楽しい世界観、愛すべきキャラクタたち。
『ファインディング・ニモ』の正統派続編。
揺るぎない安定感たっぷりのピクサー印。
前作の舞台は大海原。今回の舞台は水族館。
それでも前作と同じように“物語の拡>>続きを読む
傑作であり、問題作であり、二度と観たくない作品。
日常を上手に切り取る観察眼。
演じる子供たちへの優しい視線。
“巣鴨子供置き去り事件”という実際に起きた育児放棄を背景に、是枝監督らしい表現で問題を>>続きを読む
堅牢な監獄“アズカバン”からの脱獄囚。それを追う不気味な吸魂鬼。そして、死の香り漂う常闇の向こう側からハリー・ポッターを狙う謎の影。皆様ご存知の大ヒットシリーズ第3弾!
…という作品でしたが。
監督>>続きを読む
1962年から1964年にかけてのアメリカで、10人以上の女性が絞殺された“ボストン絞殺魔事件”。それをフライシャー監督の堅実な演出にて真正面から描いた作品。
とても硬派な作品でした。
実際に起きた>>続きを読む
圧倒的な死の香りが漂う世界の片隅で。
国家規模の紙幣偽造作戦を主軸に据えて。
“生”と“誇り”の選択を突き付けてくる物語。
これって人間にとって永遠のテーマですよね。
どちらも“生きるため”には重要>>続きを読む
アポロの死闘から三年。
栄華を極めた王者の愛と友情の物語。
人気を博した作品の宿命。
それが続編の存在です。観客が“その先”を渇望したり、製作者が“興行収入”を見込めば、過去や未来の物語が紡がれてい>>続きを読む
ドイツのタブーに挑戦する問題作。
いやぁ。スゴイものを観ました。
「現代にヒトラーが甦り、テレビやネットで人気者になる」という物語なのですが…。よくも、まあ、こんなギリギリな部分を攻めた作品を作りま>>続きを読む
戦隊ヒーローの王道を歩むジュウオウジャー。
奇抜な試みが全て失敗したニンニンジャー。
その対決は現行作品であるジュウオウジャーに相応しい王道の展開。子供の付き添いで鑑賞しても退屈しませんでした。
ま>>続きを読む
日本警察最大の不祥事と言われる“稲葉事件”をコメディ仕立てで描いた佳作。
『凶悪』の白石監督が手掛けた作品。
ということで、かなり身構えていましたが。
何度も「え。これってコメディなの?」と確認した>>続きを読む
今度の『ハリー・ポッター』はミステリーだ!
“秘密の部屋”は何処にあるのか?
はたして“継承者”とは誰なのか?
生徒を襲う恐怖の正体とは?
皆様ご存知の大ヒットシリーズ第2弾!
…という作品でしたが>>続きを読む
脳も身体もただの器。
僕らの魂は何処から来て、何処に往くのか。
ドイツの名匠ヘルツォーク監督による傑作。
実際に19世紀のドイツに存在したカスパー・ハウザー。彼は長期間に亘って拘束された生活を送って>>続きを読む
剣と魔法の世界の物語。
同名のゲームが原作とのことですが…未プレイという立ち位置で鑑賞しました。
日本では某有名ゲームの影響からか、剣と魔法の世界は馴染みがあると思いやすいのですが、本来は物語特有の>>続きを読む
『ロッキー』の続編…というか『1』と『2』は合わせて一本の映画ですな。前作は前編で、本作が後編なのです。
うほう!最高ッ!
これこれこれこれ!これが観たかったのです!この熱い展開!これぞ噂に違うこと>>続きを読む
南アフリカの都市ケープタウン。
生命よりも “紙切れ”が優先される場所。
そこで起きた殺人事件を発端として、生と憎しみを見つめ直す物語。
とても怖い作品でした。
ただの一般人だろうと。
名が知れた悪>>続きを読む
感動の総合デパート。
常に予想の斜め上を行く展開。
それが、本作『カールじいさんの空飛ぶ家』なのです。
いや、失礼な話だと重々承知で書くのですけども、フィルマークスで評判の良さを伺うまでは、これっぽ>>続きを読む
0.5ミリ。
人と人の心が最も近付くギリギリの距離感で。
出会いと別れ。高齢化社会日本を深く浮き彫りにした問題作。
いやぁ。長い物語でした。上映時間は196分。
歳を取ると長時間の鑑賞は辛くなるので>>続きを読む
夢があふれる魔法の世界へようこそ!
