APlaceInTheSunさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.0

この映像、ごく初期のYouTubeで東大討論会としてアップされてたので一部観た事があった。

兎にも角にも、三島由紀夫の器の大きさ。
そして、
「タバコを更かしているのは大勢を前にして平静を装うためだ
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.8

単なるワンアイデアのホラー映画に留まらない、家族それぞれの心理描写や、「音をたててはいけない」という世界の説得力のもたせ方は目を見張るものが有る。

長女を演じた俳優が素晴らしい。

泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

3.6


冒頭とラストが共にナマハゲの「泣く子はいねぇがーー」で共通してて、見かけ上は円環構造だけど、
ラストのナマハゲは意味合いが全然違っていて、

序盤、中盤とずっとモッタリしたテンポで弛みそうな展開が全
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

4.5


楽しい美しい瞬間だけでなく、醜い面、間違った振る舞い、惨めで情けなく思い出したくもないような場面も、人間が生きていく上での出来事、全部乗せみたいな感じ。

搾取する側とされる側、世の中の縮図を濃厚に
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ストップ・メイキング・センス(1984年製作の映画)

4.8

【スパイク・リー監督最新作『アメリカンユートピア』公開前に予習として観て記録漏れ】

アコギの一人弾き語りから、段々とメンバーが増えていき、曲調も徐々にアップテンポに。

ニューヨークのインテリっぽさ
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ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

3.9

マシンの反乱、AI・ロボットの反乱。
何度も小説や映画で作られてきた手垢の付いた題材を、「レゴムービー」「スパイダーバース」の制作コンビが最新アニメーションと今どきギャグでアップデートした良作。
マイ
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モキシー ~私たちのムーブメント~(2021年製作の映画)

3.8

モキシー!って言いたくなる。

内気な女子高生が、フェミニズム活動を始める事を契機に活発になり成長していく。主人公の母親がフェミニズム黎明期世代で、母親に反発しつつ自分達なりに女性達が連帯て戦う所がが
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孤狼の血(2018年製作の映画)

3.8

やっぱヤクザ映画好きだなぁ。

警察の腐敗の内幕を描く系譜は、『この世で一番悪い奴ら』にもつながる。

ファーザー(2020年製作の映画)

4.5


■認知症を患っているアンソニー・ホプキンスが主人公という事だけを事前情報として入れていた。
重い認知症に悩む老人と、介護に苦労する家族の苦悩、を描いた感動の家族ドラマなのかなぁーとか予想していた。
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.8

『ジョン・ウィック』初鑑賞。
そのシリーズ名と、海外批評家による2010年代ディケイドベスト100本なんかに選出される作品なのは知っていた。

AmazonPrimeでなんとなく、観ようと思い鑑賞開始
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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

3.8

背景を省略したシンプルなアニメーション絵柄。セリフは無く、BGMもミニマムなピアノ音楽のみ。抽象度が高いから観る者の想像が膨らみやすい。 

哀しい物語だった。
誰を責めても取り返しがつかない。でもお
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DAU. ナターシャ(2020年製作の映画)

4.3

【3月に鑑賞、記録漏れ】
−−−−−−−−−−−−−−−−−
オーディション人数39.2万人、衣装4万着、欧州最大1万2千平米のセット、 主要キャスト400人、エキストラ1万人、制作年数15年…… 「
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パディントン 2(2017年製作の映画)

4.0

作品中に英国愛、ロンドン愛が溢れる楽しい作品。
カリプソ楽団が演奏する挿入歌がロンドン郷愁をさらに際立たせる。

序盤のパディントンがウィンザーガーデンの街の人々に受け入れられ愛されている街の朝のシー
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パディントン(2014年製作の映画)

4.0

駅のホームで、怪しい風貌でどこの馬の骨かわからない者に声をかけ、困っているから家に泊めてあげる。何故かそんな所にグッと来てしまう。
この世知辛いご時勢だからか…
可愛いクマなら自分でも手を差し伸べるか
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.9

黒人差別問題を、タイムリープ物というジャンルに落とし込むアイデアは面白い。
白人警官に黒人青年が殺害される様が何度も何度も繰り返される。「この悲劇を何度繰り返すんだ!」という作り手や黒人側の叫びと手法
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なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

3.6

支援者や家族の、地道な選挙活動のお手伝いが有って成り立ってるんだと理解できる。
最初は嫌がっていた娘さん達がいつの間にか、「選挙に勝ちたい」と口にし、タスキを着けた時は胸アツだった。

ホムンクルス(2021年製作の映画)

3.7

原作マンガを未読なので、原作と比較して良かったとかどうとか言えないんですが。

マンガ原作ものにしては派手な見せ場を無理に作ってないように思え、それだけで作品にたいして好感を持ったし
ダークな世界観を
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.0

