機動戦士Zガンダムの37の情報・感想・評価

エピソード37
ダカールの日
拍手:22回
あらすじ
キリマンジャロを攻略したカラバのアウドムラとシャア、カミーユは、返す刀でダカールへと向かう。 この地で行われている連邦議会総会の席上で、ティターンズの実態を告発するためであった。 ジェリドが指揮するガルダ級メロゥドの追撃をかわしながら、シャアはアムロとカミーユの援護を受けてダカールに降下。 市街地上空で発生したカラバとティターンズの戦闘で混乱する議会の壇上に上がったシャアは、自らがジオン共和国の創始者、ジオン・ズム・ダイクンの遺児であるという事実を明かし、ティターンズの非道を世界に訴えた。 ジェリドは通信施設を破壊してシャアの演説を妨害しようとする。しかし、自分が所属する組織の行いに疑問を抱くティターンズの兵士たちが、ジェリドの行動を阻止するのだった。
コメント19件
PANDADA

PANDADA

このコメントはネタバレを含みます

「私は人身御供か?」(シャア・アズナブル) 「人身御供の家系かもな。」(アムロ・レイ) 驚異的にしぶといジェリドは、キリマンジャロを強襲したエゥーゴを追撃すべく、ガルダ級超大型輸送機メロゥドの中。 報告によるとエゥーゴのアウドムラは超高度から降下中で、目標はアフリカ大陸のどこかだろうとの事で、ジェリドは連邦議会のあるダカールが狙いだと推測します。 アウドムラは確かにダカールを狙って降下中で、ここでシャアが百式からふんわりと飛び降りるシーンがあるのですが、これって、急降下をかけて低重力状態になってる事を表しているのかな? 実際にはものすごく難しいのでは、と思いますが。 アムロはカミーユの調子を伺いますが、カミーユは動いてる方が楽だからとの事でかなり前向き。 「大切な事だ。僕とシャアはそれがわかるのに7年もかかった」 と同じような経験者としてエールを送るアムロ。 なんか、随分カッコよくなりました(笑)。 今回はダカールの議会にシャアが乗り込む作戦のようで、シャアはアムロ機に乗ってダカールを目指します。 ここでアムロとシャアが会話しますが、実に胸熱。 「君に乗せてもらう事にして良かったと思っている。今のままの私ではすぐに落とされる。」 「迷う事はないハズだ。君しか今のエゥーゴを率いる者はいないんだから」 「自分一人の運命さえも決断できない男がか?」 「大衆は常に英雄を求めているのさ」 「自分に道化を演じろということか?」 「あなたに舞台が回って来ただけさ。シナリオを変えたわけじゃない」 「アムロ。。」 「人は変わっていくもの、だろ?」 ガッツリと対等の戦友としての語り。 最後はララァの最後の言葉ですし、アムロしか語れないシャアへの言葉。 アムロは、シャアという人の価値を正確に理解しています。 そして、迷うシャアをちゃんとバックアップしてもいる。なんか本当に短期間に随分カッコよくなりました(笑)。 で、出撃していくのですが、 小説版には同乗した二人の会話がもう少しあって 「フッ・・・!」 「なんだ?」 「昔、あなたとは戦った・・・」 「そうだ。また、戦うかもしれないぞ」 「そうだな・・・歴史はいつもそうだ」 とさらに伏線めいた胸熱の会話です。 地上では放送クルーになりすましたベルトーチカが連邦の検問に止められ、セクハラ紛いの要求をされているところをティターンズの将校、アジズ中尉が助けます。 このアジズ中尉はティターンズは誇り高き部隊だからああいう輩はいないと胸を張ります。 まあ、アジズは確かに紳士だし、あとで出てくる怪我をしているアジズの出撃を止めるアジズの上官も紳士です。あのヤザンだって虐殺行為を毛嫌いするくらいはまともだし、エマさんだって最初はティターンズでした。 もしかしたらおかしいのはバスクやジャマイカン、シロッコとかの一部の者だけかも。 まあ、その一部の輩が中枢にいるのが問題なんですけどね(笑)。 ダカールの地上部隊とエゥーゴが戦闘となるので、議会は一時休会になりそうになりますが、そこにシャアとベルトーチカが駆け付け、議会を占拠。 シャアの演説が始まります。 「議会の方と、このテレビを観ている連邦国国民の方には、突然の無礼を許していただきたい。私は、エゥーゴのクワトロ・バジーナ大尉であります」 だれだよ、それって空気になりますが、そこですかさず、 「話の前に、もう一つ知っておいてもらいたい事があります。私はかつて、『シャア・アズナブル』という名で呼ばれた事もある男だ!」 と自分の正体をバラしたので、議会は騒然。 「赤い彗星のシャア」の名前はやっぱり大きい。 それは、 「私はこの場を借りて、ジオンの意志を継ぐ者として語りたい。勿論、ジオン公国のシャアとしてではなく、ジオン・ダイクンの子としてである」 という事で、シャア=ジオンの息子というのが大きい。 そして、ザビ家と同じような勢力を持ちつつあるティターンズの危険性や、地球環境保全、宇宙に出る事による人の革新などについて熱く語っていきます。 そして、この演説放送を切なそうに聴くセイラが登場します。万感の想いを込めた表情で聴いていて、その心理までは画面からはわかりませんが、小説版では詳しく書いてありますので、興味のある方はぜひ。 放送を止める為にジェリドの部隊も出撃し、地上では戦闘が始まります。 アジズらのアッシマー2機を相手取ったカミーユ。 「戦闘の意思はない!」 と言いながら、発砲したのはかなり悪辣では(笑)? でも、さすがに市内に墜落させるのは忍び難かったらしく、アジズ機と協力して、市外へ運んではいます。まあ、自分で撃って大破させときながらなんですが。 アジズはベルトーチカにも放送を聞けと言われ、カミーユにも放送を聞けと言われたので素直にシャアの演説放送を聞き、また、通信施設「破壊しようとしているジェリドの部隊を見て、かなり心を揺さぶられます。 議員たちも少しずつシャアの演説を聴き始めてる中、ベルトーチカが上手いことティターンズの攻撃を中継するので、シャアがさらに『ティターンズって、議会中でも側で戦闘をするヤツラ』のレッテルを貼っていきます。 で、友軍の放送施設攻撃を体を張って止めちゃうアジズ中尉。そのままジェリド達と敵対して、 「ティターンズが正しいのなら議会で証明すべきだろ!」 とジェリド機の前に立ち塞がります。 ジェリドはそんなアジズ機の胴をビームで貫きますが、その余波が議場をさらに襲ってしまい、結局は戦闘行為を放送される事を恐れた上層部の命を受けた地上部隊に止められて引き上げます。 今回の放送で世論はティターンズから離れていきます。それを酒場で実感するカイ。 作戦としてはエゥーゴの大成功で、世論がエゥーゴ向きになりました。 ハヤトらに祝福されるシャアですが、その後一人で黄昏る彼の元にアムロが。 シャアとしては政治家になるかなんて全然ないのですが、これで自由を失い、政治家にならざる得なくなって来たのは確かで、それを少し嘆いている模様。 それを 「地球に居残った人を宇宙に上げようと言うのだ。こんな大仕事に一人や二人の人身御供は要るよ」 と説くアムロ。 そして、上のセリフの後打ち解けて乾杯する二人。 いやあ、アツいシーンですね。 一方、カミーユはやはり大役を成し遂げたベルトーチカと打ち解けた会話ができるようになってて、ここで今回は終了です。 やはり、Ζを語る上で、この「ダカールの日」エピソードは抜けちゃいけないと思うんですよね。 そういう意味でも劇場版は。。。
kkkのk太郎