世界的に大ヒットした『ハリー・ポッター』シリーズ第一弾。
全シリーズ制覇を目指して第一作目を再鑑賞しましたが。うん。相変わらず、人間界での冷遇から魔法世界の扉が開>>続きを読む
英国発のゾンビコメディ。
良作でした。
脚本も、演出も、演技も全てが及第点。
「ゾンビコメディだよ。ちょっとグロいけど面白いよ」という一言を添えてお薦めして間違いなし。
…なのですが、個人的には「>>続きを読む
博物館で流す映像のように静寂で真面目な雰囲気の作品。
とても静かで美しい作品でした。
まるで風船のように。
表面がツルツルで。
だけども空気がパンパンに詰まっていて。
ほんの少しの刺激で割れてしまい>>続きを読む
寄る辺も無い男と女の存在証明。
今更ながらに本作を初鑑賞であります。どんな名作でも映画はナマモノですから、後だしジャンケンのように的外れな感想を書いていたらご指摘くださいませ。
さて。
あまりに>>続きを読む
良い映画でした!これ、良い映画でした!
と、2回も繰り返したくなるほど素敵な映画でした。親子愛、SF、ファンタジー、サスペンス。色々な要素をてんこ盛りにしていながらも、納得の行く着地点へのライディン>>続きを読む
未就学児が居る家庭ならば一度は観たことがあるだろうと思う番組『羊のショーン』…の映画版。とは言え、お子様向け…ではなく確実に保護者層にも訴求力がある作品です。
例えば、劇中でスマホを扱う場面とかがあ>>続きを読む
阿部寛さん演じるダメ男を軸にした家族の物語。
絵が描いてある鍋。団地の階段。凍らせたカルピス。小さい風呂。公園の砂場。高架下の駐輪場。カーブミラー。見切り品の和菓子。まるで防虫剤の匂いがするような日>>続きを読む
「真実か?挑戦か?」
きっと、イニャっち(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)は常に自分に問い掛けているのでしょう。そして、いつも挑戦を選んでいる…のだと僕は思います。
『21g』では物語の>>続きを読む
アラン・ドロンの色気漂う105分。
うひゃあ。すげえ格好良い。マジ惚れる。
なんでしょうかね。この色男は。もう、同じ性別、同じ生物と思えないですね。何が違うのでしょうかね。トレンチコートと帽子を身に>>続きを読む
イーストロサンゼルス。
人口密集地で低所得者たちが住む街。
そこに住む三人の義兄弟。
白人なのに自分の肌の色を厭い、血を流す男。
傷を抱えながらも、市民を守る道を目指した男。
罪を悔やみ、暗い情念を>>続きを読む
物語の方向性やエイリアンの造形など、続編の中でも初代『エイリアン』の血を最も濃く受け継いだ正統派。『アメリ』を手掛けたジャン=ピエール・ジュネ監督作品。
うひゃぁ。
噂では伺っていましたがグロいです>>続きを読む
あなたが立つその場所は本当の居場所ですか?
弦楽器が奏でる旋律のように優しくて厳しい物語。
静かに。
足の先から。
少しずつ囚われて。
いつの間にか心身ともに前のめり。
思わず画面に向かって声を発さ>>続きを読む
全方位に向けて万全の態勢で贈るディズニーの珠玉の逸品。
あけましておめでとうございます。
今年最初の感想が本作というのは、一年の滑り出しとしては極上。うん。そう言いたくなるほどに完成度が高い作品でし>>続きを読む
あるホテルの騒々しい大晦日の夜を描いた喜劇。
三谷幸喜監督作品。
個人的には大晦日が一年の中で一番好きです。子供の頃に「大晦日は夜更かしして良い」なんて言われたからか、何からも拘束されない印象が強い>>続きを読む
グラスの中で溶けていく氷のような作品。
(1)物語の外殻 ― 世界
どんな作品でも。
光の当て方によって影の形が変わる多面体。
だから、観客によって様々な顔を見せる…それが“映画”という総合芸術。>>続きを読む
都会の片隅で。
戦争帰りで仕事に失敗した男と。
統合失調症で社会に馴染めない男が。
自分たちの住む場所を作るために生きる物語。
ホームレス…つまり、家が無い人たち。
そんな彼らを描いた物語なのですが>>続きを読む
いきなりですが、“お笑い”って“階段”だと思うのです。
一歩一歩と上るうちに高い所に連れて行ってくれる素晴らしいものなのですが、人によって快適に思う形状は違うのですね。若い頃は二段飛ばしも大丈夫でし>>続きを読む
続編映画の禁忌を全て体現した作品。
反面教師としては最適。
「なんじゃこりゃぁぁっ」って松田優作さんばりに叫んでしまいそうな作品でした。うん。こりゃあ、公開当時に前作のファンからブーイングされるわけ>>続きを読む
ミュージカルで公演していた物語をクリント・イーストウッド監督によって映画化した作品。
あああああああああああっ。
って思わず叫びたくなるほどに。
最高の、至高の、極上のクライマックスでした。もうね。>>続きを読む
異なる価値観の衝突を描きながら、根底に流れる“人間”を炙り出した作品。
二十代前半の頃に一度鑑賞しましたが、個人的な「クリスマス映画を観よう!」キャンペーン第四弾として再鑑賞しました。また、初鑑賞の>>続きを読む