さよなら僕のマクガフィンたちさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

さよなら僕のマクガフィンたち

さよなら僕のマクガフィンたち

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.9

3Dドルビーで鑑賞。

ストーリーは目をつむりましょう。モンスターヴァース物なんで、この際なんだっていいんです。そう割り切ったら、とてもよくできたポップコーンムービーにに思えました。超楽しみました。
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

「後ろめたい過去がない人なんているのか!」

めちゃくちゃ面白かったです!

冷静に考えるとかなりホラーな作品だが、うまくキャンディコーテッドされておりとてもポップな仕上がりです。
男性たちの行いが酷
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

3.5

「痛みは人を強くする」

IMAXにて鑑賞。

ブラックウィドゥって、今までMCU内であまり過去が語られなかったイメージでして、ただ壮絶な過去であることは間違いなかったので、この作品は楽しみでありまし
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.4

社会の階層を視覚化したと言う点でスノーピアサーを彷彿とさせるが、限りある食事の奪い合い、簡単に階層を行き来できないという仕掛けが面白い。食事の意地汚らしさを楽しむ映画でもある。

さらに、自由に階層を
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クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

3.6

Dolby Cinemaにて鑑賞。

今回は、補聴器を使っている娘のリーガンが活躍するPart1の続編。
キリアンマーフィ演じるエメットが新キャラとして登場し、リーガンとエメットのコンビが良い。リーガ
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.7

ジョエル・ダヴィドヴィッチ・ポンポネットことポンポさんは、映画好きなら大概の人が否定できない『ニューシネマパラダイス』を「嫌い」と一刀両断する。現代社会の娯楽コンテンツとして2時間以上は長すぎると。>>続きを読む

アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン(2018年製作の映画)

4.3

映画冒頭、MCも務めたジェームズ・クリーヴランド師は説明する。

スタジオ録音でも良かったが、ライヴ録音をすることに決めた。皆さんにも参加してもらいたい。

主を表現することを忘れないで欲しい。
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.3

公開当初劇場で鑑賞済みだが、続編公開のタイミングで復習も兼ねて再鑑賞。

正直、特に好きな作品ではないが、設定のアイデアはあると思うし、90分というお手軽な感じも良い。

お父さんの雄叫びの感情たっぷ
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夏への扉 ―キミのいる未来へ―(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

前半は、「眠い。ハズレだ。」と思っていました。記号化したようなキャラやセリフ。ロボットも違和感があって受け付けなかった。

途中、黒幕?時間転移?もしかして!
と思い、その予想が的中し黒幕が宗一郎だと
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ストップ・メイキング・センス(1984年製作の映画)

4.3

『アメリカン・ユートピア』を観て、デヴィッド・バーンにメロメロになった。
『アメリカン・ユートピア』のSpecial Thanksに捧げられたジョナサン・デミの文字を観て、やはりこのライヴ映像の金字塔
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

「まぁ、頑張りましょう」
「死ぬか、気が違うか、それでなければ宗教に入るか。僕の前途にはこの3つのものしかない」(夏目漱石『行人』)

映画序盤~中盤は、現代日本版の『異端の鳥』でも見ているかのようで
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ペトルーニャに祝福を(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

いらない。私は幸福になるから。

ペトルーニャ自身の問題もゼロではない気がしますが、
何者でもない、
言うなれば、「女性であること」や「容姿」、「大学の専攻」などをを理由に、
社会から存在を否定すらさ
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

デヴィッド・バーンは、最初の曲『Here』の演奏後に、
赤ん坊の方が神経細胞のつながりが多いことがわかったらしい。つまり年をとるごとにバカになるということか?
的なことを言う。

演奏される曲は、トー
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ノッティングヒルの恋人(1999年製作の映画)

4.0

「私も一人の女よ。好きな男の人に愛してほしいと願ってる。」
「シュールだけど楽しかった」

サービス満点の名作ラブコメ。
悪い人は出てこないし、演出は多少定番化されている感は否めないが、打ち上げ花火の
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くれなずめ(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

「人間は2度死ぬ」
「ヘラヘラしながら付き合っていこうぜ」

この映画は、始まりの印象と終わった後の印象がかなり違う。
それでいて、ストーリーの進み方にストレスを感じないのは、まず1つは手際の良さであ
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Mank/マンク(2020年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「脚本と書いたときと同じ状態でオスカーを受賞できたことを心からうれしく思っています。つまりオーソン不在でという意味です」
「2時間で男の一生は描けないが、一生を見たように思わせる」

名作『市民ケーン
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市民ケーン(1941年製作の映画)

3.7

「彼は全て手に入れ、そして失った。だがそれは手に入らなかった。たった一言で人の人生は語れないのさ。バラのつぼみとは人生というジグソーの1ピースだ。」

「アメリカ映画ベスト100」などでも1位に選出さ
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カトマンズの男(1965年製作の映画)

