ため息が出るほど可愛い映画でした。本当にキュートな映画。
まず、主演のフェイ・ウォンがめちゃくちゃ可愛い。キョロキョロした表情が可愛いし、「わ!」とかビックリする声も可愛い。セシルカットで女性として>>続きを読む
心にガチガチと鎧を着込み強迫的に生きてきたが故に成功したものの充実しなかったクソババアが、自分に自信のない記者アンと交流しながら、人生の最終幕で自分を見つめ直すという、ちょっと良い話でした。
逃げたり>>続きを読む
穏やかで落ち着いた映画を観たくなり、同じサリー・ホーキンス主演ながらもアカデミー賞を受賞したシェイプ・オブ・ウォーターをスルーして本作を鑑賞。予想以上に静かな映画でした。
家族に恵まれず、居場所を作>>続きを読む
2017年にリバイバル公開されましたがタイミングが合わず鑑賞できなかったところ、運良く東京都下のシネコンで上映されていたため映画館で観ることができました。ミュージカルの古典、ちゃんとスクリーンで観れて>>続きを読む
様々な事情で、モメているきょうだい(の片方)の方々とたまに会うことがあるのですが、その時はだいたい『骨肉(の争い)』という言葉が浮かび上がります。相手を切り捨てることしか考えていないことがほとんどなの>>続きを読む
予告編を観て、ミュージカル好きであることと音楽的に好みかもしれないと感じたため鑑賞しました。
しかし、オープニングから心は掴まれず、音楽的にもPOPs/Rock度が高すぎてさほど惹かれず、正直嗜>>続きを読む
ため息が出るほど美しい映画でした。そして、セクシーな映画。
まず、主演のマギー・チャンが美しすぎる。愁いをたたえた儚い美貌。折れそうに華奢な身体を包むチャイナドレスの美しさ。その美しさを逃すまい、と>>続きを読む
緑がかったというか、青みがかった映像がなんとも印象に残ります。終始薄暗いため映像美という感じではないと思いましたが、雰囲気がめちゃめちゃあります。なぜ、あれほどの湿度が伝わってくるのか。雨の音も妙に魅>>続きを読む
とても清らかで純粋な映画だな、との印象を受けました。言霊というキーワードをベースにして人間が持つ善性にフォーカスし、丁寧に描いているため説得力を感じました。実際、なぎさが紫音を引っ張りFMラジオをは>>続きを読む
本作は確かに復讐劇だと思います。でも、個人的な見解では、エドワードからスーザンではなく、過去のスーザン自身からの復讐劇に思えました。
言い換えると、生きてこなかった本当の自分から、偽りに生きてきた現実>>続きを読む
丁寧な造りでモヤモヤと考えさせられる、実に観応えがあるたいへん好みのタイプの映画でした。
観始めのころは、狂気のような怒りに支配されたミルドレッドと底抜けにカスすぎるディクソンの泥沼対決が予測された>>続きを読む
ポップな映画が観たくなり本作を鑑賞。パディントンはフカフカしててかわいくていいですねー。ゆかいな良いクマです。育ての親と思われるルーシーおばさんにプレゼントを買おうとする優しい気持ちになんかグッときま>>続きを読む
なぜ、ドッペルゲンガーって会うと死ぬのだろうか。この伝承を初めて知った時、まったく意味不明でした。
改めて考えて見ると、今までの自分が死に新しい自分になる、鏡の中の自分(影とか理想の自分とか)がひとつ>>続きを読む
難民三部作の第1作目。
次作「希望のかなた」に比べると、難民問題についての掘り下げが浅く感じますが、とても素敵なファンタジー作品でした。
主人公マルセルが靴磨き屋と言うのがインパクトがあります。それ>>続きを読む
ギクシャクしている家族の中に純朴な難民がやってくることで家族の絆が深まって行く…というベタなハートフルコメディであり、それがまた本当にベタで大雑把な展開なので中盤までは実に苦痛でした。「マズい映画を選>>続きを読む
軽いタッチの映画かな、なんて想像して挑んだのですが、結構な手応えのある、なかなか硬派な作品。
1人の女性が他者に依存することなく自分の人生を生きるというテーマがしっかり伝わってきました。
シナリオラ>>続きを読む
よくある思春期の成長物語だな、との印象を持ちましたが本作はかなりスペシャルな作品。その理由は主演・松岡茉優という一言につきます。
松岡茉優は名作「桐島、部活やめるってよ」のカースト上位のムカつく女子>>続きを読む
これまでミステリーに1ミリも興味を持たず生きて来たため、原作未読どころか有名な作品であることすら今回初めて知りました。ポワロ、クリスティと名前しか聞いたことのないレベル。
そのため、教養を身につけよう>>続きを読む
本当に良い映画でした。本作を形容するときに、「良い」という使われすぎている言葉が何故か一番しっくりくると感じています。ウェルメイドとかではなく、良い。グッドな映画。
自分の店のゴミ出し場に居座ってい>>続きを読む
エンドレスポエトリーを観てからすっかりホドロフスキーファンになってしまったので、前日譚である本作を鑑賞。こういうタイミングでホドロフスキー特集を組んでくれるアップリンクには感謝しかありません。
