MinaMiさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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巴里のアメリカ人(1951年製作の映画)

4.2

フランスとミュージカルとガーシュインが好きな自分にはピッタリの作品。登場人物に悪い人がいないのに、すれ違いがもたらす三角関係。なんてロマンティック。誰かに感情移入せずにはいられない。
音楽もダンスも最
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アダムス・ファミリー2(1993年製作の映画)

3.0

シリーズもので2も面白い稀有な映画。サマーキャンプというものに初めて触れたのはこの作品だったかもしれない。
本当に不気味なのはアダムスファミリーよりも、気色の悪いノリと劇を強要するキャンプの空気だと思
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愛のむきだし(2008年製作の映画)

2.8

なっがい!どんだけ超大作だよ、と思いながら観ていたけど、結論からすると悪くはない。むしろ、ちょっと感動した。愛のむきだしだわ。
冗長ゆえに、編集で削れる部分は多いと思うけど、それも含めて罪を償っている
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スナッチ(2000年製作の映画)

3.3

高校生が観るとハマりそうなタイプのスタイリッシュクライム映画。好き嫌いは別れそうだけど、ガイ・リッチー監督はこの作品以降も、彼らしさがずっとブレないところは評価したい。『シャーロック・ホームズ』シリー>>続きを読む

ロビンフッドの冒険(1938年製作の映画)

3.8

面白い!中世を舞台にした伝説の物語を、妙な味付けをせず真摯に描いている。80年ほど前の映画だが、色あせず今なお楽しめるのは、王道だからこその素晴らしさ。
エロール・フリンはかっこいいし、オリヴィア・デ
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愛なき森で叫べ(2019年製作の映画)

1.4

演技がクドい。高校の文化祭の演劇とかけてこんな風に撮っているのだろうか?
しかし舞台じゃないんだから、この大袈裟なリアクションはきつい。
不自然に叫びまくって、感情のままに泣き喚く、こういう体育会系部
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

3.0

アメリカと日本は似ていると思う。信念がなく安っぽくて陳腐。
ウェス・ヴェントリーが高良健吾にしか見えない。
この映画は、他人を羨みながらも実行できないフラストレーションを他人を蔑み堕とすことで解消する
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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

3.0

ダイナミックなろうそくの付け方を学んだ。
でんでんの演技がいい。
前半はヒヤヒヤしながら不安を駆り立てられ、中盤くらいまで引き込まれる展開。
後半は社本さんの唐突な覚醒ぶりに、ちょっと笑った。
ラスト
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アダムス・ファミリー(1991年製作の映画)

3.4

やっぱり面白い。奇妙で背信的なんだけど謎の気品があるので嫌悪感がない。
テーマ曲を聴いただけで世界観が伝わる。
優雅で個性の強いキャラクターたちが、他人と違うことなど一切気にせずに美学を貫き通す姿には
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アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

2.6

前半はNYのエリートサラリーマンを皮肉ったようなブラックユーモアと、悪趣味でグロテスクな殺戮エンタメの連続。
サイコパスが今ほど一般的な認識ではなかった2000年当時には衝撃的だったかもしれないが、今
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

3.4

奴隷制度の時代、奴隷から自由人になった黒人ジャンゴが相棒の賞金稼ぎとともに妻を取り戻すために大農園に乗り込む復讐劇。ビビって笑ってスカッとできる。やっぱりタランティーノ映画は最高の娯楽。
『イングロリ
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はじめてのおもてなし(2016年製作の映画)

3.0

「ドイツ映画は明快であるが、単純ではない」と思っている。本作においても、移民というドイツが抱える社会問題を明快なテーマにしつつ、人間関係の機微を繊細に描いている。
ナイジェリアからドイツに亡命してきた
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バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

3.9

やはり、タイムトラベルものは楽しい。ライトなSFとして大衆にタイムトラベルの概念を浸透させた原点の作品と言って良いと思う。
30年前の両親の恋を成就させなくては、兄弟ともども自分の存在が消えてしまう!
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グレムリン(1984年製作の映画)

3.8

謎の中国人からこっそり手に入れた不思議な生き物という導入が、ワクワクを刺激する。
あらためて観ると、のんびりした主人公が銀行勤務だったことが意外。同僚の女の子はバーで手伝いしているし、なにかとゆるい。
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.4

豪華な俳優陣で送る最高のB級映画。鑑賞にはポップコーンかピザが絶必。
何が起きても楽しんでやる意気込みで、見始めるといつものようなドンパチがなかなか起きないもんで、だんだんと物足りなく感じてくるものの
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.4

南北戦争後、1870年前後と思しき米国にて。雪山。訳ありの男と女を運ぶ駅馬車。そして死体の側に立つ黒人。ここから物語は始まる。
ヘイトフル8というだけあってクズとカスのぶつかり合いが主題。これが何故だ
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バイス(2018年製作の映画)

3.1

ばい菌の世界を顕微鏡で覗いてみたらこんな感じだろうか。
ハッタリと誤魔化しと捏造だけが得意な心臓の弱い無能が、それすらも出来ない本物のバカ大統領のNo.2に就くとこんな酷いことになるのか。反吐が出そう
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記者たち~衝撃と畏怖の真実~(2017年製作の映画)

3.3

イラク戦争という結局なんだったんだかよくわからない戦争について、真実を伝えようとしたメディア、ナイト・リッダー社の記者たちの物語。兵士を戦地に送る政府ではなく、家族を戦地に送る市民のため、大手が忖度し>>続きを読む

