ろーたすさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ろーたす

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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.9

自分が忘れ去られる存在である、役者生命が終わる危機感。その不安や焦燥が文字通り積もり積もる。
俳優が役に入り込むために、減量や増量をしたり、ホテルに引き篭ったり、軍事訓練をしたりするように、リーガンは
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バード・ボックス(2018年製作の映画)

3.5

音を立ててはいけないクワイエットプレイスを超える"見てはいけない"バードボックス。
自分が死に直面しているのに、原因である"それ"の正体を見てはいけない、争いようがない恐怖。助け合えるはずの人間相手に
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グッド・タイム(2017年製作の映画)

3.2

嘘を重ね、罪を重ねて、必死にいまを生き延びる。幸せなんてどんなか忘れた彼らの生き様は哀れで、惨めで、救いがなかった。
目先の目的に向かって走る車が、逃れられない現実から非行してるように映って切ない。
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アメリカン・パイ(1999年製作の映画)

3.3

童貞の、童貞による、全人類対象青春コメディー。(言い過ぎ)
男が大盛り上がりしそうな協定、そして展開が広がっていくけど、だんだん青春コメディがラブストーリー色に染まり出す。
気持ちに寄り添うってどうす
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好きだった君へ:P.S.まだ大好きです(2020年製作の映画)

3.6

うきうきなOPから最高。前作で晴れて本物の彼氏彼女になったララJの心の踊り様が動きに、表情に溢れていて、恋する人って本当に輝いてみえるもんだなぁと楽しくなれた。ところが、かつてのラブレターの返事が返っ>>続きを読む

2人のローマ教皇(2019年製作の映画)

4.0

辞職の話になると、毎回違うパターンで拒むアンソニーホプキンスが面白い笑
ベネディクト16世とフランシスコの会話には、とにかく引き込まれた。あえて乱れたカメラワーク、激しいピントの変化が、思うように事が
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思いやりのススメ(2016年製作の映画)

3.7

コメディ調で描かれる2人の成長ストーリーは、とても30歳まで生きれば良い方という病を患っているトーンではない軽快なテンポ感。抱える疾患の割に楽しく観ていられるのがいい点。

しかし、セレーナゴメスの顔
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好きだった君へのラブレター(2018年製作の映画)

3.8

なんやこれ、まだ妄想とちゃうんか?
でも、青春映画ってこれくらいストーリー性がある位が観ていて気持ち良い。笑えるし、応援しちゃうし、うっとり出来る。

登場人物の癖が絶妙かつ、キャラ被りなしという青春
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ペイ・フォワード 可能の王国(2000年製作の映画)

3.8

この世界に染まりきっていない少年だからこそ至る純粋で真っ直ぐな思考。自分の力だけじゃ方向変換の出来ない"不器用な"大人たちに差し出される救いの手。
いい話!だからこそ、ラストが残念過ぎる…。
この映画
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クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

4.7

ファミリードラマ、離婚映画のレジェンド作品。
もはや、この1本で離婚映画という一つの大ジャンルが確立出来るほどの名作。
離婚の親権争いは地獄だと心に刻みつけてくる痛烈さと親子関係の他にない温もりを、親
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.7

女性は強い。母親はもっと強い。
モノクロで真に魅せたい画を抽出した映像美、
無音という最強のBGM、
女性陣の感情を裸で表現させる残酷なストーリー。
全部の要素がこの作品の味方をしてた。

「これもま
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.0

ストーリーが退屈過ぎて。
10分が30分に感じたし、あと何分かな?って何度も確認しちゃいました。
シャーリーズセロンとマカヴォイの演技は画になるし、ワンカット風アクションのカメラワーク、編集の頑張りは
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.0

エンドロールまで音楽がたっぷり。もうトッポです。(言いたいだけ)
やりたい音楽が形になってゆくのが楽しい。
後味がなんとも爽やかで気持ちいい良作!
アダムレヴィーンの歌も心地良いです。

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.8

な る ほ ど
印象操作の中で、実は答えを散りばめて観せている。
要は2度観たくなるあれです。

ペット 檻の中の乙女(2016年製作の映画)

3.0

ストーリーの転調部分が唯一のピーク。
救われたサイコ女と、そのサイコ女の犬になった男の話。

コンプライアンス 服従の心理(2012年製作の映画)

3.1

「正しいと思ったことをした」
「誰もが同じことをしたはず」
「指示された通りに従っただけ」
責任を逃れ、ベッキーの不幸を気の毒の一言で済ます店長に腹が立った。たちの悪いいたずらだし、彼女に悪気なんてな
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ペット・セメタリー(1989年製作の映画)

3.0

大切な人を亡くした悲しみは簡単に乗り越えられるものじゃない、茨の道だ。
立ち止まったり、落ち込んで下を向いてたらそのまま落っこちてしまう。
私の考えとはまた違いますが、そんな風に受けとりました。

スキン~あなたに触らせて~(2017年製作の映画)

4.0

社会から排他的に扱われた彼ら彼女らを毒々しくも幻想的なビジュアルで描く。
幸せにならないといけない。
可愛くないと、綺麗でないといけない。
奇形でいる事は不幸な事なんだ。
世の中、そんな固定観念ばかり
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ダンシング・ウィズ・バード 驚きの求愛ダンス(2019年製作の映画)

