なお

ブレイキング・バッド SEASON 3のなおのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

"赤信号 みんなで渡れば 怖くない"

ガンを宣告された化学教師、ウォルター・ホワイトと、違法薬物の下っ端売人、ジェシー・ピンクマンのコンビが織り成す、クライム・サスペンスドラマのシーズン3。

✏️離散と結託
今シーズンも「予想外」の展開が目白押し。

ウォルターとジェシーのコンビが一時修復不可能なほどに仲違いし、それぞれ別の道を歩むか…と思われたが、やはりウォルターはヤク作りの相方にジェシーを選んだ。

一方でジェシーはウォルターと麻薬カルテルのボス、ガスに黙ってブルー・メスの製造法を盗み再現し、独自の売買ネットワークを築こうとする。
およそ素人が製造するのは困難であろう過程を経て製造されるブルー・メスの作り方をほぼそのまま再現し、「あのメスは悪くない」とまでウォルターに言わしめたジェシーの成長ぶりもうかがえるシーズン。

「ブレイキング・バッド」
この言葉が「権力に逆らう」「法の枠から外れる」といった意味のスラングであるということはシーズン1の自レビューにて語ったが、ウォルターやジェシーのみならずウォルターの前妻・スカイラーまでも「枠から」外れようとする。

ウォルターと離婚(法律的にはまだ成立していないが)したスカイラーは、自身が勤める会社の上司と不倫。
また、ウォルターがヤクの売買で得たカネの資金洗浄を自ら買って出ることに。
これもスカイラーに言わせれば「全て家族のことを思って」のことであるワケだが、法の道から外れてしまっていることに変わりはない。

ウォルターもついに、人の命を直接的に奪うという最大のタブーを犯した。
それも、自分が所属する組織のボスの腹心の部下を…
もはや元には戻れぬ場所まで来てしまったウォルターとジェシー。
彼らを待つ運命とは…

☑️まとめ
いや~~、今シーズンも実に面白い。
見れば見るほど続きが気になって仕方がなくなるこの構成。

本作も早いもので既に折り返し地点を優に過ぎている。
どんなクライマックスになるのか。マジで気になる。
なお

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