kkkのk太郎

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ダカールで行われる地球連邦の議会を制圧し、全国民に向けた演説をテレビ中継するという作戦をとるエゥーゴ。演題に立ったクワトロ大尉は、そこで人類の宇宙進出の必要性とティターンズの脅威を説き、自身の正体がシャア・アズナブルである事を明かす…。 戦争が正義vs悪という単純な図式ではない事を描く重要なエピソード。 堕落した連邦軍の兵士に対し、今回登場したティターンズのアジス・アジバ中尉は規律と清廉さを重んじる好人物として描かれている。 クワトロが述べている様に、武力で議会を制圧するエゥーゴのやり方は独善的で危険。メディアを使って国民を扇動するというのも、ハッキリ言えばプロパガンダである。 どちらの側から物事を見るのか、それによりその行いは悪にも正義にもなり得るという『ガンダム』らしい骨太なお話だった。 ちなみに、アジス中尉の声を演じた矢尾一樹は、次回作『ZZ』で主人公を演じる事となる。なかなか運命的なキャスティングだ。 TVクルーを装いダカールに潜入し、作戦の為に骨を折るベルトーチカ。ブロンド美女という見た目と軽めな言動のせいでカミーユとはウマが合わなかったが、その不和も彼女の頑張りにより雪解け。 見た目といい役どころといい、『カリオストロ』の峰不二子っぽいと思ったのは私だけでしょうか? 遂に正体を暴露したクワトロ大尉。「これで自由を失った」としょんぼり。この人、本来はパイロットとか前線で働きたいタイプで、全然政治家とか指揮官向きではない。周囲から過剰に期待をされ、それに応えようとつい無理をしてしまうのは哀しき人の性なのか…。 1stの宿敵同士が和やかに会話しながら酒を酌み交わすとは、なんか感慨深い…。この後2人は終生の友人となった…とかなら良かったのにねぇ。 セリフはないけど、カイさんもセイラさんも登場。展開としては地味だがお祭り感のある回。
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y

y

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セイラさん! アムロとシャアが普通に話せていて、もうこれで最終回であって欲しい気持ち
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イカ