その制作過程を知ると凄いと思わざるを得ないし、尊厳に値する作り手に違いない。
正直「めちゃくちゃ面白かったー!」っとは思わなかった。「凄い」が「面白い」を上回ったというか。
ただ堀隆秀さんは今後も要注
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

4.3

まず最初に言いたい事は、ジムの会長の顔がめちゃ味わい深くて良い(それかぃ!笑)。

好きな事にのめり込んで抜け出せない人達を絶妙な距離感で描いている。過度に感傷的でもなく、ヒロイックに映すでもなく。
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街の上で(2019年製作の映画)

4.3

filmarksで☆何個とかスコア付ける意味が無いような(一応付けたけど)。

ここが他の映画と比べて優れてるとか劣ってるとかあまり考えたくないような。

今泉力哉ワールド炸裂、唯一無二の作品だった。
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.5

【Netflixで前作『ザ・ライダー』を観てからずっと楽しみにしていたクロエ・ジャオの次回作。】

至高の撮影により映し出されるアメリカの美しい大自然、
プロの役者を使わず物語の設定に近い素人をキャス
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ザ・ウォーク(2015年製作の映画)

3.6

「無理だろ!」「誰得?」「バカじゃないの?」
と他人に言われそうな事。
でも関係ない。これが自分の夢。

緻密に計画し、圧倒的な情熱で遂行する過程が良かった。
ジョセフ・ゴードン・レヴィットがハマり役
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悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

4.0

気持ち悪い殺人鬼(変態達)が「ウヘヘヘ」。それを前にし、美女が「キャーーー」。
王道ホラー。

後の様々なホラー映画の作品群の原点だとか。確かにジェイソンみたいな奴いたぞ!

獣の棲む家(2020年製作の映画)

3.5

南スーダンから英国へ難民として国外逃亡する夫婦。内戦が生んだ悲劇。

ホラーというジャンルは器で、そこに色々なものを盛込めるなぁーとつくづく感じた。
・南スーダンの政情不安、内戦。
・ヨーロッパでの難
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メイキング・オブ・モータウン(2019年製作の映画)

4.0


マイケルジャクソン、マーヴィン・ゲイ
スティービー・ワンダー、スモーキー・ロビンソン
が凌ぎを削ってた奇跡のような音楽レーベル、
モータウンレコードを扱ったドキュメンタリー。ブラックミュージック好き
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きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)

3.7

王道のラブストーリーで良かった。

スナメリ人形と一緒に踊るシーンがグッと来た。
未見だけど『ゴースト ニューヨークの幻』ってこんな感じなのかな?とふと思った。

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

まずは庵野監督、お疲れさまでした!と言いたい。
(自分は、TVアニメシリーズと劇場版幾つかしか観ておらず熱心なファンではないですが😅)

エヴァンゲリオンはセカイ系(世界系)という作品郡の代表作とされ
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CURE キュア(1997年製作の映画)

4.5


奇妙に明るいピアノ演奏からの突然の無機質な殺害シーン。このミスマッチ感、オープニングから狂っている。

実に危険な映画。ヤバい。
マインドコントロール・洗脳を扱っているが、公開時期からオウム真理教の
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.2

ある女性アナウンサーの『誰にでも、それぞれの地獄がある。あなたにはあなたの地獄、私には私の地獄が。』という名言がある。それを思い出した。

女性達が生きづらさを感じてる訳だけど、本作の高良健吾のキャラ
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MEMORIES(1995年製作の映画)

3.9


エンディングテーマが90年代日本のテクノシーンの火付け役、ケン・イシイ。時代を感じる。

大友克洋鑑賞の3話からなるアニメ作品オムニバス。
1話「彼女の思い出」が一番、普通のアニメっぽいテーマを扱っ
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ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

4.3


音楽の作曲として、暗い歌詞に敢えて明るいメジャー系のコード進行を当てはめる事で、その絶妙な違和感から名曲が生まれるという手法がある。

この映画を見てそんな事を思い出した。
決して大きな事が起こらな
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レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.9

【作業中】
新任警官の為に先輩警官が街を案内して周る、序盤の展開から既に街にはびこる不平等、貧困、権力の腐敗、コミュニティ間の分断や緊張関係が、混沌が見て取れる。

引火ガスで充填した密閉空間では小さ
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.8


青春映画の良作でした。
昔NHKでやってた「中学生日記」の枠を超えきれてないような気もしますが。

球場に足を運んで応援しないグループに自分は属しそうなんで完全には乗れない面も有ります(我ながら捻く
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のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

3.9

ガス・ヴァン・サント監督『エレファント』→吉田大八監督『桐島、部活やめるってよ』
の手法を用いて、
ボルダリングに打ち込む小寺さんと、小寺さんに影響される周りの人達を描く青春群像劇。

小寺さんに何故
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