HKさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

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ザ・キープ(1983年製作の映画)

3.3

第二次大戦中、ルーマニアの城塞でドイツ軍が古代の魔物ラサロムの封印を解いてしまい、ドイツ兵が次々と無残な姿に。同じころ長い眠りから覚めた謎の男グレーケンがその城塞に向かい、太古から続く善と悪の時空を超>>続きを読む

ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女(2014年製作の映画)

3.5

吸血鬼モノが続きますが、今度はなんとイランのヴァンパイア映画!
イラン映画はキアロスタミやファルハディ作品しか観たことないのでちょっと新鮮。
全編スタイリッシュなモノクロで、ちょっとジム・ジャームッシ
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30デイズ・ナイト(2007年製作の映画)

3.5

舞台は毎年30日間の太陽が出ない極夜(白夜の反対)を迎えるアラスカのある街。
そこにチャンスとばかり訪れた吸血鬼(ヴァンパイア)軍団が恐怖の人間狩りを始めます。
雪と氷に閉ざされた極寒地帯や犬たちが、
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明日に向って撃て!(1969年製作の映画)

4.5

今朝、出勤途中のいつも寄るコンビニで “遥かなる影(Clos To You)”が流れていました♪
ということで、バート・バカラック(享年94歳)を偲んでの追悼鑑賞。
私が中学生の頃はカーペンターズも全
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ディメンシャ13(1963年製作の映画)

2.8

ロジャー・コーマンの門下だった頃のフランシス(フォード)コッポラの長編デビュー作。といっても75分と短め。U-NEXTでみつけるまで存在すら知りませんでした。
脚本もコッポラ。アイルランドの古城で不可
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ニッケルオデオン(1976年製作の映画)

3.3

公開当時は中学生の頃で、 “スクリーン”や“ロードショー” の 誌上で見た記憶あり。
TVでも一度くらい観てるかもと思いましたが・・・初鑑賞でした。
ピーター・ボグダノビッチ監督、ライアン・オニールと
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クリーチャー・デザイナーズ ハリウッド特殊効果の魔術師たち(2015年製作の映画)

3.3

映画のさまざまなクリーチャーを生み出したクリエイターたちのドキュメンタリー。
2015年フランス制作ですが英語です。
近年の映画制作関連のドキュメンタリーに登場するのは比較的新しい世代の人たち中心です
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アンコール!!(2012年製作の映画)

3.0

人間嫌いの頑固爺さんが、亡くなった最愛の妻の代わりに合唱団のコンクールで熱唱・・・
う~ん、主人公の二人、テレンス・スタンプとヴァネッサ・レッドグレイブの名演あってこそ最後まで観れたものの、全てにおい
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少年と犬(1975年製作の映画)

2.8

日本劇場未公開の近未来SF。
サム・ペキンパー作品の常連悪役で昨年亡くなったL・Q・ジョーンズの制作・監督・脚本という貴重な作品。
知る人ぞ知る70年代のカルトSF作品でもある本作、昨年はU-NEXT
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夜の人々(1948年製作の映画)

3.3

ボニーとクライドをモデルにした主人公たちを描いたフィルム・ノワール。
仲間と刑務所を脱獄した主人公の名がボウイ、その後出会って行動を共にし、恋に落ちる彼女の名がキーチ・・・あれ、どこかで聞いたような。
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名探偵登場(1976年製作の映画)

3.5

CSで数十年ぶりに観たのに、ほとんどのシーンもセリフも覚えていて我ながら不思議。
ディスクは持ってないので、公開時に劇場で観た後もTVで何度も見たんでしょう。
デイブ・グルーシンのテーマ曲もオープニン
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犯罪王ディリンジャー(1945年製作の映画)

3.0

こちらのタイトルは“デリンジャー”じゃなくて、“ディリンジャー”なんですね。
実在したギャング、ジョン・デリンジャーを描いた映画としては本作が一番古いようです。
ジョン・ミリアス監督、ウォーレン・オー
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仕掛人・藤枝梅安(2023年製作の映画)

4.0

隅々までとても丁寧に作られた本格時代劇を久しぶりに堪能しました。
しかも劇場の大スクリーンで観れたのが嬉しい。
TV『必殺!』シリーズの元祖であり唯一の原作物『必殺仕掛人』の原作である『仕掛人・藤枝梅
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幻の女(1944年製作の映画)

3.0

先日見た『プルートで朝食を』で主人公のキリアン・マーフィーが探していた生き別れの母親のことをずっと“ファントム・レディ”(幻の女)と呼んでいたので本作を思い出して鑑賞。
原作はウィリアム・アイリッシュ
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プルートで朝食を(2005年製作の映画)

3.6

こちらもニール・ジョーダンの全く知らなかった作品。
たまたま『ブッチャー・ボーイ』と続けて観たら、本作の原作者も同じパトリック・マッケーブでした(脚本も『ブッチャー~』と同じくジョーダンとマッケーブが
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ブッチャー・ボーイ(1997年製作の映画)

2.8

ニール・ジョーダンの作品ですが存在すら知らなかった映画です。
私が映画と疎遠だった時期の作品でもありますが、日本では世間を騒がせたある事件と被って当時は公開中止(原作本も発売中止)になったとか。

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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.0

公開年度の私のベストだった『スリー・ビルボード』のマーティン・マクドナー監督作。
予告では『聖なる鹿殺し』と同じくコリン・ファレルとバリー・コーガンのツーショットもあり、観る前から一筋縄ではいかない映
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ドラキュリアン(1987年製作の映画)