イカ

シャアの青春、遅れてやってきて、なんとも華々しく悲しく終わった 人身御供の家系 ここで最終回で良くない? ホワイトベースの面々はかなり大人になっているし、カミーユ、心の成長と傷つきがミスマッチを起こして軋んでいるようにも見える
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ルマーヴェ

ルマーヴェ

この回はなかなか重要回。 !!セイラ!! 政治家クワトロ!
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なつめ

なつめ

ジェリドはいつまでもティターンズのエリート意識が抜けないわね
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MrY

MrY

ティターンズの公開処刑回。 胸糞ムーブしかしてこなかったティターンズ兵なのだが、ここにきてティターンズの良心ともいえる兵が出てきたことで、ティターンズでも分かりあえるのでは?とも思えてしまった。 素晴らしい演出である
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夏藤涼太

夏藤涼太

シャア回……なのだが、個人的に目を引いたのは、この回にのみ登場するアジバ中尉 「ジオン残党兵=スペースノイドから地球を守る」というジャミトフ総帥の信条の元、正義に燃えるティターンズの模範兵……なのだが、ジャミトフは実際には地球連邦の権力を奪いたいだけで、その思想は兵士を集めて動かすための建前で、目的のためならスペースノイドであるシロッコはおろか、ジオン残党のアクシズとも手を結ぶし、民間人虐殺だってする。初期のエマ、あるいはこのアジバ中尉の失望と転向には、富野由悠季ら団塊世代の特有の、旧日本軍(あるいは富野も参加した全共闘の末路――ひいては人間の作る組織や主義対する絶望)への想いが表れているように思えてならない…… もっとも、ガスによる民間人虐殺はさておき、ティターンズのスペースノイドとの結託は、「尊王攘夷」で日本の実権を奪おうとした薩長土肥が、戦いを経て外国の力を借りて「尊王」クーデターを起こし、それを成し遂げたという方が近いのかもしれないが
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まー

まー

シャア重力圏内でコクピットから無重力のように飛び降りてたのは気のせい? セイラさん登場❗️ アムロとシャアが酒飲むなんてエモいな (人゚∀゚*)✨✨✨
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えりみ

えりみ

ジオン・ダイクンの子シャア・アズナブルとして演説(ダカール議会ジャック)
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直木谷ヒトシ

直木谷ヒトシ

このコメントはネタバレを含みます

自分のルーツを晒し、自分の身を危険に晒してまでティターンズの狂気を世に訴える こういうことをやらせると恐ろしいほどの成果を叩き出してくるのがシャアという男であり、叩き出してしまったが故に雁字搦めになるのもまたシャアという男である 人身御供の家系とはあまりにもあんまりすぎる喩えだがそうしてでも時代を前に進める意思は評価したい……マイルドにやってくれてるうちは しかしこうやって酒を酌み交わしたアムロとシャアがああやって命の危険も顧みず痴話喧嘩する日が来るのか 人生とは分からないものだ
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えりこ

えりこ

このコメントはネタバレを含みます

人は長い間、この地球と言う揺り籠の中で戯れてきた。しかし!時は既に人類を地球から巣立たせる時が来たのだ!その後に至って何故人類同士が戦い、地球を汚染しなければならないのだ!地球を自然の揺り籠の中に戻し、人間は宇宙そらで自立しなければ、地球は水の惑星では無くなるのだ!
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グフゲルググ

グフゲルググ

セイラ・マス
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酒井達也

酒井達也

物語終盤に差し掛かってまさかの新キャラで妹登場。ハラハラ。
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記録用

記録用

「今、誰もがこの美しい地球を残したいと考えている。ならば自分の欲求を果たすためだけに、地球に寄生虫のようにへばりついていて、良いわけがない。」
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おーちゃん

おーちゃん

このコメントはネタバレを含みます

アムロとシャアが酒を飲み交わす時があったのか!(゜ロ゜)
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torakoa

torakoa

『ダカールの日』 「私はかつてシャア・アズナブルという名で呼ばれたこともある男だ。」 「地球の重力に魂を引かれた人間」という表現も世界に発信される。 ベルトーチカ見直し回でもある。
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KEiGO

KEiGO

…ちょっと待ってくれ、グンバツに神回じゃないか!!! シャアという男はなぜこんなにも魅力的なのだろう、暫くこの問題を考える日々が続きそうだ。
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スター

スター

 ベルトーチカがダカールに潜入。エウーゴは、地球連邦議会のジャックを試みる。  この回も面白かった。
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