ディリリとパリの時間旅行(2018年製作の映画)

3.6

美しさに心を打たれて涙が出た。ディズニーランドのモデルになったともいわれる1900年のパリ万博の時代、ニューカレドニアからやって来た混血の少女ディリリ。会う人毎に"Je suis heureuse d>>続きを読む

イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.4

楽しい暴力と銃バンバン映画!史実と全然違おうが「うるせぇ!俺はタランティーノだ」という勢いにおされて、そんなことはどうでもよくなる。さすがタランティーノ。
冒頭のフランス語と英語の入り混じったやり取り
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モンティ・パイソン/人生狂騒曲(1983年製作の映画)

2.4

短編オムニバス形式なので、コントスペシャル的に楽しめる。
嘔吐物大爆発と臓器提供の章は下手なホラー映画よりもトラウマもの。エログロ宗教人種差別タブー関係なしにやりたい放題やってやりました感があってだん
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裏切りのサーカス(2011年製作の映画)

3.3

不親切にも思える難解さのため、かなり集中力を試される。スパイの構造がややこしいうえに、時系列の古いシーンが突然挿入されたりと、ぼんやりしてると混乱してしまう。初見では何度か巻き戻しつつ観ることを覚悟し>>続きを読む

ホステル(2005年製作の映画)

2.4

ちょうどいいB級ホラー。
前半と後半の温度差も含めてちょうどいい。
お色気→恐怖→無双のフルコース。後半の子供達が強すぎてちょっと笑う。
スロバキアへの風評被害が心配になる。

・脚本 6/10
・演
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悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

3.4

夏休みに夜更かしして観るホラー映画に最適!
昔グロが苦手で、一度途中で挫折していたので再鑑賞。
落ち着いて観ると、レザーフェイスの動きがかわいい。特にラストの朝焼けチェーンソーダンスはキュートでクール
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サークル(2015年製作の映画)

1.0

つまんな。
どこかの劇団の舞台でありそうな映画じゃなくていい映画。
だらだら長い割にオチも凡庸。
相手の発言の隙をついて殺すシステムは、無差別に炎上させてアカウントを消させるSNSを皮肉っているのかと
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イージー★ライダー(1969年製作の映画)

3.9

漢たちの熱いロードムービーという印象でなかなか「食わず嫌い」ならぬ「見れず嫌い」していたが、観てみるとアメリカ最高!というような映画ではなく、むしろその逆だった。
ジャック・ニコルソン演じるジョージの
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ダーティハリー(1971年製作の映画)

3.8

自分の中ではこの作品は癒し系のカテゴリー。イーストウッドの佇まい、横顔、表情全てがカッコよくて癒される。
対照的なスコーピオの異常性と、スクールバスで大声で歌うシーンに代表されるような幼児性が、さらに
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ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

2.1

パニックホラーかと思いきや無敵おじいちゃんの泥棒撃退大作戦でした。ちょっと血が出る『ホーム・アローン』。突っ込みどころ満載で笑ってしまう
主人公側が泥棒で同情の余地がないし、若いし、複数だし、頑張れお
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ベン・ハー(1959年製作の映画)

4.0

100本目のレビュー。
イエス・キリストと同時代に生きたユダヤの王子ベン・ハーの波瀾万丈な物語。
初めて観た時は勧善懲悪に感じた悪役メッサラだが、あらためて見返すとローマという大帝国を目の当たりにして
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.1

パートナーを見つけて結婚しなければ動物にされる世の中。妻を亡くした主人公は婚活ホテルで1ヶ月の生活を過ごすが、結局逃げ出して、かつ「リア充爆破しろ」を地で行く恋愛禁止コミュニティに拾われる。
不条理で
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トゥームレイダー(2001年製作の映画)

1.9

アクション映画はこれくらい中身が無い方がいいのかもしれない。頭からっぽで楽しめる。
アンジーが来たお店ですと今だに紹介されるくらいカンボジアの観光にも貢献していて、なんだかんだでフィルムツーリズムにも
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ルパン三世 バビロンの黄金伝説(1985年製作の映画)

2.1

え、空中都市のデザインがラピュタにそっくりじゃないですか?
85年公開ということは『天空の城ラピュタ』の一年前。監督は違うけど、依頼したアニメーターが同じなのでしょうか。ラピュタのプロトタイプのよう。
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詩人の血(1930年製作の映画)

2.3

ジャン・コクトー初監督作品らしく様々な映画的トリックを実験している様子が微笑ましい。
手のひらで喋る口、空飛ぶ子供、足跡を残さず去る女神。撮影編集技術の稚拙さはあるものの、詩を表現しようとするコクトー
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ひとで(1928年製作の映画)

2.2

モンパルナスのキキがチャーミング。魅力的な歌もキキだろうか。歪んだグラス越しのような映像はふわふわとした白昼夢のよう。ひとでに妙な官能を感じる。
belle époqueは撮影技術的には現代に敵わない
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ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(2019年製作の映画)

1.1

このレビューはネタバレを含みます

少し長いです。
結論としては、タイトルからYOUR STORYという言葉を取っていただきたい。これは自分のドラクエではない。A STORYかもしれないが、断じてMY STORYではない。

非常に評判
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パリ横断(1956年製作の映画)

2.6

この映画をハッピーエンドと見做すのは違和感がある。ジャン・ギャバン、プールヴィル、ルイ・ド・フュネスら役者の演技は素晴らしいし、夜中のパリは美しい。この違和感は原作と比べてしまうからだと思う。占領中の>>続きを読む