3.4

ジャンポールベルモンド傑作選 vol.2より

恥ずかしながら、ジャンポールベルモンド作品を初めて見ました。
本作は、脚本の起承転結を楽しむというより、ハプニングやアクションが休む間もなく怒涛のように
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ガメラ3 邪神<イリス>覚醒(1999年製作の映画)

4.5

大傑作だ。平成ガメラシリーズ大団円だ。

渋谷や京都駅上空に広がったのは、真っ黒な夜空に炎のコントラスト。
瞼を閉じると真っ暗になる演出も、ドルビーだと映える!
京都駅内の室内戦というのも、怪獣シリー
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

「あなたはいつまで私たちを苛立たせるつもりですか?」

ストーリーとアンソニーの演技にくらっくらしてまともに文章なんて書ける自信がない。

アンソニー目線で語られるため、認知症はホラーだ。娘のアンが言
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マディソン郡の橋(1995年製作の映画)

3.8

「これは初めて口にする言葉だ。この先も言うことはない。この愛は生涯にたった一度の確かな愛だ。」

「お前にはお前の夢があったことは知っている。それを与えてやれずに済まない。でも、お前をとても愛している
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ウィズアウト・リモース(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

監督ステファノ・ソリマ、脚本テイラー・シェリダン、主演マイケル・B・ジョーダンと聞いて、期待しないわけがない。
しかし結論から言うと期待は外れて、ソコソコの映画にとどまってしまった。
終始頭をよぎった
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SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

3.8

気持ち悪い。僕に娘がいたなら途中で席を立たずに鑑賞できただろうか。(エンドロールにあったたように、息子ともちゃんと会話します)
耳に残るSkype着信音の不快さたるや。よ。

映画としての意義をどうし
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愛のコリーダ 修復版(1976年製作の映画)

3.4

僕は思いますけれど、センセーショナルな結末は待っているものの、誰もが知っているお話じゃないですか。この映画って定と吉蔵が出会ってからだから、定の壮絶な人生に触れているわけではないし。じゃあなぜ飽きさせ>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

4.3

この時間は尊い。僕も10年以上前の学生の頃、下北沢ではないが、僕もとある街の上にいて、青くんのようにフラフラしていた。
文化にも女の子にも色々なことに興味があった。何もできないのに、只々時間があったあ
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

3.8

世界は動き続けていて残酷な場所にもなる
だが、私にとってはその静寂こそ心の平穏を得られる場所だ

難聴はハンデではなく治すものではない

この愛は私を殺す 愛する人よまた私は死んだ


聞こえないとい
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

4.0

夢は必ずしも叶うとは限らない
好きなものが得意とは限らない

でも、それでも損得抜きに、「好き」に動かされる。瓜ちゃんには感情を動かずにはいられない。

この映画にカタルシスはない。物語もリアルであれ
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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

4.4

月並みの感想になりますが、子を持つ親として見て、涙が止まらない。
色んな思いがあって、多くの大切な時間があって、それがきっと続いていくはずだったのに。
星条旗をバックに鳴り響いた銃声の虚しさよ。

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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.4

人生で一番と言っていいほど幸せな朝にやってくる悲劇から抜け出せない。最悪のタイムリープもの。何度も何度も泣きそうになる。
俺が彼の立場なら、本当に恐怖だ。こういう時に頼りにしたい警官が敵なのだ。
2人
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ザ・ロック(1996年製作の映画)

4.0

午前10時の映画祭にて

90年代の古臭い空気あり、しかもこの手のアクション映画は苦手な僕でさえ、「面白かった!」と興奮気味に言える作品。

テンポが良いのに、脚本は緻密。前半、アルカトラズ島に行く前
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

3.7

Whole world watching!

裁判劇なのに、万人にわかりやすいように製作されている。それはテンポもいいし、キャスティングが良くて「シカゴ7」だけでなく、弁護士、検察官側全員のキャラがた
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.6

クリスチャン以外の人や、アメリカの移民文化に縁遠い人にはなかなか理解しにくい作品であることは間違いない。
僕にとっては、宗教的要素が散りばめられていることはすぐに理解できたが、どんな意味をもっているの
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

4.1

「お前誰だよ!?」
確かに笑

吉田大八監督の最新作ともなれば、映画館に足を運びますよね。
『美しい星』や『羊の木』のようやポカーンとする映画ではなく、『桐島〜』や『紙の月』のようないやむしろそれ以上
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21ブリッジ(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

チャドウィックボーズマンの警官役は良かったです本当に。ご冥福をお祈りします。

冒頭見てたら、「ハズレかな?」と思っていましたが、何となく着地は予想がついていたものの、面白かったです。

よくある「本
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.4

まず、この世界観である。
是非、プログラムを手にとってほしい。地下やらマリガンやら反乱やら生殖機能やら、意味がわからない。
今まで触れてきたストップモーション映画は、どこか温かみがあった。この映画は、
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「ホームレスじゃなくてハウスレスなの」

この映画の面白いところは、ファーンが家を捨てたのは、職を失ったことが理由の1つではあるが、基本的には自ら望んでノマドをしていること。
また、「身軽」そうなファ
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