つかれぐまさんの映画レビュー・感想・評価

つかれぐま

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ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

4.0

22/11/30@UPLINK#1

NETFLIXの前に劇場で。
暗闇での鑑賞が似合う究極の「人形劇」ライカの専売特許と思っていたストップモーションアニメを、まさかデル・トロが作っていたとは。シェイ
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

-

表現の規制が厳しい国の映画監督は、当局の目をすり抜けるべく、あえて単純なプロットに多くの暗喩を含める。このイラン映画もそういう作品だ。

ベン・アフレック『アルゴ』で描かれたイラン革命の直後。「革命」
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許されざる者(1992年製作の映画)

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【西部劇の大嘘】

農場で静かに暮らしていた老ガンマンが再び銃を取る話だが、語られるのは「西部劇の嘘」であり「暴力は連鎖する」。後者は後の『グラントリノ』にも受け継がれ、イーストウッドの後半生のテーマ
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.5

22/11/22@調布#9

【メインは皮肉🥩料理】

ジャンル映画的パイ生地に包まれ、どこを切っても「皮肉汁🥩が滴る」不条理ドラマ。

アニャテイラー・ジョイの出演が既に軽いネタバレかも。それほど彼
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

2.5

22/11/15@調布#5

何よりまず、本作を代役もCGも使わずに完成してくれたことに敬意を表したい。盟友を失った監督の想像を絶する苦悩が、そのまま作中で混乱する母娘に投影されており、観るのが辛かっ
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大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

-

"The Fabelmans"の予習に。

少年のプチ家出に始まり、軽い犯罪に手を染め、あれよという間に感化院に放り込まれてしまう。少年の置かれた環境は悲惨この上ないのだが、楽天的というか、不思議なほ
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ルーム(2015年製作の映画)

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 ■■■■■■
 ■ROOM■
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他国事ではない誘拐監禁。
日本映画ならこの特異な状況をセンセーショナルかつ猟奇的に取り上げるのだろうが、本作は「これからを生きる」人間の物語として誠実
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ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(2003年製作の映画)

5.0

22/11/1@gdcs池袋
IMAXレーザーGT

合計9時間超!を完走。
もうこれは映画史上最高の3部作。およそ地球を舞台にした1次創作で、本作を越えるのは不可能と思える壮大な叙事詩「人間のあけ
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RRR(2022年製作の映画)

4.5

22/10/25@調布#1

マ・ドンソクをマ・ドンソクと闘わせたい。ターミネーターのT-800とT-1000が最後に共闘したら・・。

そんな妄想を叶える夢のような3時間。

前作『バーフバリ』は越
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ロッキー(1976年製作の映画)

-

美しいお伽話だ。
そんなあり得ない話のまわりを、現実という細いロウソクの灯で囲む。灯が一本ずつ増えていき、最後には人の心を暖めてくれる。寒くなるこの時期に見直したい名作。

「熱くなれる」シリーズにあ
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ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(2002年製作の映画)

4.5

22/10/20@gdcs池袋#12
IMAXレーザーGT

友情と自己犠牲というテーマに惹かれた。これはサバイバルと勇気の物語であり、人類がさらに前進するための、最後の抵抗を描いた作品だ。
ーbyピ
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ライオン・キング(1994年製作の映画)

-

【貴種流離譚ではあるが】

ちゃんと観るのは初。
好意的に見れば、シンバが視野を広げて戻って来る「王の帰還」なんだけど、現代のスタンダードで見れば看過できない部分が多い。

善悪二元論に基づいた復讐の
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マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ウェアウルフ・バイ・ナイト(2022年製作の映画)

-

【狼男@マーベル】

『ラブ&サンダー』が期待外れだったせいか、憑き物が落ちたようにMCUへの興味がなくなっている。「夏の間に」と思っていた大量のドラマを見ることもなく秋風が立ち、結局『ホークアイ』を
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バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

-

【ピクサー大丈夫?】

ピクサー作品といえば脚本に定評がある。複数のストーリーラインが流れ、その表裏関係が終盤に逆転したり、ラインは一本でも、子供の視点と大人の視点とで見え方が変わったり。そういう技巧
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パシフィック・リム(2013年製作の映画)

-

【昭和特撮世代、感涙!】

『ゴジラvsコング』などの「モンスターバース」作品がアメリカ伝統のパニック映画的であるのに対して、本作は日本特撮作品の手法で成り立っている。それも昭和の。

前者しか知らな
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ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

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【天才は諦めない】

ナイーヴな数学者に粗野なラッセル・クロウを配役。精神疾患という題材。少なくない事実改変。こんな冒険仕事をよくぞまとめたものだと思う。ロン・ハワード凄い。

若き日の数学者ジョン・
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

-

「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される」

これは1999年に発表された<計画的偶発性理論>というキャリア構築理論。変化が激しく、思うようにキャリアを描けないことが多くなった
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プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

3.5

無駄なく単純明快で短尺。
配信作品の理想かも。

第一作の暑苦しいジャングルとは真逆な、静謐な森が舞台の神話的演出にワクワクした。女性解放、先住民族へのリスペクトと、しっかりポリコレ要素が入っている。
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ウォッチメン(2009年製作の映画)