3.7

台本ある?っていうくらい見せ方が面白くて、図鑑や飼育されている状態をただ観るよりずっと楽しいし面白い。ナレーターの喋りが良い!
やっぱり知識があるなしでは、思い入れも違ってくると体感したし、他の動物で
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グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

3.3

ノーウイルス🦠?
恐ろしいのは、ウイルスや怪物だけじゃなく、人間の恐怖感染だと言うふうに思った。(今作だと政府・医療機関がその代表格)
いま猛威を奮っているコロナウィルスも、ウィルス自体も十分な脅威。
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午後8時の訪問者(2016年製作の映画)

3.7

身元不明の少女の死を切り口にして、事件の真相の探究者、そして患者と関わる女医の両面からジェニーを見つめる。

アデルエネルを初めて観たのですが、まさに好演でした。欧州映画らしく、画としては静かで淡々と
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.0

個人的な実話作品あるある
"ラスト後にある追加説明文章に泣かされがち"

おかんの無償の愛が絡むと途端に泣いてしまう私ですが、母親が2人おって泣かない訳がないですよ笑
終盤、育ての親を思い今を進むのか
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ホース・ガール(2020年製作の映画)

3.2

かなりぶっ飛んだ事を、瞳孔ガン開きで饒舌する。でも、現実と妄想の区別がつかなくなっていく彼女を見ているこっちも大混乱。
ヴィルヌーヴの複製された男のように、総合疾患症や宇宙人とかの描写をど返しして描い
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アナイアレイション -全滅領域-(2017年製作の映画)

3.5

これは映画館で観たかったやーつです…、Netflixさん…。(短期間してたみたいだけど)
あくまでも、「何年も前から未知の空間の存在は知られていて、その空間の謎を明かす」っていう始まり方。
それなら、
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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.5

基本的な流れはガールズ版の無印アベンジャーズ。
起承転結を上手くゴチャした見せ方や、クインちゃんの癖のある語りで退屈する事もなく楽しませてくれた。
警察に乗り込んでカラフルショットガンからのずぶぬれア
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オクジャ okja(2017年製作の映画)

4.0

いまこの瞬間も行われている家畜産業。
食品である事を当たり前に思っている動物達に対して、こうも味変させた視点で魅せてくれるポンジュノ監督。
一見悪に描かれる会社サイドを、指さして批判するだけの立場に私
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モンスター(2003年製作の映画)

3.5

底無しに堕ちたその境遇を、ひたすらに世間のせいにして泣き宥め合うその2人に、「あぁ、もう誰も2人を救えないんだ」と悲しみ以上に哀れに思え、同情以上に怒りが湧きました。

自分の願いばかり棚に上げて、思
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ナンシー(2018年製作の映画)

4.0

観た直後は彼女の悲しみを引きずってしまう。
でもしばらくして思い返すと、あの数日間の幸せだけは嘘じゃなかったんだって思えて少し救われたような気がした。
その後味含めたトータルで考えて、この作品が好きだ
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カジュアリティーズ(1989年製作の映画)

3.5

「この時、お前ならどうする?」の究極形。
作品を観る前なら容易に分かる。何が正しい行動か。善行か。でも、その局面に出くわした時、実際に理想通りの行動が取れる人ってどれくらいいるだろうか。
ジョン・レグ
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25年目のキス(1999年製作の映画)

3.0

いまの世の中だと有り得なさそうなノリと展開だなぁーと時代の変化を楽しみつつ、結局人間的なとこは昔から変わらないんだなぁとしみじみ。
彼女から通じて発信されるプロムでのメッセージ性や各々に描かれる恋愛の
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

2.9

これハーレイ・クイン居なかったらまじでお通夜だったな。

悪党達が何処からともなく集まって、盛り上がりそうな展開で、感動しそうな雰囲気を作っていく作品。ただ、その過程一つ一つが薄っぺらく淡々と描かれて
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ミザリー(1990年製作の映画)

3.5

認めるよ、
あんたぁ映画界屈指のサイコババァだ。

スイッチがパチっと入れ替わるんじゃなく、普通の人がじわりじわりと激昂する、その沸点までの高まりが怖すぎて。
冒頭のスリップ事故を音楽の変調もなく淡々
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.9

うっわ。
ミステリー作品で暫定1番好きかもしれない。
キャスティング、脚本、演出、ライティング…。
これ以上どれだけ楽しませてくれるんだっていう程に二転三転する展開にめちゃくちゃ振り回されて興奮は収ま
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ダウントン・アビー(2019年製作の映画)

4.0

え、なんか素敵じゃん…。
王室のあり方なんて私には何が正解か、考えても答えは出ません。ですが、最後にちょっとずつ前に進めた各キャラの成長や幸せにはこちらも思わずにっこり。
キャラ数は多いのに、それぞれ
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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

4.5

シリーズものは数あれど、BTTF程存分に前作を活かした続編はそうないでしょ!このエンタメ性はこれからもずっと色褪せず、魅了し続けるんだろうなぁ…と惚れ惚れしてしまう。

危機迫る将来を変えるべく、未来
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地獄の黙示録 ファイナル・カット(2019年製作の映画)

4.5

これが一切のCGなしって、映画というより戦争そのものを本当に観てしまったんじゃ…。更に言うなら、戦争というより地獄の方が適切に思える程の高濃度カオス。

まず、サーフィンが出来る波を求めて村をナパーム
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