が「エヴォリューション
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.8

メディアとは、政治とは。

社会派サスペンスとして、かなり面白かった。

原作は新聞社に勤める女性記者が書いた本。映画に出てきた政治関連のスキャンダルは、最近メディアを賑わせた内容を想起させる。

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ブレイン・ゲーム(2014年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

つい最近、医者がALSの患者を安楽死させた事件が話題になった。主治医ではなかった点、SNSでのやり取りのみで引き受け、患者からお金をもらっていた点を考えると、「苦しむ患者を救うため」ではなく、どうも金>>続きを読む

セルラー(2004年製作の映画)

3.8

開始5分で事件が起こり、そこからスリリングなシーンの連続。電話が命綱という斬新なシチュエーションを活かしたハラハラドキドキの展開に目が離せない。CGに頼らない爆発とカーアクションが堪らんのです。

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2分の1の魔法(2020年製作の映画)

3.8

冒険心をくすぐる謎解き要素や見せ場が盛りだくさんで、大満足。

ラストもいい意味で予想を裏切るメッセージ性ぎあり、かつ納得感もありかなりよかったです。


伏線の回収の仕方、セリフの回収も安定のピクサ
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リトル・ダンサー(2000年製作の映画)

4.2

炭鉱×夢を追う少年×頑固オヤジ=傑作。

まずは時代背景をざっくりと。1984年のイギリス、「鉄の女」サッチャー政権は、イギリス経済の立て直しのため、赤字を垂れ流していた炭鉱の大規模な閉鎖計画を実行し
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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.0

私の中で、第一次韓国映画ブームがきております。おもろい韓国映画を探している中で出会ったこの作品。めくるめく官能的世界観と、どんでん返しミステリーが融合した傑作です。

(あらすじ)
時は1930年代、
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トマホーク ガンマンvs食人族(2015年製作の映画)

3.7

妻が原住民にさらわれた!
4人の男は救出するために果てしない荒野を進む。その先にこの世の地獄が待ち受けるとは知らずに…

カートラッセル、パトリックウィルソンが出演、意外と豪華なキャスト。

ラスト3
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エアフォース・ワン(1997年製作の映画)

3.8

大統領専用機「エアフォースワン」を舞台に、アメリカ大統領がテロリスト相手に孤軍奮闘する、90年代アクション映画です。

15年ぶりくらいに観たと思いますが、面白い!

めちゃくちゃ強い大統領を演じるの
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来る(2018年製作の映画)

4.0

◯◯◯◯が〜!お家に〜!来る〜!

テンションの高いホラーエンタメ作品です。


日常に怪異が入り込んで来るホラーパートと、霊能者達vs悪霊のバトルパートの対比が激しい。原作の民族学的考察を排除し、エ
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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

3.9

青春映画の懐かしさとピエロの恐怖をMIXさせ、大ヒットした「IT chapter1」。
続編となる今作は、前作の主人公たちが大人になり、再び悪に立ち向かう内容となっています。

前回の戦いから27年の
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目撃者 闇の中の瞳(2017年製作の映画)

3.5

台湾発の本格サスペンス映画です。

テレビ局で働く主人公は、新車で購入した愛車が、中古車だったという事実を知る。しかもその車は、過去に自分が目撃した死亡事故で死人が乗っていた事故車だったのだ。
過去を
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.8

アガサクリスティーの作品のような正統派ミステリです。

ある屋敷で起きた富豪の自殺の真相に、名探偵が挑みます。

英国007、キャプテンアメリカ、ブレードランナーの美女アンドロイド等、出演する役者陣が
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

3.8

熱量が半端ない怪作。

主演二人の感情剥き出しの演技がすごいです。泣く、叫ぶ、殴る、走る。リアルにはなさそうなセリフの応酬も、二人の迫力に圧倒され、画面に釘付けになります。
真面目な一方、所々シュール
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レプティリア(2000年製作の映画)

3.0

B級モンスター映画にどハマりしていた小学生の頃、このパッケージを見た私。
「カッコいい!観たい!」
しかし、レンタルの資格を持っていなかった当時の私は、借りることができなかった。

10年の時を経て、
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椿三十郎(1962年製作の映画)

4.2

黒澤明監督×三船敏郎の傑作SAMURAI映画。

勧善懲悪、痛快なストーリーが楽しいです。多勢に無勢、圧倒的に不利な状況に、くたびれた浪人(実は強い)と仲間たちが知力を尽くして立ち向かうという構図が、
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