-

公開時に観ていれば楽しめたかも。何度も擦られたテーマに新鮮味が・・本作以降、実に様々なタイプのヒーロー映画が作られてきたんだなあ、と改めて思う。時の風雪に耐える強度はなかった。ヒーローたちの「人間的」>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

22/9/28@gdcs池袋#12
IMAXレーザーGTフル

【改訂版】いいね&コメント下さった皆さんすみません。

1か月前に鑑賞して以降、モヤモヤとした☁が頭から離れず。やはりIMAXで観ねばと
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

-

【雪山小屋の八悪人】

70mmワイドでありながら、ほとんどは山小屋の室内劇という変なスケール感。なるほど狭い山小屋を広大な北米大陸に見立てる「小さいようで大きな」、同時に「大きいようで小さな」話かな
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ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

5.0

22/9/21@gdcs池袋#12
IMAXレーザーGT

【あつまれ 旅の仲間たち】

初見。なんという壮大さ。
世界観に没入したあまり、終映後の👏に言い知れぬ感情が湧き上がる。

無垢なホビット、
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SR サイタマノラッパー(2008年製作の映画)

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痛すぎる。ダサすぎる。
一周回ってカッコいい。
ちょっとだけ。

ラッパー(本業)で映画評論(副業)のライムスター宇多丸氏が絶賛するのだから間違いない。埼玉というより北関東の某市から「世界を目指す」若
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アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

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【英雄を演じた男の物語】

『ハートロッカー』のような緊迫感もいいが、無骨なテキサス男の内面に迫り、その本当の姿をなんとか抽出しようとする。本作の良さは、そんなイーストウッド御大の優しさかな。

クリ
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セブン(1995年製作の映画)

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【神なき世界】

衝撃のラスト。デヴィット・フィンチャーは「どうせ映画は忘れられる。ラストだけでも記憶に残したかったから」と言うが、それは謙遜というもの。作品を有機的構造にまとめる意味深い結末では。
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

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【オタク趣味の露悪】

評論家絶賛だが、私には良さが解らず。ダークな世界観を貫いたのは分かるが、ここまで鬱なエンディングにする必要はあったのだろうか?ファンタジーには夢があって欲しかった。

あの妖精
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シン・シティ(2005年製作の映画)

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"COOOOL!"

コミックの色使い、コマ割り、質感を忠実に実写映像化。こういうのが「アメコミ映画」であって、MCUは「アメコミを原作にしたドラマ映画」。もちろん両者に優劣はない。

意外にも美しい
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アメリ(2001年製作の映画)

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【エスプリ】

「アメリ・プーランの素晴らしい運命」が原題。お洒落で不条理で完璧な画面設計が作り出す世界は、仏語の「エスプリ」が意味する所そのもの。米国人ウェス・アンダーソンもきっとこういうの作りたい
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お嬢さん(2016年製作の映画)

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幽閉された者の解放と復讐。

監督の出世作『オールドボーイ』と同じテーマだが、より複雑なプロットを持つ本作は、時系列組み変えによるサプライズや大胆な性的表現でエンタメ要素がアップ。

全世界で公開され
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13人の命(2022年製作の映画)

4.0

【人間すげえ:洞窟編】

タイの洞窟に少年たちが閉じ込められたこの事件。そういえば最後どうなったのか?報道が徐々にトーンダウンしていったのが今にして思えば不思議だが、なるほどこういう事情だったのか!
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

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【ストレートに脳に届く】

安易な自己肯定にすがらず「限られた人生をどう生きるか考えろ」。タイラー(この映画そのもの)から主人公(我々観客)への問いかけは第四の壁を越える。

賛否両論上等!な挑戦的作
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となりのトトロ(1988年製作の映画)

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【戦争のない世界線】

昭和30年代の日本の田舎。自分が生まれる前の話にも関わらず郷愁を誘う再現度だが、一点だけあるべき描写が欠落している。それは戦争の傷跡だ。

当時は未だ戦後復興の過程にあり、しか
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

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【ジャンルの坩堝】

モンド、ホラー、SF。様々なジャンル映画のジャンクション。映画として破綻しないか?にハラハラさせられ、壊れそうで壊れない奇妙なスリルを味わう。

芸術性でなく暴力性でカンヌ受賞。
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

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実はコーヒーが美味しく見えないので、そこには期待しないこと。どれも煮詰まっていそうで、登場する大の大人が皆、砂糖をガバガバ入れているのが、そうしなきゃ飲めない代物である証左。だがジャームッシュという作>>続きを読む

娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

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最高のジャーナリストは、
最低の母親だった。

シリアの内戦。最後まで政府に抵抗を続けた医師とジャーナリスト(本作の監督)のカップルとそこで生まれた娘が中心のドキュメンタリー。

医師は同志たちの命を
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

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【時間セレブたち】

たった90分で高い満足度。タイムリープ⌚ラブコメ💘という王道ながら、定番外しの楽しさがぎゅぎゅっと詰まっている。

無限の時間を得た「時間セレブ」がどう振る舞うのか?登場する3人
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