3.5

CSでタイトルを見つけて発作的に鑑賞。
昔から吸血鬼モノにはとりあえず手を出す方針でして。
ただ『トワイライト』シリーズは苦手な恋愛ものらしいのでパスしてますけど。
じゃあ本作はなんで今まで観なかった
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プロフェッショナル(1981年製作の映画)

3.7

タイトルは印象に残ってないものの、たしか以前観たことあるハズと思って観たらやっぱり観てました。2度目の鑑賞です。
本作は原題も“Le professionnel”。
原題と全く違うヘンな邦題だと問題で
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未来は今(1994年製作の映画)

3.8

コーエン兄弟の5本目の作品で巨額の制作費をかけながら興行的に惨敗した作品とか。
私は初見ですが、とても面白かったというのが感想です。
コーエン兄弟版『素晴らしき哉、人生!』といった感じでしょうか。
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ムスタング(2019年製作の映画)

3.5

ムスタングはアメリカの野生馬で、語源は”迷子”や”はぐれ者”という意味だそうです。
アメリカの多くの州では刑務所の囚人の更生プログラムの一環として野生馬の調教が行われており、本作は人生の迷子とも言える
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夕陽の用心棒(1965年製作の映画)

3.5

ジュリアーノ・ジェンマのマカロニ・ウェスタン・デビュー作です。
当時の芸名はアメリカ人っぽくモンゴメリー・ウッド。
本作の他『荒野の1ドル銀貨』『続・荒野の1ドル銀貨』などもウッド名義でクレジット。
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河内山宗俊(1936年製作の映画)

3.5

これで山中貞雄の現存する作品を一応3本とも観たことになります。
河内山宗俊といえば昔の時代劇で何度か遭遇してるので実在の人物と知ってる程度。
いわゆる裏社会の親分で、弱きを助け強きをくじく義賊的な人気
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パペット・マスター(1989年製作の映画)

2.5

タイトルは聞いた事ありましたが、正真正銘のB級ホラーでした。
というかホラー半分ギャグ半分(?)の懐かしのテイスト。
なぜ観たかと言うと、CSで1~3が連続放送されてたので、シリーズ化されるくらいだか
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.6

1と2は観てましたが、本作は公開時に劇場に行きそびれ、丸1年遅れの正月映画となりました。
監督は1・2と同じく『キック・アス』のマシュー・ヴォーン。
キャストを一新して過去2作の時代を遡った前日譚で第
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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

3.8

ウェス・アンダーソンが『天才マックスの世界』の次に撮った初期作品。
こちらは風変わりな天才一家バカボンではなくテネンバウム家の物語。
父親は元有名な法律学者ながら今は資格を剥奪され破産、妻子とは別居。
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殺人捜査(1970年製作の映画)

3.0

先日観たモリコーネのドキュメンタリーで本作冒頭シーンの音楽差換え比較をやってたので、気になって観てみました。
昔から所有しているモリコーネ・ベストに入ってるので音楽だけは何度も聴いてます。
アカデミー
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.0

今年最初の劇場鑑賞は楽しみにしていた本作です。
体調不良にもめげず、公開初日が13日の金曜日でもひるまず、会社帰りに行ってきました。
私が最初にエンニオ・モリコーネのLP2枚組サントラ・ベストアルバム
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アンビュランス(2022年製作の映画)

3.5

“アンバランス”じゃなくて“アンビュランス”だったんですね。
洋画に出て来る救急車に書かれてあるのをよく見かけますが、運んでいる病人やケガ人の容体が極めて不安定という意味でアンバランスなのかと勝手に想
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父と暮せば(2004年製作の映画)

3.7

U-NEXTの配信を観賞。3度目の挑戦です。
実は過去2回はどうしてもセリフが聞きとれず、冒頭10分ほどで断念。
いくら音量を上げても、たまにこういう邦画(または洋画の吹替)があります。
本作はセリフ
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人情紙風船(1937年製作の映画)

3.9

5年間で26本の時代劇を撮り28歳で亡くなった山中貞雄の現存する作品3本の内1本。
有名タイトルだしTVで何度もリメイクもされているようですが、今さらの初見。
85年も前に20代の若い監督が撮った作品
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英雄の証明(2021年製作の映画)

3.4

昨年ハマッて次々に観たイランのアスガー・ファルハディ監督の最新作(日本は昨年春公開)を鑑賞。これで現存する長編全てを観たことになります。
本作も同年のアカデミー国際長編映画賞(以前の外国語映画賞)のイ
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ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん(2015年製作の映画)

3.8

フランス・デンマーク合作のアニメーション作品。
19世紀のロシアを舞台に行方不明の北極探検隊を探して冒険に出る少女の物語で多数の賞を受賞しています。
同監督作は一昨年公開された2作目でアメリカの西部開
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.7

こちらも配信が早い。しかもアマプラ見放題。
昨年秋の公開時に時間が合わずに劇場で観れなかったヤツです。
Sheepは羊全般で、Lambは仔羊なんだそうです。
人里離れた山奥で牧羊をしている夫婦のもとで
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.6

新年の1本目は、昨年秋に公開され早くも配信された本作をU-NEXTのポイント鑑賞。
伊坂幸太郎の小説はムカシ何冊か読んでますが、常々余白が多いと言うか、濃厚ではなくサラリとした作品が多い分、映画化する
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.7

あまり評判はよろしくありませんでしたが、一応パークの頃から全部観てますし、深く考えずに楽しめる映画が観たくて2022年の締めくくりの大晦日に鑑賞。
序盤こそ恐竜を差し置いて人間のスパイ・アクション風の
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