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めちゃくちゃエネルギーがあってグイグイ迫ってくるなかなか面白い映画でした。しかも力技で押し切ることなく、作りが丁寧で独りよがりにならないバランス感覚もあります。えげつない事件をポップなエンタメに昇華す>>続きを読む
本作は親が望む鋳型にはめられて育てられたアレハンドロが自分の人生を我が手に取り戻し、自分の人生を生きようとする苛烈な闘いを描いた戦記モノだと感じました。
「自分を生きる」と言うととても簡単そうです>>続きを読む
人間は幸福を求める習性がありますが、幸福とは何か、と問われるとよくわからない場合が多いかと思います。10人いれば10通りの幸福観があるでしょうが、この映画では、幸福な人生の1事例が発表されているような>>続きを読む
改めて、子どもってたいへんだな、と思います。自分の力で生きていけないが故に親に依存せざるを得ず、親の都合で運命が二転三転していく。大人ならばそれなりにあがけるけど、子どもは単に翻弄されるだけですからね>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
映画を観てから原作を読んで、もう一度観ました。そして、紛れもない傑作だと感じました。
原作が大変濃いためさすがにキャラを完全に描ききれませんが、十分伝わる描写だと思いました。
(ただし、硝子ママと真>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
映画の出来としては雑な印象を受けましたが、主人公であるなずなの心象風景が割と描かれているためか、結構楽しめました。
後半の現実感を喪失した背景から、Ifを繰り返して混沌としていく世界はどこか夢っぽい>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
呪いなんてなかった、と本編の最後の方で成瀬は語りますが、いやいや、成瀬は両親に呪いをかけられてましたよ。夫婦関係の崩壊・家族が壊れてしまった原因を両親が背負わず成瀬に背負わせていますからね。
豊かな出>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
原作はまったく知らず、吹き替え版で鑑賞しました。
観始めのころは日本語の歌に違和感を覚えましたが、だんだん慣れてきて最終的にはすっかりハマって観ていました。ララランドに比べてミュージカルシーンが多く感>>続きを読む
ニーゼ先生がなんとも偉大。1940年代の保守的な男性社会で潰されずにやり抜くには、あれくらい凄まじい信念が不可欠なのだろうと痛感しました。まったくブレない。
1940年代に、『ブラジル×女性精神科医×>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
七人の侍が原案なので、どうしても比較しながら観ましたが、充分面白かったです。
リメイクならではの魅力を最も放っていたのは、イーサン・ホーク演ずるグッドナイト・ロビショーではないでしょうか。原案にはな>>続きを読む
「障害は心の中にある」という、世界の真実を言い当てたパンチラインがとにかく印象に残ります。
ヒロイン・ディアーヌは2人きりの世界のときは問題ないのですが、他者の視点(鏡を見たときも含む)が加わると、恥>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
オーヴェとソーニャの素晴らしいラブストーリーでした。
さまざまな場面で挿入される2人の歴史がとにかく素敵です。ソーニャのためにスロープを作ったり、最高です。
ソーニャはチャーミングで人格的にも完ぺき>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
なかなか熱い友情物語でした。孤独で愛されなかった2人が少しずつ友情を育んでいく姿には、否応なくグッと来ました。
特にベアトリーチェが素晴らしかったです。彼女は与える人で、その姿勢はノブレス・オブリー>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
なんともキュートな思春期映画でした。
ダニエルとテオのバディ感がたまらないです。絵のコンテストが開催される街・オルー=アン=モルヴァンに着いたときに、2人でウキウキ歩きをするシーンとか最高!
それから>>続きを読む
粋でコクのある小品、といった趣きの映画でした。
脱力ギャグの中で、人と人との心の交流をものすごくサラっと描いていて、なんとも心地よいです。
登場人物たちは基本的にみな孤独です。そんな人たちが互いに出>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
聡がヤバすぎる。とにかく、聡のインパクトが強かった!痛々しくて気持ち悪い。執拗な鳥のモノマネや幸福の絶頂から一気に絶望と憤怒の色に豹変する眼差しとか、聡の強烈な行動を見ていると、「なんという孤独で寄>>続きを読む